開院時間
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箱根にある有名なパワースポット、九頭龍神社をご存じでしょうか。テレビ番組でも取り上げられる縁結びで有名な神社で若い女性に大人気の神社です。超有名観光地である箱根にあるのに、とてもアクセスが悪く独特な佇まいをしています。
まず箱根で有名な神社と言えば箱根神社でしょう。箱根神社の境内に九頭龍神社の新宮が鎮座しております。箱根神社をお参りに来た際に九頭龍神社もお参りできるのですが、こちらは新宮。箱根神社参拝とセットで訪れるため、こちらの方しか知らない方も多いのではないでしょうか。今回紹介するのは本宮の方です。 本宮は同じ芦ノ湖湖畔にありますが、箱根神社からは距離があります。
九頭龍神社本宮に行くためには芦ノ湖をボートをチャーターするか遊覧船に乗るかという水路で行くか、陸路を30分ほど歩いて向かうかです。遊覧船(参拝船)は月次祭のときしか出港せず、毎月13日の決まった時間から。公共交通のバスでは箱根プリンスホテルか湖尻までしかいけず、乗用車が入れない道を徒歩で進むしかありません。ご利益があると有名になったにも関わらず箱根神社に比べるととてもアクセスが不便であります。私はテレビ番組でその存在を知ってから、いつか行ってみたいと願っており数年前に訪れました。箱根の中でもへき地という感じで、箱根プリンスホテルからまだ30分も歩くのかと驚いたものです。参拝者の覚悟を問いているような気がしました。なぜバスを乗り入れないようにしているかというと、あるグループ大企業がそのご利益にほれ込み、周囲の土地を買い占めて人が近づきづらくしたというのです。恐るべし。
芦ノ湖のほとりをずっと歩いていくと車の音や人間の声が聞こえなくなってきて、湖の波や風の音だけになっていきます。しばらく歩くと九頭龍の森入り口について入場料を支払います。入り口を通るとすぐに白龍神社があります。小さい社で白い鳥居が特徴。白龍という名前がまたカッコいい。九頭龍神社本宮が赤なので対照的です。そこから少し歩いていくとお目当ての九頭龍神社本宮が現れます。九頭龍神社本宮は本当に小さな社殿です。箱根神社に比べれば大したことがなく、そばに末社や摂社もほとんどありません。唯一芦ノ湖そばに弁財天社の社がポツンとあるだけです。
つくりは赤を基調としていますが箱根神社境内にある九頭龍神社新宮に比べれば古くてみすぼらしい印象です。女性がこぞって船に乗ってお参りにくるというには随分と質素だと思いました。京都清水寺の恋愛成就に関する神社はとても豪華でお賽銭がたくさん入ってくるのだろうとうかがえたもの。その分、何か異様な雰囲気も感じたものです。箱根の芦ノ湖というとても有名な観光エリアにありながら参拝者は少なく喧騒は感じません。土産物売り場もなく、静かにたたずんでいます。神域として人を寄せ付けないものを感じました。いや簡単に観光客が近づけないようにしたのでしょう。
箱根にいるのに別世界のような。不思議で異様な感じでした。
九頭龍神社本宮の側には芦ノ湖からモーターボートで訪れるための小さな船着き場があるのですが、そのすぐわきに弁財天社があります。小さな小さな社です。芦ノ湖湖畔と目と鼻の先というくらいの距離。水際と言いますか。この社も不思議な感じです。同じく芦ノ湖のほとりにある箱根神社もそうですが、大きな神社は石階段を上って拝殿に向かう造りが多いです。高低差があります。下界と神様の世界を分けている、表現しているとも言われます。神様の住むところという先を見上げて登っていく。これが九頭龍神社本宮にはありません。突然現れる感じです。芦ノ湖からモーターボートで入ると若干階段を上るようになっていますが。
お参りが終わったあとはまた徒歩で箱根プリンスホテルに帰ります。そこまでいかないとバスに乗ることができません。箱根プリンスホテルにつくと現世に戻ったような感覚でした。お店や観光客がたくさんいます。自動車もロープウェイもあります。人間が作った機器がたくさん目に入ります。九頭龍神社本宮は異世界と感じさせるのは目に入る人工物がとても少ない少ないからでしょう。
恋愛成就、縁結びでとても有名ですが、経営者には商売繫盛(仕事上の良縁がある)に繋がるという九頭龍神社。その本宮は訪れるのが手間ですが不思議なエネルギーがあるようです。
甲野 功
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