開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
ストレッチポール、バランスパッドと来て、今回はバランスボールの紹介をします。ストレッチポールは前後に動く、1軸性の動きがあります。1次元と言えます。バランスパッドは体重が前後左右斜めと平面の動きがあり、縦横2軸性の動き。2次元と言えます。バランスボールは転がるため平面の動きに加えて高さがあり、かつ弾むため、縦横高さの3軸性になります。よって3次元と言えるでしょう。段々動きが複雑になるため、身体にかかる負荷が大きくなっていきます。
バランスボールは空気の入った大きなゴム製のボールです。これに座ったり、またがったりすることにより、バランスを養うことができます。様々な大きさがあり、用途によって使い分けますが大きいほど扱うのは大変ですし、やや危険を伴います。腰を下ろしたときにしっかりバランスを取らないとボールが転がって尻もちを衝いてしまいます。お年寄りに使うときは注意が必要です。バランスボールを使ったエクササイズは出産後の女性に用いられることが多く、女性に人気があるアイテムです。私も産後に妻がバランスボールを使っている姿をみました。スポーツジムでも活用されています。バランスボールを使用したトレーニングは不安定な状態に身を置くことで細かい筋肉も鍛えられると言われています。うちの治療院では産後のママさんと社交ダンサーケアの方に使用することがほとんどです。
産後のママさんには骨盤底筋群を鍛える目的で使用します。活動的なママさんですとバランスボールを購入して自宅でも使用しているようです。余談ながら、マドレボニータという団体では産後のバランスボールを使った指導を行っています。赤ちゃんを抱っこした状態でバランスボールに腰掛けバウンドすることで、簡単にエクササイズになりますし、赤ちゃんも揺れて楽しい。リラックス効果もあるようです。また、子供連れのママさんを治療する場合、ほぼ間違いなく子供が転がして遊ぶおもちゃになります(月齢によりますが)。小さな子供にとっても魅力的なアイテムのようです。
社交ダンス選手に対しては体幹トレーニング、バランストレーニングの一環として使用しています。足をバランスボールにかけて腕立て伏せの状態をキープします。それだけでボールが転がらないように腹筋や背筋に負荷がかかります。社交ダンスは単純なパワーよりも姿勢保持をするための筋力が必要なので、適しています。あるいはボールに手を置いて腕立て伏せをする。これは体勢を維持することがとても難しく、腕の筋肉以外にも背中やお腹の筋肉にも刺激がいきます。同じ要領で仰向けに寝て足首をボールに乗せた状態でお腹を引き上げるものもあります。バランス感覚を鍛えるために、バランスボールにまたがり床から足を離した状態をキープするといったことも行います。他にもボールの大きさを活かしたストレッチに使用することもできます。弾力を利用してリラックスしながら体を伸ばすことができます。
バランスボールは汎用性が高い器材と言えます。あじさい鍼灸マッサージ治療院は患者さんが受け身の治療がほとんどですが、いくつか能動的に患者さん自身に動いてもらう場合もあり、臨機応変に使い分けています。その際にバランスボールは役立つアイテムでいてくれます。
甲野 功
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