開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
花粉症の症状といえば鼻水が止まらないという方が多いのではないでしょうか。鼻水、鼻詰まりによって集中力が下がることがあります。前回は耳ツボを紹介しましたが、今回は鼻通りをよくするツボ(経穴)を紹介します。 耳ツボでは「ツボ」とカタカナ表記にしました。今回はツボを敢えて正式な「経穴」と表記します。これは古典に記載されているツボということです。耳ツボは割と新しい概念で、古典においては耳に経穴の記載がありません。よって顔のツボは経穴として表記します。(なお印堂、鼻通は奇穴という少し扱いが違います。)
●上星(じょうせい)
顔の真ん中、髪の生え際から少し上にいったところ。鼻詰まりを解消するのによく使われる経穴です。
●印堂(いんどう)
眉間で眉毛の真ん中。鍼灸師はインド人が赤い点をここにつけているから印堂と覚えます。鼻詰まり解消の特攻穴と言われています。専門学校1年生の頃、とても偉い先生が「ここに鍼をさせば一発で効く、ただし抜くと元に戻るが」と話していました。
●迎香(げいこう)
鼻の横。ほうれい線より外側にいかないくらい。ここも鼻詰まりをよくします。この近辺を押して一番痛みがあるところを選んでみましょう。
●鼻通(びつう)
迎香の上、鼻の真ん中くらいの高さでくぼみがあるところ。名前の通り鼻通りをよくします。私の使った教科書には載っていませんでした。
以上の場所を指で押して反応があるところ(鼻症状が軽くなる)、圧痛があるところ(押すと痛みが強くなり中に響くような感覚がある)を経穴としてみてください。顔に鍼を刺さなくとも指圧だけでも効果があると思います。
花粉症に対して有効な経穴は他にもたくさんあります。今回は自ら押しやすい場所を選びました。症状にお悩みの方は試してみてください。
※参考までに紹介した経穴の解説を記載しておきます。
上星:GV23 督脈 部位→頭部、前正中線上、前髪際の後方1寸
印堂:奇穴 部位→顔面部、眉間中央陥凹部に取る
迎香:LI20 手の陽明大腸経 部位→顔面部、鼻唇溝中、鼻翼外縁中点と同じ高さ
(『新版 経絡経穴概論』 教科書執筆小委員会著、医道の日本社出版より)
甲野 功
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