開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
先日、キング痕の西野亮廣氏がリベンジ成人式を成功させたニュースが流れました。単に、有名芸能人が被害に遭われた新成人とその家族のために開催したイベント、という枠を超えたニュースになりました。多くの企業とスタッフの協力を得たことで実現したイベントでしたが、世間的な認知や好感度とは別の部分で信用を得てきたからでしょう。これまで何度も西野氏の著書「革命のファンファーレ」に触れましが、その前に彼が出した「魔法のコンパス」という本にも大事なことが書いてありました。
「魔法のコンパス」では絵本(えんとつ町のプペル)をどのように売るかを中心に書いてありますが、売り方の前提として、自ら作品をお客様の手まで届かせることが大事だと考えたそうです。曰く、クリエーターとして作品という子供を作り出してあとは勝手に売れてくれという態度は、育児放棄に等しい、というのです。生み出した作品が世に浸透しお客さんの手に届くまで責任を持って取り組むことがクリエーターとしての仕事に入るのでないか、そう西野氏は思い、売り方まで計算して絵本を作成したといいます。それは確かにそうだと納得できましたし、共感できました。
私の仕事は作品を生み出すわけではありませんが、患者さんとの一対一による治療行為を売っています。それは体験を生み出しています。それはある意味で、患者さんの貴重な時間を頂いた後に形として残らない「作品」とも言えるでしょう。体が良くなることはもちろんのこと、気分が良くなった、楽しかった、ストレスが軽減した、などのプラスの感情を生み出す体験を生み出す。名プロレスラー武藤敬司は自分が見せる試合を「作品」と呼び、後世に語り継がれる名勝負を「名作」だとか「代表作」とします。それと同じで、患者さん一人一人に毎回治療行為を通して「作品」を創り出していると言えなくもないでしょうか。
その「作品」を周囲に伝えるときに、まず私自身で広報していこう、というのが考えにあります。具体的に言うと、業者にホームページを作ってもらうだとか、広告サイトで集客をお願いするだとか、誰かにチラシを作ってもううだとか、のことをしないということ。私の、あじさい鍼灸マッサージ治療院の、魅力を自らの手で発信していく。少なくとも大元はコントロールできるようにしておくこと。それが大事だと考えています。業者が入ってホームページを作成すると、「一般的な利用者の分かりやすさ」を基準に当たり障りのない面白くないものができてしまいます。それだけならまだよくて、往々にして専門用語や知識が乏しいため誤字や誤った表記、最悪な場合法律違反の表現をします。具体的には、私は厚生労働省管轄の国家資格を取得していて、それが一つの売りなのですが、資格名称を誤って記載させることがあります。絶対に間違えてはいけないことです(国が管理している資格名称ですよ)。どうせ一般人には正しいかどうかなど分からないだろうから、と雑な扱いをされます。
それ以外にも細かいこだわりのニュアンスが伝わらないとか、もしも勘違いされると致命的な問題になるようなポイントを平気ではずす、といったことがあります。だいたい向こうは良かれと思ってやりますから、いちいち訂正してやり取りを確定するのがお互い不幸なことになります。ホームページは自分で作成するに限ると考えています。広告サイトも使わないようにした方がいいと私は考えています。少なくとも0から10までこちら側で管理できないのならば、これからの時代に広告を出すのは危険でしょう。
開業当初は某大手口コミサイトを活用しようと考えて、色々やりました。有料会員で毎月サービス料を支払ったこともあります。しかし、効果が出ないならまだしも細かい嘘が積み重なっていくことに嫌気と危険を感じるようになりました。そもそも私のような治療院では、患者さんから直接対価を頂いて利益を出しています。ですが口コミサイトはエンドユーザーである患者さんではなく、店舗側の治療院から掲載料を頂いて利益を出しています。こちらの向いている先は患者さんですが、サイトの向いている先は店舗。視点が同じなようで違います。サイト側としては、掲載店舗がたくさん料金を払うことが主目的ですから、患者さんの都合を後回しにすることがあります。
例えば口コミ点数。誰も口コミで点数を入れていないのに平均3.1(5点満点)だとか。おかしいですね?算数ができるならば点数が入っていないならゼロもしくは点数なしのはずです。それは勝手に数値を作って見栄えをよくしようとしています。更に誰かが5点をつけたとしても平均が5点になることはなく、勝手にサイトが点数を補正します。これは知り合いが高めの点数をつけたら本当の点数ではないからという理由だそうですが、結局サイト側の操作が入っているで真相はかわりません。なお、Googleマイビジネスの店舗ページでは点数がつかなければ点数は出ません。誰か一人が5点をつければ平均5点(投票者1)となります。Googleのしていることが至って当然のことでしょう。某口コミサイトは嘘をついています。
