開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
※のぞみ鍼灸院は閉院しております。
今日の午前中に、専門学校時代の同級生が鍼灸院を開業したので花を持って伺いました。
東京都大田区御嶽山駅ののぞみ鍼灸院です。
開業したのは柔道整復科時代の同級生、早田望美さんで、学校当時から仲が良く、、、、ありませんでした。本当に。
柔道整復科入学当初、彼女は高校を卒業したばかりの18歳。私は30歳で鍼灸マッサージ師として2年目。鍼灸整骨院で臨床現場に立っていました。翌年に今の妻と結婚します。
10名程度のクラスならいざ知らず、2クラス60名で授業を受けていていたので、仲良くなる機会はほとんどありません。
彼女は高校生あがりの18歳のクラスメイトで自然と固まり、私は鍼灸師取得者・社会人経験者組で話が合うメンバーといました。1年生までは実技で一緒でしたが、3年生からは男女別で授業を受けましたから、ほとんど接点はありませんでした。会話らしい会話などした記憶がないような。
それほど親しくもない関係なのに、なぜわざわざ開業祝いに行ったのか。それは今年5月の、呉竹卒業生の集いというイベントで少し話をしたからでした。
私は柔道整復科を卒業後、1年間新宿区内のクリニックで働きそれから鍼灸マッサージ教員養成科に進学します。彼女は柔道整復科を卒業と同時に鍼灸科に進学しました。お互い教員養成科、鍼灸科を卒業する年が同じで、卒業3年目が主体の母校の同窓会イベントに出席したわけです。
会の終盤に挨拶を交わしました。そのとき、彼女が話したことが、鍼灸師として柔道整復師として現場に立つ者の言葉だな、と感じたのです。
在学当時はまだ10代ということで、資格を取って何をするかよりも、定期試験が受かるかどうかとか友達と遊びに行くなどの話の方が重要な、子供に見えていました(失礼ながら)。年齢も環境も違うので当然と言えば当然でしょうが。
それが、そこで話した内容は仕事に対して真摯に取り組んでいるからこその発言でした。感心してしまいました(これも失礼ながら)。
彼女は柔道整復師から始めたキャリアですが、今は鍼灸の方に比重を高くしているのだと知り、私も整骨院ではなく鍼灸マッサージ治療院を開業した立場から意見を述べました。
そんな会話から数カ月経って、彼女が鍼灸院を開業すると聞いて驚きました。しかも自らの名前を屋号にした鍼灸院。電光石火の早業、という印象。更にまだ20代で。腹を据えて行動を起こしたのだなと感心したものです。
そんな経緯があり、アポイントを取って足を運んでみたわけです。
仕事がら他院見学はなるべくするようにしていて、立地状況や設備、院のコンセプトなども参考にさせてもらっています。
人生で初めて乗った東急池上線は東京23区にしてはやけにローカルな雰囲気だと思いました。途中、戸越銀座駅があり、これが有名な商店街かと窓の外をきょろきょろ。当然ながら初めて降り立った御嶽山駅は昔ながらの商店街が残っており、下町の感じがしました。
神社のそばにのぞみ鍼灸院はありました。路面店で看板も大きくベッド2床。勝手に金銭的な計算をしてしまいました。
鍼灸院のコンセプトは美容。院内にはうちの治療院には無い機械がありました。
外では、美容施術の写真に、文字が書ける立て看板、チラシなどが置いてあります。私が開業した同じ時期とは比べ物にならないくらい設備が充実していて驚きました。きちんと広報活動しています。
院の中で、早田さんと少し話をしました。当然ながら院長の発言になっていました。5月のときとまた変わっています。
開業してみると、やはり不安なこと心配なことが多々出てきます。従業員とは違うレベルのことをしていかなければなりません。悩むことは大体同じだと思いました。また、有益な情報も聞くことができました。
柔道整復科で勉強していた高校卒業したての彼女が、今は鍼灸院を構えていることに、年月の経過を感じてしまいます。
あの頃の自分に対して今の自分は彼女くらい変わっているのか、成長できているのか、と自問します。そして何より、同じ開業組として頑張ってもらいたいと、応援する気持ちでいっぱいです。
甲野 功
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