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かつて訪れた神社や寺社を紹介しています。
今回は鎌倉五山の筆頭、建長寺(けんちょうじ)です。
鎌倉五山の第一位。臨済宗建長寺派大本山。正式には巨福山建長興国禅寺というそうです。
とにかく格式高い寺社であることに間違いありません。ホームページによれば、鎌倉幕府第5代執権北条時頼が宋僧蘭溪道隆をむかえ、1253(建長5)年に落慶供養して開いた寺院であるとのこと。建長時代に建立されたので建長寺なのですかね。
ここで鎌倉五山について触れておきましょう。
鎌倉五山とは、建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺の5つの「寺」を指します。山のことではないのです。鎌倉時代に中国の五山制度にならって鎌倉の禅寺に設けられた五大官寺のこと。もともとは、寺を格付け管理し官が任命権をもって順次格式の高い寺に昇任させる制度とのこと。なお京都にも「京都五山」があります。五山とありますが山を表しているのではないのですね。また禅寺のみという分類であり、神社や禅寺以外は対象になりません。調べるまで私は知りませんでした。
鎌倉五山の第一位。つまり一番格上がこの建長寺です。
JR北鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう途中に鎮座するとても立派なお寺です。広大な境内、大きな山門。神社や寺社が数多くある鎌倉でもその存在感は群を抜いています。私は何度か建長寺を訪れていますが、当初はあまり興味がわかないお寺でした。存在は知っていましたが、不思議と入ってみようと思いませんでした。そのイメージががらっと変わったのが「けんちん汁」はこの建長寺が発祥だと知ったことからでした(諸説あるようですが)。今はもうなくなった近所のお蕎麦屋さん。けんちんうどんがとても美味しかったのです。当時小さかった子ども達もここのけんちんうどんはよく食べてくれたので、親としても助かりました。このお店によってけんちんうどんに魅了されました。そうなると他にも美味しいけんちんうどんをみつけたくなります。けんちん汁は建長汁がなまってできたもの。建長寺で出された精進料理が起源(?)という話を聞いて、本場建長寺のけんちんうどんはきっと美味しいに違いない!と思ったのでした。実際に建長寺近くのお店でけんちんうどんを食べましたが、近所のお蕎麦屋さんの方が美味しかったような気がするのは気のせいなのかなんなのか。
けんちんうどんが発端で訪れた建長寺は驚くほど広く壮大でした。山門も社殿も作りが立派。文化財ばかりだそうです。日本庭園はわびさびを感じられる景色で数多くの外国人がたたずんでいました。一般には立ち入り禁止エリアとなっている僧が修業する場所もあります。あの門の先はどうなっているのか冒険心をくすぐります。
そして一番の見どころ、というか特徴は半僧坊という山の上にある建物です。境内の奥まで進み横から裏山に入っていきます。それはもうハイキングというくらい山道を登っていきます。途中には虫塚という虫を供養するところや天狗の銅像が多数あり、異世界のような風景が広がっています。半僧坊の先はそのままハイキングコースになっており山頂は見事な景色があります。高校時代山岳部だった私にはとても興味があります。ここまで登ると鎌倉五山の山という意味が納得できます。山岳宗教、修験道を感じさせますし、高尾山の薬王院と似た感じがします。多くの観光客はここまで足を延ばさないので険しい道を乗り越えた人が得られるご褒美のようなもの。ここまで登ると鎌倉五山の山という意味が納得できます。山岳宗教、修験道を感じさせますし、高尾山の薬王院と似た感じがします。多くの観光客はここまで足を延ばさないので険しい道を乗り越えた人が得られるご褒美のようなもの。
鎌倉の寺社ではとても有名な建長寺。体力に自信があるならば平地だけでなく山の上まで登って奥の方まで見てもらいたいものです。
甲野 功
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