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電車やバスといった公共交通機関で、ベビーカーを使用して利用するママさんが、不当な扱いを受けるベビーカー問題。色々話題に上がります。
子育てをする、ある時期にだけベビーカーを使用します。子供が育っていまえば必要なくなるベビーカー。過ぎてしまえば人生の短い期間重宝する道具。
このベビーカーを電車やバスで使用していることで、場所を取る、邪魔、ラッシュ時に使うべきではない、目障り、危ない、などの批判の目を向ける人がいるようです。
とても悲しいことに、私自身、ベビーカーを電車やバスで使用していて一度も嫌な思いをしたことがありません。
長女が生まれて丸5年以上。頻繁にベビーカーを使います。一人で子供を妻の実家に連れて行ったこともありますし、娘二人をベビーカーと抱っこ紐を使って一人で上野動物園まで連れて行ったこともあります。普段使わないので嫌な思いをする確率が低いというわけではありません。休みの日に家族で遠くに出かけるときにベビーカーは必須です。時にベビーカー2台使うこともありました。にも関わらず、一度も周囲の人に嫌な態度をされたり、行動を受けたりしたことはありません。
では何が悲しいことなのでしょうか。
私は経験上、自分の生活圏内にベビーカー問題は無いと思っていました。
新宿区は悪く言えばドライで他人に我関せずという部分があり、ベビーカーや赤ちゃん連れで公共機関を使っていても気にしない人ばかりだと思っていたのでした。
しかし、妻の話を聞くと、ベビーカーを使って電車に乗ったいたときに露骨に嫌な顔をされた、壁を蹴っていたといった体験談を聞かされました。また、妻の友人で家に遊びに来てくれた、同じく小さな子供を抱えたママさんも、来るときに電車で嫌な思いをしたそうです。
驚きました。赤ちゃんや幼い子供と一緒にいるという、ある意味ハンデ、弱みを持っているといえる立場の女性にそういうことをする人が、身近にいること。
ママさんは、子供が、まして赤ちゃんを連れていたら、子供に暴力を振るわれたらどうしようと考えて強い態度は取れません。ベビーカーを持っていれば簡単に移動ができない場合もあり、すぐに場を立ち去るのも難しいことがあります。
そういう状況だと理解しているのか知りませんが、これは弱いものいじめと同じです。
そして本当に驚いたのは、男性である私には一切そのような態度を取らないという事実。妻と一緒にいるときもありませんでしたから、要は女性一人のときに対して、攻撃的になるということ。
本当に弱いものいじめです。パパがいると何か仕返しされるから止めておこう、ママ一人なら平気だろう。そういう魂胆を感じます。
嫌がらせをするのにしても、何か理由があったかもしれません。
・ベビーカーを使用している人のマナーそのものに問題がある。
・疲れていてイライラしていた。
・子供が欲しいのにできないため羨ましさの感情が出た。
・婚活が上手く行かなくて子供がいる人が憎かった。
など。
個人的な感情は認めます。ですが、誰もがみんな赤ちゃんであり幼子だったのです。そのことを忘れて欲しくありません。
野生動物では無いのですから生まれて数時間で歩き回れるように人間はできていません。3歳になれば自立して生きていけるわけでもありません。
幼い頃は誰もが周囲の大人に守られて成長しました。いや生き残ってきました。
その経験を経て今があるのに、赤ちゃん連れの女性を攻撃的にみる道理が理解できません。記憶に残っていなくても誰もが通った道で、誰かに守られていたはず。
自力で歩き回れるようになって、公共交通機関で騒いだり、モノを蹴ったり、叩いたり、するくらいに成長すれば、仕方がない部分もありますが、ベビーカーが必要なくらい幼いうちは少し寛容になってもらいたいです。幼稚園年中くらいになれば子供がうるさいならば本人や保護者に注意するのは構わないと思います。
私は現在進行形で育児をしています。当事者は想像以上に大変です。仕事の疲れとは別物です。自分のペースで物事が進みません。いつ終わるか想像できない毎日を経験しています。だから、ほんの少し寛容になってもらいたいです。子供に意識が集中してマナー違反になることもあります。
まして、パパがいるときは仕返しが恐いからよそう、ママ一人のときはやってやろう、など論外です。
甲野 功
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