開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
「ゴッドハンド輝」とは少年マガジンで連載されていた医療系の少年マンガです(全62巻)。この作品は埼玉で勤務しているときに出会いました。
医療系のマンガは気になるのでだいたいチェックをするのですが、ゴッドハンド輝はきちんと読んだことは無かったのです。
しかし職場に来た患者さんに、作者と関係がある方がいまして、話を盛り上げるためんに、ついつい「ゴッドハンド輝、読んでますよ!」と嘘をついてしまいました。そこから、嘘がばれないように1巻から買っていったのが読み始めたきっかけです。
読んでみると、とても面白くためになります。
少年誌で連載しているため、難解な医療シーンを分かりやすく解説してくれています。
作者の山本航暉先生は専門医学書を見て画を描き、医師の話を聞いて、実際に手術に立ち会って作画しているので、描写が正確でかつ無駄なものを省いて描いてあります。
少年誌ですのでルビがふってあるので医療用語も読み方が分かります。
途中浦和から勤務地が変わり、柔道整復師の学校に通うようになっても、読み続けました。柔道整復師の勉強においても、実務においても大いに役立ちました。豊富で詳細な画とストーリーから疾患を覚えることができました。
余談ですが、私が人生で唯一ファンレターを送ったのはこの作品の作者山本航暉先生だけです。ファンレターの内容がとても良かったそうで、なんと先生からイラスト入りのサインを頂きました。私の人生で有名人からもらったサインは故ジャイアント馬場氏と山本航暉先生しかいません。
ただ、私は「ゴッドハンド」とという言葉が好きではありません。どのような病気もケガも完治させられる人間は存在しませんし、そのような存在はまさに神。世間のゴッドハンドはメディアの誇張表現か、無知な人間の傲慢であることがほとんどです。
実在する、名医と言ってよい実績を誇る現役の医師は
「ゴッドハンドなどいない。ゴッドハンドなどあってはいけない。全国どこでも同じ水準で医療を受けられることが我が国の目標なのだから。」
とテレビで語っていたことが印象的です。
この作品ではゴッドハンドと周りから称される名医たちの中で新人医師輝が成長する物語です。ゴッドハンドとは自然と周りから言われるものであること、また妥協せず研鑽を積む姿勢こそが「ゴッドハンド」ということ。このようなメッセージを受け取ります。
60巻を超える長い話の中には、鍼灸師と脈診についても出てくるのです。様々な科を学ぶ輝は鍼灸師に脈診まで習うのです。鍼灸師には信じられないストーリーです。
そしてこの作品から影響を受けた一番の内容は、総合診療という分野を知ったことです。当時は総合診療という言葉も概念も知りませんでした。
主人公が外科医から人間全体を診られる総合診療医を目指していくという部分に共感し、治療分野においても、全体をみて判断できるようになりたい、多くの引き出しを持って治療にあたりたいと思ったのです。
自分が目指す治療家像はこれだと考えるようになりました。
今開業していますが、この作品に出会わなかったら違った治療院スタイルになっていたかもしれません。
甲野 功
追記。
2020年。新型コロナウィルスと戦う続編が1冊完結で発売されました。
コメントをお書きください
ケナリ (土曜日, 01 11月 2014)
ほぉ!少年マンガだからこそ、読みやすいのでしょうね。そこから、今の鍼灸院に行きつかれたんですね。
最近、資格の勉強に追られて本末転倒みたいな感じになってます。良いヒントをいただきました。ありがとうございます。
甲野功 (土曜日, 15 11月 2014 08:25)
ケナリさん。今まで気付かずすみませんでした<m(__)m>。
マンガからの影響は色々受けています。ひそかにハンター×ハンターからも(笑)。
コメントありがとうございました!