開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
先日、横須賀から鍼灸師の石川勝章先生が当院に治療を受けに来てくださりました。
鍼灸を受けたあとに石川勝章先生と神楽坂を散策したのですが、昼食を私が特に勧めるお店に入りました。
以前紹介した鳥茶屋の本店と同じ神楽坂にあるのですが、少し離れた場所にひっそりとたたずむ名店です。
今回はこちらを紹介します。
初めて神楽坂を訪れた人に何の料理を勧めますか?と聞かれたら、鳥茶屋の「うどんすき」と私は答えるようにしています。和洋中華問わず全体的な意見としてです。鳥茶屋の看板メニューが「うどんすき」で、これを特に勧めます。
しかしランチという条件があると同じ鳥茶屋でも、
鳥茶屋別亭の「親子丼」
と答えることでしょう。
鳥茶屋別亭の親子丼は、味はもちろんのことロケーション・内装・雰囲気、諸々の条件を踏まえて特に推しています。
鳥茶屋別亭は本店と異なり入り組んだ路地裏を進み石階段の坂の途中にひっそりとあります。メインストリートの路面店である本店とは対照的にかなり分かりづらい立地です。その分かりづらさと奥まった路地にあるところが、神楽坂らしいとも言えるのです。
元々花街だった神楽坂は路地裏のお店が多数あります。かつては一見さんお断りで看板も出ていない店でした。鳥茶屋別亭は隠れた場所ですが、まるで老舗旅館のような佇まいでお客さんを迎えてくれます。
玄関もそのまま旅館のような感じです。和服に身を包んだ店員さんはまるで中居さんのよう。なかの造りは本店よりも広々としています。2階には大広間があり本当に旅館の宴会場そのもの。
歩いて15分程度の場所に住む私でも、中に入ると旅行に来た気分に浸れます。
鳥茶屋にはランチメニューにおいて本店と別亭で異なるものがあります。看板の「うどんすき」は共通ですが、「親子丼」は鳥茶屋別亭でしか味わえません。屋号が鳥茶屋というくらいですから鳥肉に自信があるわけで、卵も卵のとじ方も素晴らしいです。
本店のランチではいただけないので、鳥茶屋の「親子丼」を食べたい場合は別亭に行かないといけません。
このプレミアム感もワクワクさせる要因です。
観光客が初めて神楽坂を訪れてふらっと歩いたら見つかるような場所ではありません。地図を見て探し当てるところ。割と急な石階段の途中にある鳥茶屋別亭でしか食べられないメニュー。店内は細部まで造りこんだ和の空間が広がっています。このシチュエーションを見せたくて、私は初めての人を連れてくることが多いのです。
個人的にも、両親や姉家族も一緒のお祝い事でこちらを利用したことがあります。本店と同様、家族でのお祝いの席は鳥茶屋にすることがあります。
また別の視点からも有名なお店です。
これまでに何度か触れている、現在の神楽坂復活のきっかけとなったドラマ「拝啓、父上様」のロケに使われたのです。「拝啓、父上様」とは嵐の二宮和也さん主演、倉本聰氏脚本のテレビドラマです。本作がヒットし、嵐ファンが多数聖地巡礼として神楽坂を訪れたことが、衰退したかつての花街神楽坂を現在のような活気ある東京有数の観光名所に回復させた原動力でした。
ドラマ内で鳥茶屋別亭の前でリンゴが転がるシーンがあるのですが、実際に使用された小道具のリンゴをいまだに飾っています。もう10年近く前のことですが、それくらい重要な意味があったということ。熱烈な嵐ファンにとって嬉しいことではないでしょうか。
鳥茶屋別亭は目抜き通りから路地に入り石階段の坂を下っていきます。少々足場も悪いです。見つけにくいです。それゆえに期待を膨らませる立地。いい意味でストレスポイントがあります。
店内は価値観が統一された空間で料理も申し分ありません。そこまで高額でもありません。
神楽坂でランチをするならば鳥茶屋別亭の親子丼を勧めます。
甲野 功
コメントをお書きください