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先週末に名古屋からトヨタ博物館に行ってきました。その道中でリニモに乗りました。
リニモ(Linimo)とは愛知高速交通鉄道が運営する交通機関です。
リニアモーターカーと言えば私が子どもの頃、ちょうど長女と同じくらいの年の頃、未来(21世紀)の乗り物として話題になりました。磁力で浮いて進むという。
その磁力浮上式リニアモーターカーで現在のところ日本で唯一商業化しているのがリニモになるのです。愛・地球博開催に向けて作られました。
浮上式リニアモーターカーに乗って興奮した自分がいました。
まずリニアモーターカーとは何か。もちろんリニアモーターを用いた鉄道ということでしょう。リニアとは線形という意味です。私の世代ですと磁気によって浮くものをリニアモーターと思ってしまいがちですが、リニアはモーターの形状に関わる修飾語です。
ウィキペディアには
『
リニアモーターは、一般に円筒状と円柱状の固定子と回転子から成るモーターを、帯状に展開し、回転運動の代わりに直線運動をするようにしたような形態のモーターである。リニアモーターカーは、リニアモーターにより直接進行方向に加速及び減速する(鉄道)車輛である。
』
とあります。
私が常日頃乗っている都営大江戸線もリニアモーターを搭載しており、リニアモーターカーでもあるのです。車輪式リニアモーターカーと言われます。
私は小学生時代に読んだ磁気により浮かんで走るリニアモーターカーに憧れました。何より浮くということに未来を感じたのです。浮くことで摩擦が無くなり(空気抵抗はあるが)スムーズに移動できることくらい、当時の私にも分かりました。2歳上の姉と凄い乗り物ができるんだね、と話したことを覚えています。1980年代。21世紀がまだ未来の頃でした。
あれからウン十年。子どもの頃夢見た浮上式リニアモーターカーは、名古屋から地下鉄東山線に乗った先にありました。東京・名古屋間の高速鉄道実現に向けて開発が続いている高速リニアモーターカー。その実現にはまだ時間がかかりますから、実際に乗る機会があってよかったです。
私は理系なので線路に注目してみました。
まず電車特有のパンタグラフがありません。上空に張られた電線から電気の供給を受けて走る電車とここが違います。線路の上空が綺麗。風景として見た時に感心してしまいました。当たり前なのですが。
そして線路の形状。枕木で2本のレールを繋げている鉄道と違います。ずっと平坦です。浮上することで摩擦が無いので摩耗しないようですね。乗ってみると、鉄道特有のガタンゴトンという振動や音がほぼありませんでした。全くないとは言いませんが。世の中には音鉄といって鉄道音を収集する鉄道ファンがいます。リニモの鉄道音はどのような特徴があるのか聞いてみたいものです。
磁力には電磁石を用いて、電気の掛け方で極を反転させる、磁力を消す・強める、などをコントロールします。その分電気を使うのでトータルの経済効率は悪いのかもしれません。建築費も高額になるようです。その証拠に浮上式リニアモーターカーが日本中で採用されていません。高速リニアが開通する頃には技術が進歩してもっと浮上式リニアモーターカーが普及するかもしれませんが。
本当にたまたまトヨタ博物館に行くことになり、現地に行く直前まで浮上式リニアモーターカーに乗れるとは思っていませんでした。トヨタ博物館から帰るときにそのことを実感して写真を撮ったり乗り心地を確かめたりしまいました。そして幼少期の想いが蘇ってきました。
甲野 功
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