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~紫陽花の名所 箱根登山鉄道~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 登山鉄道の紫陽花
高低差があるので紫陽花の咲き具合が変ってくる

 

 

7月に入り、治療院周囲の紫陽花は花びらに段々力が無くなってきてそろそろシーズンが終わりかな、という感じです。ですが、あじさい鍼灸マッサージ治療院も7月に入って力が無くなるようでは困るので、今月でも紫陽花が楽しめる場所を紹介します(だからと言って業績が変わるとは思いませんが)。先月は鎌倉の明月院長谷寺とメジャーな場所を紹介しました。今回も有名どころを押さえておきましょう。箱根登山鉄道です。この時期はあじさい鉄道と言われ、夜間特別ライトアップも行われます(今年のライトアップは7月2日で終了)。標高が高いので7月中旬くらいまで楽しめます。

前から書いていますが、紫陽花という花は薔薇などと違ってどこにでも咲いています、咲きます。手入れもほとんどいりません。そのため、紫陽花単体ならばありがたみがありません。名所と言われるところは、花の量だったり種類だったり、咲いているシチュエーションだったりとプラスアルファがある場所と言えます。箱根登山鉄道はずばり鉄道に乗りながら紫陽花を楽しめるということが大事なのです

 

まず箱根登山鉄道そのものが交通手段を越えた一つのアトラクションに近い体験。新宿から2時間足らずでありながら、単線車両が山中を走る鉄道は異空間のよう。箱根湯本駅から強羅駅まで約40分を世界第2位、日本1位の急勾配を登っていきます。あまりに急勾配であるため、進行方向(先頭)を変えながらジグザグに登っていくスイッチバック走行を使います。途中停車し先頭運転席の運転手と後方車掌室の車掌が歩いて場所を入れ替える、とても珍しい光景が見られます。カーブがきついところは車輪に水を撒き摩擦熱を抑える工夫がされています。まさに山の中を登っていく鉄道。私は子供の頃に乗って、その時の記憶が社会人になって思い出してから、とても好きな乗り物になりました。鉄道オタクではありませんが、箱根登山鉄道と江ノ島電鉄には思い入れがあります。

 

この時期の箱根登山鉄道に乗っていると、両側から紫陽花に囲まれている感覚におそわれます。紫陽花が車両にくっつくかのように両方から咲いています。紫陽花の種類も豊富であるので様々な色が楽しめます。強羅駅から乗ったならば一番後方に座ると結果的に長く先頭車両になるのでお勧めです。移動手段として考えるならば、バスでも良いわけです。道路が渋滞していなければバスを使った方がスムーズに目的地に着きます。ですが箱根観光のイベントとしてのんびりとスイッチバックを体験しつつ紫陽花と箱根の自然を楽しみながら進むことは趣があります。箱根は登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船、バスと移動そのものがイベントといえる観光地。移動も楽しみましょう。箱根登山鉄道職員が猪が紫陽花を食べてしまうのを守っているそうです。それを知ると余計にありがたく感じるのは私だけでしょうか。

 

日本有数の観光地、箱根。その箱根でこの時期の楽しみあじさい鉄道。今月中旬まで見ごろです。

 

甲野 功

 

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