開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
先日の日曜日、ママ友であるお父さんお母さんに、子どものための按摩講習会を行いました。治療院を開放して、友人夫婦とその子ども、それに私と妻子が参加しました。きっかけは、子どもの癇癪、夜泣きなどに効くツボはないのか?、といった話だったかと思います。今はベビーマッサージが流行っており、自治体主催でもオイルを使ったベビーマッサージ講習会が見受けられます。しかし、お母さん達に話を聞くとそのときはオイルを買うんだけれど、準備や片づけが面倒で家でオイルを開けたことがないのという声を聞きます。そこでオイルを使わずにできる按摩を、大師流小児鍼の考えを加えた上で、レクチャーしようと妻と企画したわけです。当日の様子はプライバシーのこともあり画像は公開しませんが、赤ちゃん、幼児が遊びまわる混乱状態の中、お父さんお母さんに理論と技術を教えました。
まず導入として、免許の区分や範囲について説明しました。
按摩とは、マッサージとは。
ベビーマッサージ講師の多くは「あん摩マッサージ指圧師」を取得していないため、他人に行うことができないこと。
整体とは違うということ。
最近、小児の悲しい事故があったので実際の免許を見せて説明しました。
次に理論として、主に陰陽と経絡について説明しました。発熱した場合、西洋医学では一つの発熱ですが、東洋医学では虚熱と実熱と分けて考える、という例を出しました。虚実や補瀉といった言葉も出して、何とかわかりやすく説明する努力をしました。五行や経絡についても少し話したのですが、子どもたちがプリントを手に取ったり動きまわったりするため、早々に技術の方へ移りました。
技術は、按摩の基本手技から軽擦(さすること)、圧迫(押すこと)、柔捏(揉むこと)を取りだして、実際に赤ちゃん、幼児に行いながら手技を見せました。また熱を捌くという観点から、ステンレス鍉鍼と大師流で使う三陵鍼を鍼灸師は使うことがあると紹介しました。
他に舌の見方(舌診)を軽く教えました。治療経験の無い方には色々難しいでしょうし、実際に役に立つかどうかはわかりません。まずは子どもとのスキンシップ、コミュニケーションとなればと願っています。
また次も、別の家族を招いて講習会をするので、少しでも有益なものになるよう勉強しています。
甲野 功
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