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~娘の写真撮影講習~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 カメラを構える娘
重い一眼レフカメラを構える

 

 

先週の日曜日に長女と上野に行ってきました。テレビ番組で上野国立科学博物館のことを知り、行ってみたいというのです。それはいいことだと二人で上野に向かいました。上野公園を歩きながら科学博物館に向かいます。途中、せっかく来たのだからと持参した一眼レフカメラを取り出してシャッターを切りました。私は写真撮影が趣味の一つで風景をよく撮影しています。その様子をみた長女は写真を撮りたいと言い出しました。

昨年の沖縄石垣島旅行や両親と一緒に行った新潟旅行写真撮影を教えました。そのときはカメラを支えることができず、まともな撮影ができませんでした。1年前のことがあったので、大丈夫か?と思いつつもカメラを手渡しました。するとどうでしょう。結構撮影ポーズがさまになっていました。保育園から小学校に上がり身体が成長したこともありますし、手先の器用さも頭の中身も大いに成長したようです。5月のミャンマーチャリティカフェの際は、スマートフォンでの写真撮影もままならなかったのに、今では一眼レフカメラをしっかり構えていたのでした。

 

そこから娘に写真撮影の基本を教えることにしました。カメラの構え方、ピントはオートで合うのでボタンを半押しさせる、構図の捉え方など。するとどうでしょう。想像以上に上手なのです加工無しの娘が撮影した写真をいくつか載せてみました。

まず私が持っている一眼レフカメラは古いもので今のものに比べると性能が悪く、何より重い。アマチュアカメラマンの私の母からお古を譲り受けたもので、私自身もう10年以上使っています。母の頃から考えれば一体何年前に製造されたのか分かりません。今のカメラは撮影時にモニター表示されるのでファインダーを覗かなくても撮影できますが、私のものはその機能が無いためファインダーを覗いて構えないと撮影できません。旅行先で写真をお願いするときも、大人でも撮影に戸惑うので大きなしっかりとした一眼レフカメラを持っているカメラに慣れてそうな人にお願いしないといけない代物です。この重たいカメラを構えて、小さな体で撮影することは小学校1年生の娘にはできないと思っていたのです。しっかりと撮影しているので成長したことを実感しました。

 

科学博物館の前には巨大なクジラの像があります。実寸サイズと思われるとても大きなもの。これを被写体に撮影させました。全体像を捉える、角度を変える、敢えて目だけをアップに撮るなど。撮影にはまったようで色々な角度から娘はシャッターを押します。

あじさい鍼灸マッサージ治療院 娘撮影 上野のクジラ全景
あじさい鍼灸マッサージ治療院 娘撮影 上野のクジラ

 

 

 そこからは別の被写体に変えて、日の光の向き(逆光)や知らない他人をむやみに撮らない・画面に入れない、往来の邪魔をしないなど教えました。教えておいて何ですが、もともと科学博物館を見るのが目的なので、そろそろ写真はおしまいにして入ろうねと促し入場口に向かいました。館内は撮影禁止だからカメラをしまいました。すると券売機を前にして娘は「入らない」と言い出しました。驚いて本当にいいのと聞くと、「博物館の中は撮影できないなら外でカメラを撮る方がいいの」というのです。娘がそこまで撮影に興味があるのならばもう撮影会にしてしまおうと決めて科学博物館には入らずUターン。そこから日が暮れるまで上野の写真撮影会になったのでした。

 

