開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
先週、鍼灸マッサージ専門学校生向けに個人セミナーを行いました。私の方から学生さんにいくつかテーマを挙げて聞きたい内容はありますか?と問いかけたところ、第1希望が「子育てママさんをターゲットにする」で第2希望が「治療院経営の会計基礎」でした。そこでこの2つのテーマについて話をしました。参加した学生さんは女性だったので、子育てママさんというキーワードが一番気になったのでしょう。資料を作成するにあたり、あじさい鍼灸マッサージ治療院がどのような取り組みをしてきたのかまとめたので、ここで書いていきます。
まず、なぜ男性一人の鍼灸マッサージ治療院で子育てママさんをターゲットにするようになったのか、というところを説明しましょう。8年前には考えたこともなかったことです。
もちろん私自身に子どもができて子育てをするにあたり、自然とそうなっていったことです。
ちょうど10年前の2009年に入籍・挙式をしました。当時の私は柔道整復師専門学校に通いながら、鍼灸整骨院で勤めていました。そこから自然と妊活をしますが、なかなか子どもを授かりませんでした。専門学校生でありながら仕事も週6、ときに週7で行っていました。どこかでこの生活をしていては子どもができないと考えるようになっていたのです。妻は不妊治療で大変だった同僚をみているので、早い段階で不妊に対して調べるようになっていました。2011年の1月末に柔道整復師免許国家試験に専念するため、そして余裕を作って子どもができる環境を作ろうという気持ちで、勤めていた職場を退職することになりました。そこから勉強に専念し、3月の初めに柔道整復師国家試験を終えます。
さあ、ここから新しいステージだと意気込んでいた矢先に東日本大震災が起きます。就職活動もままならず、日本がどうなってしまうのかと不安に襲われました。4月半ばに無事就職先が決まり、都内の整形外科があるクリニックに就職しました。今後の目途がたってきたところで本格的に不妊治療に向き合うことになります。受診した不妊治療専門クリニックで私が受けた検査の結果、「これでは自然妊娠は無理ですね」と言われます。そういわれても私もこの仕事をしていますので、漢方薬や東洋医学的な養生をして体調を整えることに専念しました。その結果、自然妊娠に至りました。
このように職場環境が厳しかった、未曾有の災害があった、自然妊娠はできないという診断、といった困難を乗り越えて生まれた我が子。私自身が共働き家庭で育ったので、この子にはしっかりと父親が接する時間を取ろうと決意しました。生まれる前から保育園に入園させるための活動、いわゆる保活をしていました。保育園情報を集め、実際に見学し、生まれる前から仮申請。出産後はすぐに区役所の保育課に出向きました。1月に生まれてその年の4月入園保育園。5月には尿路感染から入院する事態に。母子ともにしばらく入院生活することになりました。
赤ちゃん連れだと入れるお店や施設がかなり狭まることを知ります。いきつけのレストランも子供連れはダメと言われてしまいます。ベビーカーを使うと駅でエレベーターが無いことに途方に暮れることを知ります。私の本業に目を移せば、子どもを育てながらの学業と開業を経験しました。保育園に残るためには独立開業するしか方法がなかったから。独立はもっと後だと考えていたのですがやむを得ず見切り発進しました。
二人で子どもを育ててみて知らなかったことがたくさんありました。その体験から同じ境遇の方を手助けしたいという気持ちが自然と芽生えて今に至ります。
まず一番は赤ちゃんを産んでから行く場所が限定されているママさんの居場所の一つになること、新たな場所を情報提供することを念頭に活動しています。
これまであじさい鍼灸マッサージ治療院が子育てママさん向けに行ってきた内容を紹介していきます。
●子連れOKをアピールする。
道路に面した壁にポスターを貼ります。
院内ではお子さん連れでも対応できる設備をおきます。
●地域の育児関連施設に出向いて当院のことを知ってもらう。
ミマモカフェ。
子連れお出かけマップに掲載してもらう。
オケタニ母乳育児相談室。
ゆったりーの。
●ママさんへ地域の情報を提供する。
保活をしている方に保育園の情報をお伝えする。
近隣公立小学校の内容。
子連れで行けるお店や公園、施設、病院など。
●無料小児治療講習を開催する。
保護者向けにあじさい鍼灸マッサージ治療院で講習会を開催しました。内容は小児鍼や小児按摩について。また東洋医学の基礎知識にも触れています。
●チャリティカフェ(5月)とチャリティーマッサージ(10月)の開催
5月に行うチャリティカフェは子ども同伴可能として子どもと保護者が一緒に楽しめる空間を目指しています。
チャリティーマッサージは対象者が大人になりますが、収益金を全額「新宿子ども食堂」に寄付をしております。今年も10月に開催しますのでよろしくお願いいたします。
このようなことを行ってきましたし、これからも行っていきます。
当院は「適度にダサく」をテーマにして赤ちゃんや小さなお子さん連れでも気兼ねなく入れる内装にしています。オシャレではないけれど、本当に子どもが居ても構わない空間を目指しています。
甲野 功
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