開院時間
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住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
先日渋谷ヒカリエで開催されている東京カメラ部2016写真展 に行ってきました。SNSで知ったカメラマンさんの作品が展示してあるということで興味があったのです。
カメラは昔から撮る方で、今の若い人は知らない銀塩カメラ(フィルムで感光して写真を写すもの)の頃から写真を撮っていました。私の父親は、山の写真を撮るためカメラはそれなりに良いものを使っており撮り方も素人ながらそこそこのレベルでした。たまにチベットの写真を展示会に出すくらいの腕。父の影響で写真を撮って現像し焼き増しして周囲に配っていました。(もう現像も焼き増しも死語のようなものですね。)更に父の影響でカメラを始めた私の母は写真の魅力にはまり、今ではアマチュアカメラマンとして頻繁に撮影旅行に出向き、展示会に出展したり、入選したりしています。そんな家庭環境のため、両親が出展する写真展に足を運ぶことが多いわけです。
今回訪れた東京カメラ部写真展は私にとって衝撃的でした。会場は渋谷駅直結のヒカリエ9階。来場者は若者が大多数。Instagram部門がある。トークショー開催。普段、私が行く両親の写真展は撮る人も見に来る人も高齢者ばかり。閑散としていて身内同士で楽しんでいる雰囲気があり、ちょっと私には居場所がありません。写真そのものも風景写真が圧倒的に多く、プロカメラマンの作品はそれなりに見応えがあるのですが、大体予想できる被写体、構図なのです。今回の東京カメラ部写真展は館内撮影自由でどんどん撮影してSNSに投稿してください、と謳っています。館内撮影可能な写真展を初めて経験しました。そのため、多くの来場者がスマホで撮影していますし、展示作品のカメラマンやアカウントをその場で検索しています。作品出展者が会場にいて、その場で来場者と情報交換やタブレットを使って他の作品紹介などをしています。両親の写真展では考えられない光景でした。
作品は、リバーサルフィルムを知っている世代には、ちょっと不自然な発色に見えるものも多数。かなり加工を入れていているように思える作品もありました。作品そのものとしての質はとても高く、今は被写体、絞り、ピント、露光、構図、そして加工までを含めて写真なのだと考えさせられました。企業とも連携して家庭用プリンターメーカーが会場にいて、作品をプリントしてくれます。カメラメーカーも当然いてカタログが並んでいます。立地も作品も展示内容もお洒落で、若い人が始めてみようと思う環境ではないでしょうか。昔は写真という趣味はお金がかかり、リタイヤした高齢者の贅沢なもの、という感じでした。スマホやの進化は写真撮影を手軽にし、デジタルカメラの出現で気兼ねなくシャッターを押せて保存に場所を取らなくなり、SNSによって作品を簡単に世間に発表できるようになりました。新しい写真文化を作り広めている展示会だと思います。
何か「最先端」を見せられた気がします。これは、分かりませんが、自分の仕事に活かせるような気がします。
甲野 功
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