開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
当院ではベッドを使うことが基本なのですが、ベッドをどけて床で施術を行うこともあります。どのような場合かというと
・完全な指圧のみ
・タイ古式マッサージ
・赤ちゃん連れの方
・社交ダンサーケア
などです。開業する前からベッドと床の2床が欲しいと考えていて、実際に可能な物件を探したこともありました。しかし、落ち着いて考えたらベッドをどかせば解決することに気付きました。ひとりで業務全部行い、同時に複数の患者さんを治療しないならばこれ十分でした。家賃という大きなランニングコストを上げることもないな、という結論に。では、なぜ床が必要かと言いますと、床でなければならない理由がいくつかあるのです。
まず、指圧。これは厚生労働省免許「あん摩マッサージ指圧師」としての指圧という意味です。きちんと学校で習った人は指圧とは床や畳の上でするものだと習っているはずです。母校東京医療専門学校でも指圧の授業は畳敷きの教室で習います。ベッドで応用するやり方も習いますが、基本手技は畳の上で行いました。技術的なことを言うとベッドの方が床より優しく、やる側も疲労しにくいです。ですから敢えて床で行うのは相当指圧にこだわりがある証拠です。私は、指圧という名称を使っていて、かつ治療室が床だった場合は本当にこだわって指圧をしている人なのだと判断しています。
もう一つ絶対にベッドを使わないのがタイ古式マッサージです。巷のタイ人が行うタイ古式マッサージ店でベッドを使うところはほぼ無いと思います。タイ人曰く、ベッドの上では怖くてできないとのこと。アクロバティックな技があるため、ベッドから落ちることを心配します。元来お寺で行ってきたものですからベッドを使う考えがないのでしょう。日本人の私はベッド上でもできるようにアレンジしていますが、コースとしてタイ古式マッサージを指定してきた場合は床を選択します。
赤ちゃん連れの場合は以前書いた通りです。なるべく赤ちゃんのそばで行うためです。
社交ダンサーケアという、とても特殊なコースでは、身体の治療、疲労回復の他に、体幹トレーニングや身体意識の改善といったダンスパフォーマンス向上のための訓練をすることがあります。バランスボールやバランスパッド、バランスポールを使用する、ポイズを作ってもらう、などするときにはベッドではできません。出張で患者さんの自宅に行く、ダンサー帯同で競技会会場に行く、といった場合に治療用ベッドがあること自体まれです。床で何でも施術する経験が、治療院作りに活かされています。
甲野 功
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