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~晴明神社~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 晴明神社
晴明神社

 

これまでに訪れた神社、寺社について書いていく企画。
今回は前回の鞍馬寺に続いて晴明神社について書きます。

晴明神社

鞍馬寺から下山してその足で向かいました。同じ京都にあり、ここも有名なパワースポットと称されます。
かの有名な陰陽師、安倍晴明を祀った神社です。そのまま晴明神社。晴明神社のホームページでは平安期の天文学者として安倍晴明を紹介していますが、世間の認識では霊能力者というイメージではないでしょうか。マンガや映画で多数取り上げています。圧倒的な超能力を持つ陰陽師として描かれています。

 

私は東洋医学を学ぶ鍼灸師。東洋医学における根幹の思想に陰陽論があります。万物を陰と陽の二つに分けて考えるもの陰陽師も書いて字のごとく陰陽の考えに基づいているようです。そもそも陰陽寮という国の機関がありそこで働くスタッフが陰陽師と言ったそう。国家公務員のような立場だったようですね。あとで触れますが晴明神社には陰陽を示すものが多数あります。

パワースポットと言われる場所に興味があり、訪れてご利益があれば儲けものという気持ちがあるのですが、それとは別に陰陽思想を具現化している施設という意味でも気になっていました。事前に調べたことで五芒星が多数使用されていることが分かっていました。鞍馬寺の回でも書きましたが、鞍馬寺の六芒星と陰陽で対となる五芒星。同じ京都に鎮座する。片や山にあり、寺社。一方は市街地にあり、神社。対照的な関係になっていることに注目していました。東洋医学を学ばなければ何も感じなかったことでしょう。

 

当日のことに移りましょう。

汗だくになりながら鞍馬寺から下山し叡山電鉄に乗って出町柳駅へ。そこから地下鉄もバスも使わずに歩いて晴明神社に向かいます。運賃をケチったとも言えますが、歩いたほうが結果的に早いだろうとの判断です。京都御所や立命館大を横目に道路を進み、大通りを曲がったとこで不意に目的地が現れました。予想以上に都会にあるので肩透かしをくらった感じです。鞍馬寺に比べれば規模が驚くほど小さく、高低差のない平地。大阪のサムハラ神社を彷彿させました。小さな規模にも関わらず参拝者は結構いました。お盆期間の平日、京都という土地柄を考えれば相応の人出かもしれません。いまやお馴染みの外国人観光客も多数。敷地も狭くて規模も小さいのですが、個人的に気になるものだらけでした

 

まず神社には偶像を置かないものです。寺社には仏像がありますが神社には鏡などを祀ります。晴明神社の場合、実在した安倍晴明公が御祭神ですから像が境内に置いてあります。
それはいいのですが式神の像があります。独特の愛嬌とフォルムですがなかなか異様です。橋の下に封じ込められていたというのもまた。気になっていた五芒星も至る所に描かれています。

五芒星について少し説明を加えます。東洋医学の根幹にあるものに陰陽論と双璧となす重要な思想が五行説です。万物は木火土金水の5つの性質のどれかを有しており相互に関係するというもの。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 五行相関図
五行相関図。相剋関係は五芒星の形で表される。

 

五臓六腑という言葉がありますが、五臓はこの五行説と関連しています。更に隠れたもう一つの要素があり、実は六臓という難解な考えをします。
※五臓とは肝・心・脾・肺・腎で六臓はこれに心包が入ります。心包は存在あって形なしという実体がよく分からないものとされます。

つまり5といっておきながら隠れたプラス1があり6が隠れている、という考え方があるのです。五芒星と六芒星が陰陽の関係というのは東洋医学を知っているとしっくりきます。4と5が対ではない。五芒星は桔梗紋とも言われ西洋ではペンタグラムで呪術的な意味合いがあります。アメリカ国防総省の通称「ペンタゴン」は五角形のことですね。安倍晴明は五行説からも五芒星を晴明桔梗として五芒星の変形を家紋にしたようです。晴明神社の境内、至る所にありました。門に、井戸に、桃にも。

他には北斗七星の形に配置した石。北斗信仰といって北斗七星も呪術と関係が深いものです。

何の設備が定かではないのですが、その蓋には陰陽太極図が描かれています。韓国国旗にも使用される陰陽太極図。陰陽論を表した図形です。敢えてプリントしたのでしょう。興味深い。

そして日月柱。北に月、南に太陽(日)が置かれています。当然ながら日(南)は陽、月(北)は陰を表しており陰陽論を具現化しています。ちなみに鍼灸師が用いる経穴(いわゆるツボ)には「日月」という名称のものがあります。

 

 

このように平安時代から陰陽論、五行説は存在しており活用されてきました。オカルトチックなイメージもありますが、晴明神社の至る所に痕跡が残っていていることは興味深く、面白い。このような視点で京都の観光名所、晴明神社を訪れると新しい見方ができるのではないでしょうか。

 

甲野 功

 

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