更にこの口コミサイト、嘘の口コミを書き込みます。うちのページに口コミが書き込まれたので確認すると、全く身に覚えのない内容とユーザーでした。当たり前ですが治療院に来ていただいて治療をした患者さんのカルテは全て残していますし私自身記憶しています。男性で温灸をした人などいないのですが、やってもらいましたと書いてあります。しかも「新宿の谷甲良町」という絶対しない表現をしています。うちは新宿区市谷甲良町が住所ですが、「市谷甲良町」を使うのは町内に住む人くらいしかいません。プロフィール上で千葉県民となっていますが、そういう人ならば駅名である牛込柳町か有名な地名である神楽坂、もしくは市谷甲良町の市谷(市ヶ谷)を優先させるはずです。治療院の紹介プロフィールから市谷甲良町をコピペするときに市の字が消えたことにも気づいていないのでしょうね。そもそもこの人は既に1300件の口コミを投稿しており、1日に3件も美容室について書いたりしています。これでは、行きもしないで口コミを書いていることがすぐに分かります。
口コミ内容に全く覚えが無かったので、念のためこちらの記録ミスもしくは記憶の欠如かもしれませんから(そのようなことは絶対にありませんがね)、素性を連絡してくれるように口コミ投稿者に質問を投稿しました。するとサイト運営側から「審査の結果、この投稿は無効です。削除します。」という連絡が来て質問が削除されてしまいました。唖然として、それならば嘘の口コミを書かれるのは心外ですので、口コミそのものを削除してくれと申請を出すと、またも運営側から「審査の結果、口コミを削除することはできません」という回答。あまりに自分勝手な立ち振る舞いではないでしょうか?。
そもそも、口コミを書いてもらうために商品券を渡しましょう!という賄賂まがいの手で口コミを集めるように店舗に指導しておいて(実際に有料会員になると某大手流通サイトの商品券が届き、使いなさいと指示されます)、店舗側の訴えは受け付けない。更にこのサイトは本当に良かれと思って苦言を呈した口コミは運営側に削除するシステムになっています(書いた口コミを勝手に削除されたと怒るひとの意見が出回ります)。それでいて、間違いなくサイト側が自作自演で書き込んでいるであろう偽の口コミは削除されず。これでは玉虫色の口コミしか残りませんからどこでも優良店になってしまいます。(※ブログを書いた当時のことです)
このようなことが消費者のためになる口コミなのでしょうか?
同じような問題は某大手レストラン口コミサイトでもあるようです。有料会員を止めたらいきなり星の数が減ったとか。サイト登録してくれと頼まれたから店舗情報を載せただけなのに、毎日のように有料会員になれと勧誘が来るようになったとか。そのサイト認定の優良店の証が送られて来たところそれをゴミ箱に捨ててネットに挙げたレストランもありました。サイトから脱退する有名レストランも出てきているようです。
このように口コミサイトが全て情報を管理して好き放題にするというやり方が限界に来ています。キングコング西野氏は「革命のファンファーレ」で、嘘がばれる時代になった、と述べています。SNSが発達し、すぐに不正や嘘がばれるのです。そうなると匿名の口コミサイトよりもTwitterやFacebookでの個人の意見を人は信じるようになります。Twitterも匿名だろ、という指摘があるかもしれませんが、個人アカウントの動きから実際に存在している人かどうかはすぐにばれます。誹謗中傷をするために一時的にアカウントを作ったもの、愚痴をいうためだけの裏アカウントでは信頼されません。
なお、上に挙げた大手口コミサイトは本当にSNSの台頭で業績が伸び悩み、店舗運営のコンサルタント業に手を出してきています。自分に都合よくやってきたツケが出てきているようです。うちにも営業電話がかかってきますが、信用していないので全て断っています。
また他のサイトのことですが、経営指南(本人はしているつもりなのでしょうが)メールが届きますが、「口コミサイトで気づいてもらっても大切なのは自社のホームページが充実していないと集客に繋がりません、ホームページの充実が大切です。」などの実のふたもないお役立ちメールが来たことがあります。広告サイトの意味が無いと自分で述べているような。
雑誌も一緒です。有名雑誌に紹介されました!というのは実際のところそのページを買ったに過ぎないわけです。何十万という掲載料を支払って「取材されたテイ」を見せている。そういった裏側もすぐに世間にばれてしまいます。嘘をついて作った雑誌は売れなくなります。
キングコング西野氏が書く内容は色々気づかされることがあります。本当に時代が大きく変わってきていることを感じています。変化を加速させている要因で大きいのがスマートフォンとSNSというのは確かなようです。従来成功したやり方が通用しなくなるのです。もちろん表向きうまく行くことはあるかもしれませんが、嘘がすぐにばれる時代、ではしっかりとした考えをもっていないといけないでしょう。
自分の手で届ける。何かの権威にすがるのもいいかもしれませんが、その権威が嘘だと世間にばれたときには、一緒に落ちていってしまいます。
甲野 功
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