開院時間
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私は大学時代に舞踏研究部という部活で競技ダンスをしていました。ダンスについてはこれまでたくさん書いていますが部活動そのものについてはあまり触れてきませんでした。
舞踏研究部は顧問がほとんど顔を出しません。4年間で会ったことは恐らく1回のみ。OBの方は練習指導を手伝うだけで、全ての運営を大学生である現役部員が行います。学生の部活である以上毎年新入生が入ってくるわけで、組織の中で、下っ端の1年生から最上級役職がつく4年生まで経験できるわけです。それも否応なしに。部活に留年はありませんから時期がくれば、どんな実力でも先輩になります。
1年生のうちはひたすら練習、大会出場、掃除、片づけ、大会のビデオ撮影などと、練習することと雑用をすることがメインです。
2年生は部活のイベントを担う立場になり、主たるものは新入生歓迎と学園祭を仕切ることです。
3年生からは幹部代となり、部活の実質運営をしていきます。夏と春の合宿、練習会を計画実行します。
4年生は最上級生として主将や代表、評議委員といった大学を代表する役職につき部全体を統括します。
人が企業に入社して新入社員から役員まで経験することは確率的に低いことでしょう。4年間という短い時間で数十人規模の組織の下から上まで経験することが、その疑似体験となりました。
私が付いた役職は副主将、評議委員、連盟委員、モダン技術部長、フォーメーション技術部長でした。その中で特に大きな存在が連盟委員と副主将でした。
連盟委員とは、大学が加盟している東部日本学生競技ダンス連盟における大学を代表する係として毎週会議に出て、大会前日と当日に競技会運営を担います。私は上級生が退部した関係で2年生のうちから正規の連盟委員でした。通常はサブ連盟委員という見習い期間があるのですが、ほぼ見習いなしの正規委員でいきました。2年生の間は、基本的に連盟委員は3年生が担うため先輩だらけの中、肩身が狭い思いをしました。リーダースキャンプという泊りがけで行う業務では全ての書類提出を同期の女の子と2年生二人だけで行い、初対面の他大学の上級生に書類の書き方を教えてもらいました。会議も全て出席し、「なんで主将会議に2年が出ているの」と怒られたものです。連盟委員の業務内容は企業と遜色なく、書類の提出期限を守る、書式を守る、決まりを守るよう母校に周知させる、他大学と交渉する、といった内容でした。この連盟委員という役職を2年間続けたことで、卒業後おとずれる社会人生活に大いにプラスになりました。用心深く、用意周到に物事を進めないと痛い目をみるのだと心底知りました。
4年生では副主将の役職を与えられました。副主将というのは部活全体の責任者、主将の補佐をする役目です。3、4年生が行う幹部会というのが、決めることが多いのと問題が多々出現するため、とにかく長くなります。社会経験もろくにない20歳そこそこの学生が行うのだから無理もないのですが、当時は無茶苦茶ながらやるしかありません。同期の主将は絶対的エースで、日本一になった選手でした。どのように彼を立てて幹部会を進めるかがカギでした。組織をどう動かすのかを身を持って知る経験ができました。1年生の時に当時の先輩方に主将とは何をするのか、副主将の役割はこういうものだよと教わっていたことが大きかったです。
大学はいわば社会人になる前の訓練の場でした。ただ練習して大会出てならば、アマチュア競技会という選択があります。しかし、「学校を背景とする現役主義」を標榜した学生競技ダンス連盟を体験した4年間は、密度の濃い成長の4年間だったと思います。
※~経歴 企業人編~ へ続く
甲野 功
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