開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
鍼灸治療には、古典理論に立脚した治療方法が現代にも残されています。その一つが「経絡(けいらく)治療」と言われるものです。伝統的鍼灸、古典鍼灸という意味合いもありますが“経絡”治療の名前となっています。経絡とは平たくいえば人体における気の通り道です。
現代医学の発達とともにいわゆるツボである経穴(けいけつ)が人体にとってどのような場所であり、鍼を刺すことでどのような効果があるか科学的検証が進みました。その結果、古典理論よりも、刺す部位(経穴)における効果、で考えるようになってきました。対して、もう一度古典理論にかえり鍼灸治療を考えるべきだという動きが出てきて、経穴に対するという意味で古典鍼灸を「経絡的治療」と改めて名づけられ、現在の「経絡治療」になったそうです。
経絡治療はすべての疾病は経絡の変動として現れるとするという考えを持ち、脈診を中心に経絡の変動を把握します。そのため経絡に対する理解、脈診の技術が問われます。細かい内容は挙げればきりがありませんが私にとってはとても難しい治療体系なのです。鍼灸師として修業した職場の院長はこの経絡治療を奥の手として持っていて、たまに治療に使っていました。そこでは基本的なことを教えてももらっただけで、後は見て盗むという形で経絡治療を現場で学んで行きました。そのあと、経絡治療学会の先生方に習う機会を得ることができました。まだまだ今の段階では経絡治療が得意といえる段階ではありません。これから何年もかけて磨いていく必要があるものです。
西洋医学では効果が出にくい患者さんにとって、経絡治療は突破口の一つになりうるものだと思っています。だからこそ、何年かかってもモノになるようにしていきたいと思います。
甲野 功
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