～経歴　脱サラ編～

一般企業に就職し、すぐにサラリーマンが嫌になり、あげく人生で初めて入院する大病を患った私は、会社を辞めて別のことをすると決意しました。幸いしたのかしないのか、新人研修が終わった頃から会社が嫌になっていた私は、実家にいたこともあり、会社に在籍している２年半の間に２００万ほど貯金をしていました。いざというときの資金のためでした。

いざというときが来たと思いました。麻疹を克服して退院してから、真剣に次の進路を考えました。考えに挙がったのは社交ダンスのプロになることか、マッサージ師になることの２つでした。社交ダンスのプロはダンスの師匠や、通っていたスタジオのオーナーに相談したところ、止めなさいとの助言を受けて選択肢から消しました。マッサージ師というのは子どもの頃から肩もみをしていた経験、高校生の頃希望資格にあげたこと、大学時代の合宿での報酬体験もあり、この仕事にすることにすんなりと決まりました。退院して体力が戻ってきた私は、会社の休みに情報を集めるため行動を始めます。その当時は、民間資格のいわゆる整体と国家資格のあん摩マッサージ指圧師の違いなど理解していませんでした。

国家資格の学校は４月入学しかない上に３年間の勉強が必要で学費も数百万かかることに愕然としました。対して整体学校は随時入学可能で学費も国家資格の数分の一という手軽さ。早く手に職をつけて稼がないといけないと思い、複数の整体学校を見学し、体験入学を経た上で、入学する学校を決めました。とにかく逃げるように会社を辞めるのではなく新しい挑戦のために辞めるという、姿勢を取りたかったため、深く考えず入学を決めたと今となれば思います。９月末日で会社を退職し、１０月１日に専門学校に入学しました。会社を辞めたいと考えてから約１年経って、行動に移したわけです。

２４歳の夏の終わりに決断・行動したことが現在の人生を築く原点でした。

※～経歴　整体専門学校編～　に続く

甲野　功