開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
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住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
先月のことですが、11月14日に東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科で特別授業をしてきました。
これまでに何度か紹介してきましたが、開業鍼灸師の立場でSNSをどのように活用しているのかを教員養成科の後輩たちに伝えるものです。
昨年は講義内容を文章で再現したのですが、今年は控えています。同日に行われた広告検討会の内容を踏まえて判断しました。
ただ講義の中でもう少し掘り下げて詳しく書くことが必要だと思う部分をまとめておこうと考えました。ひとつは差別化とコモディティ化についてです。そして差別化を図るための手段としてSNSとブログを用いること。前半は既にブログにしたので後半のSNSとブログの活用方法についてをここで書いていきます。
ブログを書くことでどのような効果があるのか。そのブログをどう活かすのか。
教員養成科の授業では具体的に行っている利用方法を説明しました。時間が無かったので駆け足で説明したものを、話せなかったところまで説明します。
開業以来こだわってきた取り組みなので2回に分けて書いていきます。
・はじめに
現在は副業や個人の仕事が推奨される時代です。終身雇用は崩れて企業に一生面倒をみてもらうという考えを捨てて、自分らしく生きていく、ワークライフバランスが大切、などのキャッチコピーが躍ります。悪く言えばいつでも解雇するからそれに備えて個人で準備しておいてくださいね、とも聞こえかねません。
個人で仕事をするのに有利な環境になっているのは確かです。
起業するハードルは下がりました。3Dプリンターで簡単に試作品を作ることができるように。ネット通販が発達して専門的な部品を少ロットで手に入れることが可能に。ネット環境があれば自宅で仕事をすることができます。個人対個人でのやり取り(金銭面も含めて)が簡単になりました。なによりSNS、ブログ、YouTubeなどにより個人が発信するツールが揃いました。マスメディアに広告を打たなくてもやっていける時代になりました。
フリーランスで稼ぐ、好きなことを仕事にする、といった内容のビジネス本には、だいたいブログとSNSを活用しましょうとあります。むしろそれらをやって当然というか。やらないという選択肢が無い、というくらい重要なものになっています。
・ブログの変化
元々ブログとはネット上に出した日記でした。公開する、一部公開する、非公開にする、など公開範囲の違いはあれど個人の日常を他人に知らしめるものでした。
芸能人がブログをするようになり、ブログというものが一般的になっていきます。
そこからブログは発展していき、いまや広報、広告、自己の考えを伝える、論文の代わり、情報提供、ギャラリーなど様々な機能を持つようになりました。ホームページを持たずブログのサイトだけで仕事をしているフリーランスもいます。優れた専門知識を伝えるもの、自身の作品を紹介する場、個人の考えや意見を示すもの、など用途は色々です。商品、サービス、個人の情報を伝えるのに適したツールに変化しました。
ブロガーなるブログで収入を得る職種も生まれました。
・Facebookの投稿からブログへ
私があじさい鍼灸マッサージ治療院を開業した頃、一番力を入れていたのがFacebookでした。
広告宣伝をする資金がないので毎日あじさい鍼灸マッサージ治療院のFacebookページに記事を投稿して周囲に存在を認知させるように心がけました。そのうちに、そのFacebookの記事をブログにまとめてあじさい鍼灸マッサージ治療院ホームページに載せることにしました。そうすることでFacebookの投稿をアーカイブとして保管、整理できるようになったのです。
SNSではタイムラインといって投稿内容が時系列で続いていきます。最新のものは一番上に掲載され、古いものはどんどん後ろに追いやれていきます。そのためSNSに長期にわたり多数の投稿をすると、過去のものに遡ることが困難になります。
その点、ブログにすることで各投稿にURL(インターネット上の住所のようなもの)が付くので、個別に検索することができます。Facebookとホームページのブログは基本的に同じ内容ですが、ブログならば個別に検索に引っかかることになります。
電車の路線と駅を用いて例えてみましょう。
