～人と人を繋げる～

ＲＹＯ先生は現在フリーで働いており、主な集客にInstagramを使っています。鍼灸師の知り合いが多いＲＹＯ先生はまや治療室の上床先生も知っていましたがＲＹＯ先生と上床先生は直接の面識がありません。ＳＮＳ上でコメントのやり取りをしたことがあるくらいです。

 

私はその状況を知っていたので、同じ女性であり個人で仕事をしている、なおかつInstagramを活用している上床先生にＲＹＯ先生を引き合わせたいなと思っていました。そこで今回私がまや治療室を訪問するときに、ＲＹＯ先生も一緒にいける時間を調整しました。

 

当日は、私が一緒になることで気おくれがなくなったようです。予想通り二人が意気投合してくれました。特にＲＹＯ先生がnstagramの投稿方法を上床先生に教えてもらっているときは、動画の納めるくらい熱心に聞いていました。そのやり取りを見ていて私も嬉しく思いました。

 

人脈とはよく言ったもので、人と人との関係性は脈としてどんどん繋がっていくものです。特に仕事においては大切です。
個人事業主になって必然的に必要経費を細かくみるようになりましたが、「接待交際費」という項目が経費にはあります。誰か（取引先やお客様など）と食事をして交友を深める目的で食事をすればその食事代金が経費になるわけです。食事代がですよ。それだけ仕事をする上で大切なことだと税務署は認識しているのですよね。

 

人と人とを繋げることはその後の仕事に大きな役割があることがままあります。人と人とを繋げられるだけで大きなチャンスに。マッチングサービスと言われるものがまさにそれで、それだけでビジネスになるわけです。実社会の仕事は大部分を人と人との繋がりで成り立っているのです。

 

自分の理想とする人物の中に適切な「人の繋がり」をつくれる者という一項目があります。何より私自身がこれまで多くの紹介や人の繋がりで助けられてきました。なんて希望通りの人を紹介してくれるのだ！と唸ったこともしばしば。だからこそその恩を他人に還したいですね。

先のアースデイ東京でのモクサアフリカブースで妻を紹介したときもそうでした。妻はこれまで多くの友人をうちの院に紹介してくれました。駆け出しの頃は家族と妻の知り合いしか患者さんがいなくて、本当に助かりました。
モクサアフリカの関係者に紹介して妻の今後の仕事に役立ちそうな出会いがあった様子をみて、少し恩返しができたかなと思ったものです。

 

また直接人を紹介するだけではなく、その手前でもいいのです。来院された患者さん（患者さんに限らず知り合いでもいいのですが）に近所の医療機関を紹介する。これから子供が生まれるプレママさんに地域の保育園情報を教える。そういうこともつまりは人を繋げることになるわけです。

ネットで検索すれば、マッチングサイトに飛べば、人材検索サービスを利用すれば、ある程度できるのでしょうが、実際に出会って情報を知っている場合は一味違うでしょう。究極は「鍼灸師が紹介する鍼灸師」でしょうか。その道の専門家が薦められる人物はとても信用できると思います。

 

紹介される人間になるのが一番の理想ですが、その前に人を紹介できる者でいたい。人と人を繋げることができる者でいたい。そう考えています。

 

甲野　功