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~アサガオ~

花のアサガオ。感じで書くと朝顔。その名の通り朝に咲く花と言われています。

 

私は経営する治療院の屋号するくらい紫陽花が好きです。
紫陽花は好きなのですが、元々花や植物に興味が無く、紫陽花だけが好きという変わった思考でした。


桜は別格として紫陽花以外の花が咲いたから見に行こうという気はおきませんでした。年を重ねると花や草木を鑑賞する感情が生まれてくるようで、紫陽花以外にも桜、藤、紅葉くらいは見に行こうかなと思うようにはなりました。

 

ですが、今年好きになった花があります。


それがアサガオ。どこにでも見られる、育てることが簡単な花です。

 

4月から長女が小学校に入学し、定番パターンで授業の一環としてアサガオを育てることになりました。夏休み期間は自宅に鉢を持ち帰り、アサガオを育てて種を収穫し押し花を作る、という宿題が出ました。

私も小学校の頃やっていたのでしょうが全く記憶がないアサガオの水やり。娘もアサガオの世話には無頓着でした。


親の立場になると夏休みの宿題をいかにやらせるかが大きな課題になるもので、アサガオの世話は私がほとんどやってしまいました。
毎日の水やりをして、たまに娘にも水やりをさせる。花が綺麗に咲いたら花を切り取って押し花にさせる。種ができたら二人で収穫する。
絵日記やプリント、ドリルの方が終えるのが大変なのでアサガオの世話はほとんど親である私がやりました。

 

このような事情から、アサガオと向き合った夏となりました


紫陽花以外の花を育てた経験が皆無でしたから、アサガオの世話は新鮮な体験でした。毎日水やりをして観察をしていくと、とても私好みの花だと知りました。

 

そもそもアサガオは私と関係が深い花です。

私の名前は「いさお」。妻は「あやこ」。長女が生まれたときに、「あやこ」の「あ」と「いさお」の「い」をとって「あいこ」にしました。最近は女の子の名前に「子」をつけなくなっているので敢えて○○子にすることに決めていました。また一目で読めない名前も避けたいと思っていました。


あい子の「あい」にどの漢字をあてるかは、紫陽花の語源が「藍を集める」からきていると言われているのと、冬に草木が芽吹くイメージで「藍」を選択しました。
そしてのちに開業する際に屋号も長女の名前にちなんだ「あじさい」を選択しています。
長女の花のイメージは紫陽花なのです。

 

続いて次女が生まれるとき。エコーで女の子だと判明すると、「あやこ」の「あ」と「いさお」の「い」をとって「あさこ」にすることに決めました。次女も○○子で分かりやすくというコンセントは同じ。

 

あさ子の「あさ」にどの漢字をあてるかで悩みました。当初は花が「明るく咲く」というイメージで「明咲子」を考えました。ところがこれは一見して読めないです。当て字のようなものですから。更に字画を調べたら猛烈に悪い。明るく咲くというイメージは残して漢字は変えようと決めました。


ただし、次女の「明るく咲く」をイメージして、次女がお腹にいるときに妻に描いてもらったのが、当院のロゴマークです(つまり開業して数ヵ月ロゴマークが無かった状態でした)。
次女が生まれる少し前に完成したロゴマーク。これは次女のイメージ。屋号が長女ですからロゴマークは次女ということ。

 

話を戻してあさ子の「あさ」にあてる漢字はどれにするのか。「朝子」か「麻子」のどちらかになるでしょう。後者の「麻」も植物つながりで悪く無かったのですが大麻のイメージもあるので、「朝」を選択しました。また字画も圧倒的に朝子の方が良かったです。


ここでアサガオ(朝顔)を次女の花のイメージにすることにしました。奇しくも次女が生まれた日は、保育園に通っていた長女の初めての保育発表会当日。その日の朝、保育園の玄関には紫のアサガオが綺麗に咲いていました。

 

ということで長女が紫陽花、次女が朝顔をイメージしています。

そのためうちの治療院は治療室にイミテーションですが紫陽花と朝顔の飾りつけがしてあります。また感謝カードには紫陽花と朝顔のイラストを入れています。
あじさい鍼灸マッサージ治療院を象徴する第二の花がアサガオなのです

 

 

実際にアサガオを育ててみると面白いことを知りました。


同じ枝から色が異なった花が咲きます。今までアサガオを注意して見たことがなかったので気づきませんでした。
青、赤、紫、赤紫、青紫。微妙に花の色が違います。紫陽花と違って一度咲いた花はすぐにしおれてしまい、後日また別の花を咲かせます。そのときに花の色が異なっているのです。
綺麗な色、好みの色が咲いていることもあれば、そうでないときもある。朝に咲いて夕方にはしおれてまた次の日に咲く。花が一日一日で変わっていく様が新鮮でした。


また花が咲かない日もあれば、何輪も咲く日もあります。もう枯れてしまったのかと心配していると(特に猛暑日が続いたとき)急に花が咲くこともありました。

 

アサガオは変化のある花だとよく分かりました。

 

治療院経営をしているとアサガオのように変化があります。業績が良い日と悪い日があります。綺麗に咲く日ばかりとは限りません。
同じことをしていると思っても違う結果になることもあります。紫陽花はたくさんの種類がありますが一度咲くとシーズン中は変わりません。段々花が枯れていくだけです。アサガオは毎日咲いてはしおれての繰り返し。花の色も変化していきます。
どちらも趣があるな、と思いました。

 

長女のアサガオは種から育てましたが、その種は現小学二年生の子どもたちが昨年育てて収穫した種です。今年収穫したアサガオの種は来年入学する一年生の手に渡るそうです。受け継がれていくのですね。

 

今後はアサガオにも注目していこうと思います。

 

甲野 功

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