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昨年経済産業省の若手プロジェクトによってレポートが発表されました。
そのレポート内容をマンガにして解説した本が出て、私は読んでみました。そして改めてレポートに目を通しました。
内容は様々な視点からこの国と個人の先行きが不安であることが書かれていました。何となく知っていた問題の具体的な数字や予測がはっきりと出ています。その中で特に気になった用語がシルバー民主主義というもの。
高齢者優先の高齢者のための制度。シルバー世代が第一で子どもや子育て世代は二の次。
そういった状況を、端的に新語で現したシルバー民主主義。とても大きな問題だと読んでいて感じました。
ただし、なぜシルバー至上主義という言葉にしなかったのか、と疑問に思いました。選挙に行かない若い人の事はどうでもよく、選挙に影響を及ぼす高齢者の方ばかりを政治家は見ているという一般論があります。あくまで民主主義のシステムに則って行っていることを強調するため、敢えて民主主義にしているのでしょうか。
この本を読むと、高齢者の従来のイメージや取扱方を改める時期にきていると提言しています。
実はシルバー世代を
「年寄りで」「体も頭も衰えて」「仕事もろくにできない」「現役世代が保護しないといけない」「お荷物」
として見ていないないか、と指摘しています。
実際には
「まだまだ元気」「働ける」「自ら輝く場に立てる」「労働者」
として扱った方が良いしそうあるべきではないかと書いています。
もう年寄りだからいって、仕事を取り上げ代わりに年金を与えて、強制的に舞台から引きずり下ろすことが本当にシルバー世代のためなのか。そのような疑問提示をしているように感じました。
だからこそのシルバー民主主義。民主主義ならば変えていくことができそうです。至上主義や原理主義だと何も変わらないままのような気がします。
私も25年もすれば現在定義されている高齢者の範疇に入ります。娘が現役世代になっています。その頃にはシルバーとか定年退職といった言葉が無くなっているように感じます。そうでなければこの国がもたないと思うのです。
人生100年時代と言われてきており、65歳で定年退職したとしても場合によっては20年、30年そこから生きることになるわけです。無職で生きていけるような長さではないでしょう。
これからは生涯現役、何歳になっても働いて納税することに迫られることになるでしょう。高齢者でも働けるように体力的に大変なことは機械やAIがしてくれるようになるでしょうし。私は20代半ばで企業勤めを辞めて、現在は自営業で生活しています。定年はありません。自分の体が動くまで仕事を続けることができます。これから定年退職して新たに起業するだとかフリーでやっていく人間が否応なしに増加すると思います。
最初は嫌な言葉だと思った“シルバー民主主義”。レポートを読むと新しい高齢者の在り方を考えて行動を起こそうとありました。時代が変わり高齢者も変わらなければならないということですね。
甲野 功
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