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~6次サービスなるものを考えてみた~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 6次サービス概要
6次サービスの概要 治療、食事、観光

 

 

前回は治療に神楽坂観光を加えて集客できないかと書いてみました。今回は更にその先の構想を書いてみます。現時点では単なる妄想レベルなので、そういうことを将来したいのね、くらいの軽い気持ちでご覧ください。

 

6次産業」という言葉があります。これは農業や水産業といった産業分類で1次産業に分類される農家や漁師さんが、加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)まで担うことを指します。1次+2次+3次で合計6次産業ということ。1次産業者が生産のその先まで行うことで2次、3次産業の事業者が得ていた付加価値を得る仕組みと言えます。

具体的な例をあげましょう。ある農家は、それまでは農協に農作物を卸すだけでした。まとまった量に満たないと受け取ってもらえない、ちょっと曲がったり傷がついたりしたりした品は不良品としてはじかれる、売値は農協の言い値。あまつさえ豊作になると高く売れなくなるため、自ら育てた農作物を破棄処分する。このような問題、矛盾がありました。それを収穫した農作物(1次産業)を農家が加工して製品にし(2次産業)、自ら道の駅にある直売所に持っていき販売する(3次産業)
この取り組みにより、以下のメリットが生まれました。
・少数の農作物でも販売できる。
・形がいびつなもの、ちょっとした傷つきのものでも加工することで売り物にすることができる。
・農家自ら値段を付けることができるので自主性が持てる。
・直接お客さんと触れ合うことで食べる人の反応がダイレクトに感じられる。
・工夫次第で売り上げを伸ばすことができる。
といったもの。

 

書いた内容は理想的な面だけを抜粋していて実際にはそこまで上手くいかないことでしょう。6次産業化の問題点もあります。少なくとも、黙々と自然と向き合いながら農業をしていた農家が、自主的に収入を上げる行動をとるシステムと言えるのではないでしょうか。そして私の本業でも同じように考えてみました

 

人が苦痛なくある程度快適に過ごせるようにするためのサービスを1次サービスとしてみましょう。個人的な定義ですのでこのような分類が存在するわけではありません。あしからず。1次サービスに該当するのは私のような鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師などです。医療も広い意味ではサービス業と言えます。生命と人間の最低限度の活動を確保するという意味では1次としました。専門的な言葉を使うならば「ADLの確保と向上」に関わるもの。ADLとは日常生活動作と訳される、起き上がる、歩く、食事をする、トイレ、着替え、入浴などの最低限との行動を指すものです。

次に食事を楽しむサービスを2次サービスとします。生きていくための食事ではなくグルメという意味の食事。誰もが持つ欲求である食欲を娯楽にする。美味しい食事はADLの次に人生を豊かにするサービスとして2次サービスと考えます。味も盛り付けも栄養バランスも店内の雰囲気もシチュエーションも、諸々含めて食を通した喜びを提供するサービス。

そして体験を通して楽しませるものを3次サービスとしてみます。観光やテーマパーク、アクティビティなど。食事は受動的な楽しみ方で次は能動的な楽しみ方。歩き回る、手を動かす、頭を使う。積極的な行動から生まれる楽しさを提供することを3次サービスと考えてみます。

最低限の日常生活が送れるようになる→食事を楽しむことができる→能動的に行動して楽しむことができる、という段階は疾病・疾患からの回復段階と一緒でしょう。各段階に対応することを1次~3次サービスと定義してみたわけです。

 

私のような職種がその先の段階までサービスを提供したら6次産業ならぬ「6次サービス」になるのではないか。そう思いついたのです。食事とアクティビティまでトータルでみる。それならレストラン経営やテーマパーク運営を始めるつもりなのか?と言われそうですが、そこはまだまだ妄想レベルの話ですので、そのつもりはありませんと答えます。ものの見方として6次サービスがあってもいいのではないか、くらいのことです。漠然と将来このような取り組みができたらいいな、というのが現在の心境です。

 

なお似たようなことは既に行っているものもあります。おそらく鍼灸師と思われる人が事前にお客さんの脈を診てその人の体調を整える薬膳料理を提供するレストランがあるようです。人間ドックで検査を終えると豪華な食事が出る。昔ながらの湯治は温泉療法と泊まる体験がセットになり、症状に悩む人同士が交流できると聞きます。健康と食事と体験が複合したサービスの例です。

 

健康、グルメ、アクティビティをひとまとめにして提供する仕組みを実現したいと思っています。私が料理を作らなくとも近所には素晴らしいレストランが多数あります。うちで鍼灸マッサージを受けて神楽坂の名店で食事を楽しんでもらう。その後神楽坂を観光してもらう。ここまでをセットにしてしまう。むしろセットで提案したい。そのような考えです。今いる立地条件を活かせばできなくもない。

自店舗にレストランを併設して患者さんの症状に会ったメニューを提供し、同施設に健康に関係するテーマパークも持つ。そういったことが究極なのでしょう。サイボクハムというメーカーは、牧場と食肉加工工場とレストランと温泉とパターゴルフ施設を全て持っていて、「食と健康のユートピアを創造する」を標榜しています。それに近いことかもしれません。

本気でここまで求める気はありませんが、我々鍼灸マッサージ師が治療の先まで視野に入れることは必要だと感じます

 

ビジネスで有名な言葉があります。お客はドリルを買いに来たのではない、綺麗に空いた穴を買いに来たのだ。工務店に訪れてドリルを買って帰るお客。ドリルそのもの(製品)を買いたいのではなく、ドリルを使用して綺麗に空いた穴(成果物)を求めて買いに来たという意味です。中には鍼灸を受けることが目的という人もいるでしょうが、大多数の患者さんは鍼灸を受けた結果得られる(であろう)健やかな身体を求めて来院されるはずです。では健やかになった状態で何を楽しんでより豊かな生活を送るのか、まで視野を拡げることがジャンルが生き残るカギなのではないでしょうか。

 

甲野 功

 

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