開院時間
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ここ最近ダンスパーティー、イベントが多いです。
先週は母校の部活50周年記念パーティー、昨日の日中は母校と一緒に部活をしている学習院大学の学園祭、夕方からプロダンサー須藤将史先生主催のDuo Dance
Groove vol.3というダンスパーティーに行きました。
私が足を運ぶダンスパーティーというと、社交ダンスであるのでダンスタイムとデモンストレーションが必ずあります。50周年記念パーティーも学園祭もDuo Dance Grooveにもダンスタイムがありました。学園祭ではダンスホールとして開放しているスタイルでした。
20年社交ダンスをしてきているにも関わらず、ダンスタイムにダンスを踊るのがいまいち乗り気にならないのです。
理由の一つは学生時代にかなりダンスアテンダント(パーティーでお客の女性と踊る役、通称リボンちゃん)のバイトをしていたのでダンスパーティーは義務感で踊る習慣がついたこと。
そしてなにより、踊りながら自分の動きや体の使い方、フロアークラフト(周りの人を避けて踊ること)、相手に対するリード技術、といったことを考えてしまい、一曲終わった後反省することばかり。もっとああすれば良かった、あの技を出してみたら良かった、周りが見えていなくて止まってしまった、など改善点が頭よぎります。
結局、私にとって、いまだダンスは楽しむものではなく、研究する向上する追求するものであるということでしょう。パーティーで本当に楽しそうに踊っている人を見ると少し羨ましいです。
ダンスパーティーはダンスタイムの他にデモンストレーションも重要な要素。
人前でダンスを披露したい、というのも人の人情というものです。そして上質なダンスを見たいという理由で参加する観客もいます。
部活の50周年記念パーティーでは、東京理科大学からダンスを始めてプロフェッショナルとして活躍する選手のデモンストレーション、現役生のデモンストレーションとありました。どちらも身内といえる関係であり、立場としてはパーティーを開催する側にいたので、イベントが上手く行っているか、という心理で見ていました。
対して昨日のDuo Dance Grooveはお客として参加したので純粋な観客としてデモンストレーションを見ることができました。
Duo Dance Grooveは従来の社交ダンスだけのパーティーではなく、サルサ、コンテンポラリー、ヒップホップ、ジャズ、ストリート、キッズ、など幅広いジャンルのダンスが混在しています。私が接しないダンスが多く出てきます。
イベントの最後はプロフェッショナルダンサーのパフォーマンスでした。それらは、前半に出たアマチュアダンサーのデモンストレーションとは違いました。当たり前ですがレベルが違い、研ぎ澄まされているような。
アマチュアダンサーのデモは、いわば発表会で、自分が楽しい、人に披露していることが楽しい、というもの。もちろんかなり練習を積んできているのでしょうが、主体は本人。楽しんでいるデモ者を微笑ましく観客が見守るという構図。
プロフェッショナルダンサーのデモは、主体が観客。自らダンスをしますし、人の身体を診る仕事でもあるので、彼ら彼女らがどれだけ鍛錬をしたのかが動きと身体つきで分かります。踊る本人が楽しいというのは当然で、その先にある観客を満足させる、期待以上のものを見せる、という意識と覚悟がどのダンサーからも伝わってきます。
ひとはちょっと優れたもの、少し努力している人、にお金を出しません。出すのは個人的に好意を持っている場合だけでしょう。とてつもなく優れた技術、常人には考えられない努力をした人間、を見て感動してお金を支払います。
昨日は、プロフェッショナルダンサーによる、観客を満足させるためのダンスを見ることができました。
そのダンスパフォーマンスを見ながら、自らの仕事のことを顧みていていました。人さまの体を、ただ、撫でる、揉む、叩く、動かす、引っ張る、揺らす、といった操作は誰にでもできます。そこにプロフェッショナルとして効果を出す技術があるのか?と自問。
誰にでも真似できることではお金はもらえません。
一見簡単にできそうな一つの動作をどれだけ高めるのか、その意識と覚悟を持たなければならないと、プロフェッショナルダンサーから、再確認しました。
甲野 功
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