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~経歴 大学学業編~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 大学時代の量子力学のノート
大学時代の量子力学のノート 今読んでも何を書いているのか理解できません

 

 

私は東京理科大学理学部Ⅰ部応用物理学科を出ています。多くの人に、理科大を出てなぜ鍼灸師なの?と疑問を持たれます。その裏には、大学の勉強と全く関係の無い職についてもったいないね、という思いが見え隠れします。大学4年間学んだことが今の仕事に意味がないかと言われれば、答えはNoです確かに研究していた半導体のこと、物理学や数学は直接、治療に関係はありません。しかしながら、困難に立ち向かうという姿勢を嫌というほど学んだのが大学時代でした。東京理科大学は自他共に認める留年率が高い大学です。入ることより出ることが難しいのです。伝統の関門制度というものがあり、その科目の単位を取得できなければ他がどれだけ成績が良くても進級できません。私の時代、この制度によって4分の1近くが1年生から2年生に上がることができませんでした。留年は身近にありました

また試験範囲も膨大で、定期試験の試験範囲が教科書200ページ以上など普通にありました。高校3年生の受験勉強のときに、もうこれ以上勉強することはないだろうと思っていましたが、大学に入ったら定期試験の時点で受験勉強を凌駕してしましました。試験前は午前中から夜10時まで大学で勉強なんて日も。

 

授業内容も熱力学や量子力学は日本語で授業をしているのに、日本語に聞こえないものでした。物理的要請により、時間関数をあらわに含まない」という表現はいまだに良く分かりません。特に、必修だった量子力学は人生で初めて授業を諦めました。関門科目では無かったので1年目の試験を受けず、次の年も授業を受けて単位を取りました。大学卒業後も沢山の専門学校に行きましたが座学で心が折れた経験はこれだけです(処分することができなかった量子力学のノートを見直しましたが、何が書いてあるのかもう理解できません。)

 

この大学の、理解不能を前提とした授業を乗り越えたことで、治療の勉強に本当に役に立ちました教科書を読んでも分からないが普通でしたから、どんな科目もさほど苦しいとは感じませんでしたですからまわり道をしたようで、そうでもなかったのです。

 

大学卒業式のクラスメイトが言った、俺達4年で卒業できたね、という台詞が忘れられません。

 

~経歴 大学部活動編~ へ続く

 

甲野 功

 

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