開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
今日は生後5か月の赤ちゃんを連れたママさんがやってきました。準備として、治療室をそれ仕様に変更しました。紫陽花は色が変わる花、あじさい鍼灸マッサージ治療院も臨機応変に中の状態も変えていきます。
・普段は中央にあるベッドを端に寄せて中央床に胸枕と顔枕を設置します。
これは患者さんのママさんがベッドに寝ると赤ちゃんとの距離ができてお互い不安になるからです。頭の向きも普段とは反対の西側(窓側)に向けます。バウンサーを置く場所に合わせて、赤ちゃんから顔が近くなるようにしました。床は一面クッション材を敷いていますからタオル一枚をひいただけでも固く感じません。赤ちゃんがハイハイ、ヨチヨチ歩きをする場合にも痛くないようにしています。
・バウンサーを用意。
バウンサーは赤ちゃんを寝かせておく簡易ベッドのようなもの。上下に揺れるので揺りかごのような役目をします。月齢が早すぎても成長しすぎても使えませんが、生後5か月くらいだと(首が座って寝返りができ始めるくらい)ちょうどよいです。事前に患者さんに連絡して必要かどうか確認しておきました。
・おもちゃを用意します。
大概ママさんはおもちゃを持参してきますが、泣き出したり飽きたりしたときに見たことのないおもちゃがあるとうまく行くことがあるので、ぬいぐるみや音の出るおもちゃを並べておきます。新宿区推しの私としては、名誉新宿区区民であった故やなせたかし先生のアンパンマンは必須アイテムです。1歳近くなるとおもちゃを手あたり次第触ってみますが、5か月だとあまり興味がありませんでしたね。
・触ると危険な器具はしまっておく。
治療室には鍼、お灸、発火装置(ライター、チャッカマン)、消毒用アルコール、マッサージ用オイルなど赤ちゃんが触ると危険なものがたくさんあるので、全てしまいます。鍼通電用のパルスは重たいため棚から落ちると危険、ディスポシャーレやハンドグローブなどの触ると衛生的に問題になるものも手の届かない場所にしまいます。蒸しタオルを作るタオルウォーマーが一番危険なのですが、場所を変えれらないのでバウンサーを対角線上において極力遠ざけます。
・赤ちゃんが動き回る月齢の場合はベビーサークルで入り口を封鎖します。
待合室の床は普通の木材ですし、目が届かなくなるため治療室から出ないようにしないといけません。今回は事前の連絡で必要ないということで使いませんでした。
・状況によっては床にバスタオルを敷いて赤ちゃんを寝かせます。
ママさんの隣で一緒に寝転んだ方が安心することがあるので、その場合は床に寝かせます。赤ちゃん連れのママさんの治療の場合、最初にうつ伏せ(腹臥位)をします。このときがママの一番顔が見えなくなる時間が多いからです。横を向いたままうつ伏せだと首が痛くなるのでなるべく下を向いてもらいたいですし、人体の大きな筋肉は多くが背面についていますから、先に終えるようにします。横向き(側臥位)、仰向け(背臥位)になれば赤ちゃんはママさんの顔が見えますし、体にくっついたり乗っかったりできるので安心します。機嫌を損ねないうちにうつ伏せを済ませておくことが大事です。
普段自宅で子供が周りにいる中、妻にするのと同じなので難しいことではありませんが、よそ様の子供にも目を光らせて行うことが神経を使います。赤ちゃんに声掛けすることで子供が視界に入らない状況のお母さんも安心するので、するようにしています。今回は骨盤のケアが主で鍼灸を使いませんでしたが、鍼を使うとき、お灸をするときは緊張度が跳ね上がります。安全が確保できないと断りますが、それでも行うことがあるので、そのときはどきどきです。主張治療で、どんな状況でも行うことをモットーにしましたが、一番怖い状況かもしれません。
ママさんの役に立つ治療院を目指すため、日々工夫していきます。
甲野 功
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