小田急線というSNSアカウントがあり、タイムラインには最新の『新宿』が表示されているとします。そこで『町田』という投稿をたどろうとすると小田急線のスタート新宿から27個目までたどっていくことになります。しかもこれは小田急小田原線での27個目であり、小田急多摩線となると『はるひ野』になります。いちいちたどらないといけないので探すのが面倒です。
ブログの場合、各駅(各投稿)に番号記号(URL)が割り当てられるので『町田』ならば<OH27>、『はるひ野』ならば<OT04>といったようにすぐにアクセスできます。反対に『入生田』を見ようとしたら『新宿』から50番目でさかのぼるのが大変で、<OH50>とダイレクトに行った方が良いわけです。
・ブログの活用
この文章を書いている時点で、797タイトルのブログがあじさい鍼灸マッサージ治療院のホームページにあります。約800個です。Facebookの投稿全てをブログにしているわけではないので、Facebookのタイムラインをたどって初期の頃の投稿を探すのはとても大変です。書いた私ですら数年前の投稿は把握することができません。
これをブログに転載して整理しておくことで、ホームページを見に来た人だけでなく当人の私も調べることが可能になります。
当院ホームページでは時系列で全タイトル名と投稿日を一覧で並べているものと、内容による項目分けをして
と階層を分けて表示するようにしています。
こうすることによって過去に書いたブログがデータとして残るため必要な時にURLを出して活用することができます。
ブログは情報のアーカイブであり、作品であり、財産です。一度作っておけば必要なタイミングでSNSを使って紹介することができますし、自らの情報源としておくこともできます。
・Facebookからブログへの流れ
これまでに述べてきたようにFacebook商業ページにあたるあじさい鍼灸マッサージ治療院のFacebookアカウントで文章を投稿します。その際に必ず画像をつけるようにしています。この投稿はFacebookのアカウントを持っていない人や甲野個人と「友達」ではないFacebookユーザーも閲覧できます。
※甲野個人のFacebookアカウントは基本的に公開範囲を「友達」限定としています。
商業ページで作った投稿を「甲野功」個人のFacebookアカウントでシェアをします。こうすることで甲野功個人をフォローしている「友達」アカウントにも「あじさい鍼灸マッサージ治療院」の投稿を見る機会が増えます。
ここでは公開範囲が「友達」までなので、記事よりも私的な意見やコメントを添えます。「友達」からのコメントもより個人的なものになりやすくなります。コメントが付くことで注目度が上がり記事が読まれる確率が上がります。
Facebookに投稿した内容をホームページのブログに再編集を行います。Facebookでは文字の大きさや色は原則同じで画像も最後にまとめて表示されます。ホームページのブログにする際に、文字の大きさ、色、文章途中に画像を差し込む、内部リンクを貼るといった加工を施します。
先頭に画像を置き、複数画像を使うときは文章の流れに応じて差し込みます。そうすることで画像と文章の繋がりがFacebookよりも分かりやすくなります。またそれまでに書いたブログや紹介したい他のサイトのURLをリンクさせることができるため、Facebookのタイムラインよりも情報が深くなります。(※このときも過去のブログを整理しておくことでURLを見つけやすくなります。)
画像を見て比較してもらうと分かりますが、Facebookの投稿とホームページのブログでは印象も少し変わります。
ブログを書く際には下書きをWordファイルで書き起こし、Facebookに投稿するときに見直し、ホームページのブログに編集する際に更に読み直します。結果3度読み直すことになるので文章の精度が高まります。
このブログもFacebookでの投稿を改訂して書いているのでかなり加筆修正が加わっています。興味があれば比較してみてください。
・Twitterで紹介する
一度作ったホームページのブログは完成品として残ります。特に紹介した時はホームページにおいたブログのURLのリンクをTwitterに貼って投稿します。Twitterは拡散力が強いのでより多くの人々の目につく確率があがります。Twitterを使うとブログおよびホームページへのアクセス数が延びます。
その性質上、Facebookはシェアされて拡散される力がTwitterよりも弱いのでTwitterと組み合わせることで認知される確率は上がっていきます。もちろんTwitterのアカウントをしっかり育てておく必要がありますが。
この方法をすることで新規患者さんが増えました。
今回は私が普段実践している内容を紹介しました。
次回はブログを書き続けることで生まれた出会いやブログならでは利点について書きます。
甲野 功
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