私の母はアマチュアカメラマンで幾度も公募展で入賞し、写真撮影のために旅行に行く人です。母が写真を始めるきっかけは登山家だった父が教えたからです。父は日本百名山を全て踏破するようなベテラン登山家で記録の意味も込めて山岳写真を昔からしていました。その影響で私も子供の頃から写真撮影を他の子よりもしていたと思います。当然その頃はフィルムですから枚数制限との戦いですし、何が映っているか現像しないと分からない時代です。
加えて妻は以前職場で広報の仕事をしていたのでビデオ撮影や写真撮影が得意。このような家族なので娘も写真撮影が好きなのは当然かもしれません。
ですが、親バカかもしれませんが才能があるとつくづく思いました。半日写真撮影を教えたあとの感想として。娘の写真は水平がしっかりしています。最近は敢えて斜めに撮る人もいますが、基本は水平を合わせる事。そのことがしっかりできています。カメラによってはファインダーやモニターに線が入っていて合わせやすくしているものがありますが、私のカメラは古いのでそのような気の利いたものはついていません。まして重いのでシャッターを押すときにカメラが曲がってしまうことがあります。水平を保つようにと教えましたが、本当にできるとは思っていません。まずここに驚きました。

あじさい鍼灸マッサージ治療院 上野科学博物館
娘撮影 上野科学博物館

 

次に注目する被写体を画面の中心に据えています
科学博物館には蒸気機関車が展示してあるのですが、その屋根に猫が居たのです。珍しいから撮影するように指示しました。するときちんと画面の中心に猫が来るように撮影しているのです。


これは教えた記憶がないので、何で真ん中に猫がいるの?とむしろ不思議でした。更に猫が屋根から降りる姿も撮影しているのですが、かなり上手に画面に入れています。動物は言うことを聞きませんし、動くので撮影が難しいはずなのに。本当に一眼レフカメラを今日触った小学生か、と驚きました。

上野 蒸気機関車に乗る猫
娘撮影 猫を捉えている
上野機関車から降りる猫
娘撮影 よく見ると中にもう一匹猫がいる

 

ここから娘は色々なものに興味がありどんどん撮影を勝手にしていきます。時間は午後3時頃。だんだんと日が傾いている時間帯。教えていないのに日の向きも頭に入れ始めたようです。日の光と木の位置も考慮して撮影しています。娘に考えて撮っているの、と聞くと、そうだ、と答える。私は小学校1年生の時はこんなセンスなかったぞ、と内心思います。

上野公園
娘撮影

 

更にお父さんを撮ってあげるというので、お願いしました。てっきり全身写すのかと思いきや、バストトップだけという構図。背が低いので下から見上げる構図で、しかもはいチーズといったタイミングもこちらに教えない。ここら辺は写真を撮る経験が無いことが出ていますが、その分むしろセンスがあるのではないかと思ってしまいました。

上野公園にて院長の写真
娘撮影 ピントが一応あっている

 

 

これは結構できると踏んだ私は公園の噴水に連れて行き、遠近法の構図を教えてみました。
並んでいる花壇を遠くから迫るような構図にしてみようと教えました。そこで撮影した写真は下が花、上半分は噴水と西洋美術館の建物という3分割したような構図でした。これは狙ってやっているのか?と聞くと、何となく、と答える娘。本気か?とやや呆れてしまいました。

上野公園噴水
娘撮影 噴水、西洋美術館、花壇、空と配置がしっかりしている

 

 

それからは感性が刺激されているのか様々なものを映していきます。失敗もたくさんありますが、飽きずに撮り続けます。大人には映して何が楽しいのだと思うようなものまでカメラを向けています。

上野公園池
娘撮影
上野公園かえで
娘撮影


なかなか移動しないので、向こうに有名なロダンの彫刻があるからさと連れて行ったり、上野東照宮という金ぴかの建物があるから行こうねと促したりして、歩かせました。そうしないないといつまで経っても移動しないのですから。

上野公園ロダン考える人
娘撮影

 

 

日が暮れてバッテリーもメモリも無くなって、やっと帰ろうとなりました。バッテリーが持てばもっと撮影をしたかったようです。帰宅しておばあちゃん(私の母)にこのことを話して写した写真を見せると、予想通りとてもおばあちゃんは喜びました。おばあちゃんもセンスがある、と驚いていました。

 

おだてたこともありますが、娘は写真撮影がとても気に入り、また上野に撮影に出かけたいといいます。親としても遊園地に行くより安上がりなので大いに賛成。娘にとってカメラが得意なものになればいいなと願っています。

 

甲野 功

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