開院時間

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休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

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~経歴 大学病院編~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 自治医科大学附属病院
当時働いていた病院

 

 

平成26年4月1日から平成29年3月末までの3年間、週一日勤務の臨時職員という形で、大学病院で働いていました。開業準備をしている平成26年3月の終わり頃、週一日の仕事だけど大学病院で働いてみないか、というお話をいただきました。勤務先は自治医科大学附属病院。最初に聞いたときは、初めて聞く大学名でどこにあるのですか?と尋ねてしまいました。栃木県の自治医大駅だよ、と言われて、自治医大なる駅があることを認識したしだいです。具体的な話は、自治医科大学附属病院麻酔科ペインクリニックで鍼灸(主に鍼治療)を用いて疼痛緩和(痛みを和らげる)ことを目的として鍼灸師を募集しているとのことでした。大学病院ではペインクリニックに鍼治療を導入する流行のようなものがあった時期がありまして、自治医科大学でも数年前から取り入れたとのこと。なお一般募集しているわけではなく、東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科に適材の人材がいるか連絡があったようです。そこで教科主任が推薦してくれたのでした。

 

最初はあまりの家からの遠さに尻込みしましたが、これもチャンスだと思い応募しました。まだ治療院をオープンしておらず、週一日でも固定収入があるのは助かりますし、貴重な経験だと考えました。

実際に働いてみると、大学病院という組織の大きさを感じました。栃木県有数の特定機能病院であり、広大な敷地を誇ります。大学の性質上、学生寮も併設されており小さな街のようでした。普段は自宅のすぐそばで、一人、自分自身が一番上の立場(当たり前ですが)という環境に対し、片道2時間半の通勤時間、何百人という職員の中で、一臨時職員という、真逆の環境に置かれました。しかも通勤はスーツでしたから気持ちの切り替えが大変でした。

 

業務そのものは、鍼治療を行った上で電子カルテを記入するくらいでしたが、患者さんは普段目にすることが無い症状の方ばかりでした。細かくは書けませんが、薬剤や物理療法では効果が薄いため、東洋医学を選択しようと医師が考えたか、患者さん自身が鍼治療を希望した場合に、まわってきます。大学病院に来院されるくらいですから、皆さん軽い疾患ではありません。更に西洋医学的アプローチをしても、効果が芳しく場合にくるわけです。ある意味、東洋医学が鍼灸治療が数少ない残された手段というケースが多いのです。

 

鍼治療については、平日に各1名ずつ鍼灸師が勤務する形式で私一人だけ。先輩に聞くということはできません。全て、鍼治療に関しては、個人で判断しなければいけません。どのような手法を使うのかは私自身が判断して、患者さんに説明し行うのです。ほとんどが初めて目にする疾患でしたから、事前に情報が分かる場合は文献を調べて臨みました。事前情報が無い場合は、それまでの知識と経験で乗り切りました。

 

電子カルテ記入に関しても、それまでと勝手が違いました。閲覧権限がある全職員、特に医師が見るものですから、下手な記録は残せません。鍼灸師ならば理解できる表記に加えて、医師がみて理解できる表記をなるべく入れて記入するように心がけました。同業者である他の鍼灸師にも、医師にもみられることを意識します。学生時代にカルテ記入を丁寧するよう指導された経験が活きました。また母校校長がおっしゃった、我々はバイリンガルたれ(意味は、西洋医学でも東洋医学でもきちんと説明ができて、相互を翻訳できるようにしなければならない、というもの)という言葉が身に染みました。

周りに医師、看護師が処置している環境で、重篤な患者さんに鍼治療を行う経験。それは必要に迫られて、新しい学びの機会を生みました。中医学、薬剤、漢方。こういった、それまで深く勉強してこなかった分野を勉強せざる負えない状況に。臨床経験以上に勉強するきっかけと、実際に勉強したことが、一番の収穫かもしれません。

 

入ってみて分かったことは、大学病院の優先順位は研究>教育>臨床の順番。臨床第一の開業治療院とそこが一番の違いだと感じました。大組織だからできること、大組織だからこそ小回りがきかないこと、そういった実情が見えてきたのです。この経験でまちのいち鍼灸院がなすべきこと、やれること、必要なこと、そういったことがより明確になりました。

 

これからは、3年間の大学病院の経験を本業のあじさい鍼灸マッサージ治療院に活かしていきます。

 

甲野 功

 

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