開院時間
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先日の日曜日、患者さんに招待していただき、ダンス競技会に足を運びました。JDCイーストジャパン・ダンス選手権。
今回は2歳と5歳の娘も連れて行きました。私自身、大学から競技ダンスを始めて今でもたまに練習しています。子供たちに父親がしてきたこと、患者さんとのコミュニケーション、現在の競技会について、などを見せておこうと考えました。
これまで社交ダンスの競技会は、学生の大会や小さなアマチュア団体主催の大会を除くと、JBDFという日本最大プロ団体が主催する大会しか観たことがありませんでした。初めてJDC(日本ダンス議会)という別がプロ団体主催する競技会に行きました。細かいことは書きませんが、もともとあったJBDFから分裂を繰り返し、団体が増えてきている状況です。JBDFに比べるとJDCの大会は規模が小さく、参加選手も少ないなという印象でした。
しかし、それまで目にしていた大会と大きな違いを知ることになります。
参加選手の年齢層が幅広い。
下は未就学児と思われる幼児から上は推定70代まで。
社交ダンス自体が子供からお年寄りまで、老若男女を問わず参加できるものですが、競技会においても言えることでした。
もちろん、低年齢のジュブナイルから年配のグランドシニアまで、競技区分があることは知っていましたが、実際に大会を見ることは初めての経験。
5歳の長女よりも小さな体の女がドレスを着てフロアーで踊っていました。これは長女にとって驚きだったようです。競技ダンスはもっとお姉さんがするものだと思っていたようです。
次に小学生、中学生、高校生といったジュニア、ユース部門があります。幼い小学生から身体はほとんど大人に近い高校生まで踊っています。化粧をするため大人びて見えるため実際の年齢が分かりづらいのですが。想像以上に多くの選手が参加していました。
ソロダンスという、本来男女ペアで踊るところを、一人で(シャドーと言います)踊り、優劣をつける競技もありました。
時代の変化を感じます。
というのも、私がダンスを始めた20年以上前では社交ダンス教室は風俗営業法の管轄下にありました。悪い言い方をすれば風俗店と同じような扱いですから、繁華街にしかありませんでしたし、子供が立ち入ることもまずありません。大人の遊び場という位置づけでした。
当時、若い人が社交ダンスを始めるきっかけとなるのは、ほとんどが学連と言われる大学の部活からでした。親がダンスの先生だったり経験者、愛好者だったりして特別に習っていることを除けば、子供が社交ダンスを踊る文化が日本にはありませんでした。それが署名運動などを経て風営法から外れることになり、公に子供でも社交ダンスが習えるようになりました。
ここ数年で、競技ダンスを始める子供が増えて、アマチュア競技会の上位には幼少期から始めた選手が席巻しています。
年齢制限がないオープン戦では、まさに子供からお年寄りまでハンデなしの競技がフロアーで行われていました。たまたまアマチュア部門に大学の後輩が出場していたのですが、20代前半の大学カップル、体重が大人の半分くらいであろう小学生カップル、間違いなく私より年上の中高年カップル、これらが同じ場所で同じ審査基準で勝負しています。
このようなスポーツは他にあるでしょうか。
最終結果は、優勝を大学の後輩が取りましたが、年齢が上の組も下の組も負けて悔しいという顔をしています。孫と祖父母くらいの年齢差で真剣勝負。素敵な場でした。
幼少期から始めても、高齢者になって始めても、身の丈に合った競技の場があるのが競技ダンスの良いところ。ダンスを突き詰めればレベルの高い競技会があり、年齢やランク制限があるクラスを選べばそれなりに上位に入れる競技会もあります。
パーティーでちょっと踊る、発表会で人に披露する、運動不足解消のために踊る。それらにプラスして、人と競うことができる。年齢制限は実質ありません。
幅広い年齢層が参加できる競技会をみて、嬉しくなりました。
甲野 功
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