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日本には三種の神器があります。色々なものの形容詞に“三種の神器”と使うことがありますが(例えば、就職活動の三種の神器、新社会人の三種の神器、など)、正しい意味は皇族に伝わる大切な3つの宝物のことです。
具体的には
八咫鏡(やたのかがみ)
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
のことです。
今年5月に約30年ぶりに天皇陛下退位に続いた新天皇陛下即位が行われました。その際に三種の神器が注目されることになりました。
三種の神器を所用するからこそ天皇陛下が天皇陛下たる理由と言えるわけです。
南北朝時代では天皇家が二つに割れ(南朝と北朝)闘争を行いましたが三種の神器を持つ方が正統であるという認識が双方にあり、三種の神器の奪い合いが繰り広げられました。日本の王権の象徴とも言える三種の神器ですが、その始まりは神話にまで遡ります。
八咫鏡は神話で天照大神が岩戸隠れの際に天照大神自身を映したという鏡。
八尺瓊勾玉も天照大神の岩戸隠れの際に榊の木に掛けられたという。
天叢雲剣は草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも言われ、日本武尊(やまとたけるのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を倒したときに尾から出てきたという剣。
実際にあった出来事とは思えない神話をルーツにして今現在も三種の神器が実在します(実在しているとされています)。天照大神や日本武尊はいいとしても八岐大蛇が存在していたとするのはなかなか厳しいところでしょう。
三種の神器は現在、
八咫鏡が伊勢神宮内宮に
八尺瓊勾玉が皇居に
天叢雲剣が熱田神宮に
あると言います。
なお八咫鏡と草薙剣は形代(レプリカ)が作られてそれらも皇居にあるとのこと。実物は天皇陛下ですら見ることが許されないそうで、秘中の秘、究極の宝物でしょう。
私は昔から三種の神器は本当に存在するのか、どのようなものなのか気になっていました。
神話の時代から実在するモノがあるのだろうかと。草薙剣は壇ノ浦の戦いで水没して別のものにしたと言いますが。ある時代に作ったものを神話の頃からあるものだと言い聞かせたのか。ほとんどの人間が目にしたことがないのに権威を保てるのはなぜなのか。興味がつきません。今年のゴールデンウイークに行った単身の旅は三種の神器がある伊勢神宮内宮と熱田神宮を訪れるためでした。東京在住ですので八尺瓊勾玉がある皇居は近くにあります。残りの2つがある神社に行ってみたかったのでした。天皇陛下即位のときに必要な三種の神器。同じように考える人は多いのかゴールデンウイーク中の伊勢神宮参拝者は例年を遥かに超えたと言います。反対にわざわざ地方から皇居を見に来たという人もいたそうです。
それとこれも以前か気になってことですが、世界にはもう一つ三種の神器があります。イスラエルのモーセの石板、マナの壺、アロンの杖です。これらは契約の箱に収められていて、どれも現在行方不明になっていると言います。日本とユダヤには奇妙な共通点が多々あり日ユ同祖論といって昔から言われている説があるのです。果たして単なる偶然なのでしょうか。そういった方面の話が好きで中学生の頃からちょくちょく調べていて謎が深まるばかり。
三種の神器とはいったい何なのか。日本人でありながらさっぱり実態がつかめない現代のロマン。私にとってはそのようなものです。
甲野 功
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