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~はり治療を責めず~

日刊スポーツサイト 巨人沢村は現状維持1.5億 はり治療を責めず
日刊スポーツサイト 「はり治療を責めず」の見出しが

 

昨日、Yahooニュースで日刊スポーツの記事が出ました。鍼灸界に波紋を広げたプロ野球巨人軍澤村投手の契約に関するものです。何度かこの件について取り上げてきましたが、ここで一つの終着点に至ったように感じています。

 

改めてこの件はどういうものかと要約すると、


・プロ野球巨人軍の澤村投手が不調で2軍落ち
→検査の結果「長胸神経麻痺」の診断が出て、原因に鍼治療の可能性があるという結論に
→検査結果を受けて巨人軍が澤村投手に謝罪
→謝罪したことが報道されることにより鍼灸業界から反論が起きる
→本当に鍼治療が原因だったのか検証するため、鍼灸業界団体が連名で巨人軍に対して質問状を送る
質問状に対して巨人軍は質問内容に回答せず、澤村投手が回復していること、鍼治療の有用性を認めていること、今後も鍼治療を継続していくと文書で表明


といった流れです。

 

謝罪報道が出たことにより鍼治療はアスリートに実害をなし危険な行為、というイメージが世間につきました。この報道に対して鍼灸師会や教育団体などは巨人軍に質問状を送り、診断に対する医学的根拠を求めました。しかし巨人軍の文書による回答に質問項目への返答はありませんでした。ただし鍼治療の有用性を認める一文が入っているのもでした。
そしてこの度、巨人軍選手の契約更改となり、以下のような報道・記事が出ました。

 

↓以下記事文面始め

 

<巨人沢村は現状維持1・5億 はり治療を責めず>

 

巨人沢村拓一投手(29)がリスタートを切る。6日、都内で契約更改し、現状維持の1億5000万円(推定)でサイン。今季は開幕前からの右肩痛でプロ7年目で初の1軍登板なしに終わった。通常なら減俸は免れない。だが2月末に右肩の治療で球団トレーナーから、はり治療を施された際に長胸神経まひとなり、前鋸(ぜんきょ)筋機能障害を引き起こした可能性を複数の医師が指摘し、球団も沢村に謝罪していた。

 

 「球団として診断を調査した結果、紛れもないことだから現状維持で、と言われた。でも1球も投げていないですし、年俸は下げていただいて構わないというやりとりはした」。最終的には球団の意向を受け止め「トレーナーに過失はないというのは前々から球団に報告させていただいている。はり治療は素晴らしい治療」と話した。

 

 今後はハワイ自主トレでブルペン入りも視野に入れ、来季へ備える。「まひは完治している。一からではなくゼロからのスタート。最初から8、9回を投げられるとは思っていない。マシソン、カミネロの前で結果を残し、監督に大丈夫だと思わせる成績を残すのが一番の近道」と守護神の座を見上げた。【広重竜太郎】

 

↑以上文面終わり

 

今回の記事のタイトルには「はり治療を責めず」とあり、鍼灸師側にとっては好ましいものになっています。この言葉は澤村投手本人の口から発言されたということ。他の記事媒体ではそこを強調したという文面も見受けられました。ひとまずこの騒動が集結したと感じています。

 

今回の一連の報道は、
・野球ファンからすると、<巨人軍が一選手に謝罪をした>というニュース
・鍼灸界から見れば<鍼施術で神経麻痺を起こした(その可能性が高い)>というニュース
の2つの面から話題になりました。


鍼灸師側は死活問題になり兼ねないことですが、野球ファンからすると

「巨人はかつて槇原選手や江川選手も鍼で問題になったし、またか」

といった感想や、澤村投手の人間性を揶揄するような反応が見受けられました。メジャースポーツ選手のことですから世間への反響は小さくなかったでしょう。鍼灸業界は相当なインパクトがありました。

 

表立った医学的な検証は全くされていないようですが(出ている報道だけで判断すれば)、「はり治療を責めず」という澤村投手の発言で世間の印象が少し良くなったかもしれません。

 

鍼治療は絶対に過誤がない、とは言えません。ですが医療過誤をゼロにするために業界は取り組んでいま
最後に澤村投手が回復し前向きに来シーズンを見据えていることを嬉しく思います。

 

甲野 功

 

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