開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
先月、母校東京理科大学舞踏研究部の春合宿に参加してきました。春合宿という名称なれど時期は2月。場所は長野のスキー場内にあるので周りは一面雪。社交ダンスをするフロアーを完備した宿で、学生は6日間練習し続けます。
私は土曜日と日曜日の2日間滞在しましたが、母校舞踏研究部の合宿こそが、この仕事をする上で、初めてプロフェッショナルであることを思い知らされた“現場”でした。20代半ばで脱サラをして民間資格の整体学校に通い始めていた約10年前。当時から毎年合宿に参加することは恒例行事でした。専門学校で習った技術を実際に使ういい機会であるため後輩に試してみることにしました。そこに治療目的の意識はなく、リラクゼーション、疲労回復程度の認識で行っていました。朝から晩までひたすら練習する合宿ですから、学生達には疲労や身体の痛みが出てきます。競技ダンス(現在はダンススポーツという名称もあります)では、ほぼスポーツ外傷というものは無く、大きな怪我をすることは稀であります。しかし合宿になると毎日長時間練習が重なるので普段起こらない障害が出てきます。
そうなると、
「ここが痛いのだがどうしたら良いですか?」
「腰の痛みをなんとかしてくれませんか?」
「病院に行った方がよいですかね?」
などなど質問、要望が寄せられるようになりました。当時は知識も技術も無く、体を揉んで気分良くさせる技術があるだけで、体を治すことや怪我の予防、効率的な疲労をとる方法など知りません。まして医療機関への受診を判断するようなことなどできるはずがありません。心の中では「ダンスは分かるけど身体の事など分からないよ、聞かないでくれ」と考えていました。
しかし、だましだまししていくうちに、人さまの身体を触る仕事に就いたならばそれなりの責任を持たなければならない、と考えを改めざるをえませんでした。合宿という現場では誰も助けてくれませんし、資料も器材も豊富にあるわけではありません。自ら判断・決断しなければいけない状況。これでお金を貰うプロである以上、知識も技術もしっかり準備して合宿に臨もうと決めたものでした。
その後何度も行った合宿で沢山の有意義な経験を積むことができました。母校の合宿は自分を試される重要な“現場”であります。
甲野 功
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