開院時間
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以前紹介した東西線神楽坂駅目の前にできた商業施設la kagu(以下、ラカグ)。新潮社の施設を建築家隈研吾氏が大胆にリニューアルして作られました。
開業して数年経過し、一度ラカグは閉鎖されます。それからしばらくして昨年AKOMEYA TOKYO(以下、AKOMEYA)が入ることでリニューアルオープンすることになりました。
今回はこちらを紹介します。
地域住民や縁がある人を除くと、神楽坂といって想像するのはおそらく飯田橋駅前から坂を上り毘沙門天あたりまでの目抜き通りを想像するのではないでしょうか。その脇に入ると迷路のような路地があり、石畳の道やかつての花街を彷彿させる建物が並ぶという。エリアでいうと神楽坂下です。
大久保通りを超えると神楽坂上になり、近年こちらも盛況となってきました。神楽坂下と神楽坂上は結構雰囲気が代わり、神楽坂下が観光地という色合いが強く、神楽坂上は地域の商店街という地元感が強いのです。
どちらにせよ駅でいうと飯田橋駅が主で東京メトロ東西線「神楽坂駅」があるところは少し外れた感じです。私も知らなかったのですが、今では奥神楽坂なる用語もあるようです。神楽坂駅周辺はまだまだ知名度が落ちるのです。
その神楽坂駅矢来口の目の前にできたのがラカグでした。隈研吾氏の敷地の半分をウッドデッキにしてしまうデザイン。敢えてコンクリート打ちっぱなしの倉庫をそのまま使用している外装と内装。あまり観光客が訪れないところにできた画期的な商業施設でした。ラカグができたおかげで確実に人の流れができて、神楽坂駅矢来口から出てラカグ、赤城神社、神楽坂上の商店街、神楽坂下というルート。さらに矢来口からラカグを通って牛込中央通りを歩くルートもできたと思います。
ただし開店当初から地元民にはちょっと微妙な印象があったラカグ。店舗が高級すぎて、ここは銀座か?表参道か?という感じの価格帯のお店がありました。神楽坂はどちらかというと夏目漱石を筆頭に文豪達に愛された街、田中角栄元総理も通った花街、京都祇園に似た雰囲気がある、などの古都のイメージ。高級ブティックがあることに少々違和感がありました。
私は結構ラカグに期待していたのでちょくちょく足を運んでいたのですが、テナントがよく変わるなという印象がありました。レイアウトもイメージも定まっていないなと。元々は新潮社の倉庫であったため、本をイメージした世界観もあったのですがそれもじわじわと薄れていきました。ある日、前を通ると閉鎖されていたという。
そこから新規改装して再出発をした新ラカグ。AKOMEYAのお店になりました。
AKOMEYAのことを知らなかったのですが、店員さんに聞くと銀座が本店で主に和食に関わる食材、加工品、それにインテリア、雑貨、ファッション、文房具なども扱うお店だそう。屋号にコメヤが入るだけあってお米もしっかりと売っています。アルファベット表記ですが和のイメージを持ち、神楽坂に合っていると思います。このラカグが旗艦店になるそうです。
リニューアルしたラカグはAKOMEYAにより統一されている感じがして、個人的感想は前よりも好きです。神楽坂らしいというか。販売しているものも、高価なものもありますが、一般的なものが大半で買い物がしやすいです。
ここで買った出汁と味噌は子どもに好評で、AKOMEYA商品で味噌汁を作るのが小学生の長女は好きになっています。あご出汁や鮪出汁、野菜出汁があり試飲できます。
仕事で関わる人に渡す、ちょっとしたプレゼントやお年賀にも、通用するやや高級感・特別感がある商品が揃っているので助かっています。
全体をおおまかに説明しましょう。
駅出口を出るとウッドデッキの階段と広場が広がります。小さな子どもが走り回れるくらいの面積があります。ベビーカーだと大変だと思うかもしれませんが、坂を登って裏に回ると駐輪場と裏口があり、ベビーカーや車イスでも入ることができます。
表玄関から入ると向かって左側に飲食スペース、右側が物販スペースです。飲食スペースはおにぎりバー、和食、白玉のカフェといった和テイストのお店で統一されています。一度カレーうどんを食べましたがキーマカレーで一工夫してありました。物販スペースは味噌、お米、出汁といった基本素材から、チョコやポテトチップスといった加工品まで幅広く揃っています。
2階にあがると雑貨や小物、インテリア、ファッションのフロアーです。子供用の手袋といった(しかもサイズバリエーションがあって1歳にも5歳にも対応している)気の利いたものがあるな、という感想です。旧ラカグからあったイベントスペースは残してあって、ワークショップなどのイベントも行っているようです。
内装は和とともに農業を彷彿させるものでお洒落だけれど伝統に敬意を表しているようなものになっています。
またこちらの良いところは小さなお子さん連れに優しいということです。私も子育て世代なのでこの点は重要視しています。
既に書いた通り建物の前には広々としてウッドデッキのスペースがあります。ベビーカーでも入れる入り口があり、エレベーターもあります。車イス、子どもと一緒に入れるトイレもあります。
日中の飲食スペースでは、よくベビーカーに赤ちゃんを載せたママさんがランチやカフェをしている様子が見られます。ベビーカーと赤ちゃんがいるときに入れるお店が本当に限定されるのでこのような場所は本当に助かります。
AKOMEYAのラカグは長く続いて神楽坂に根付いてもらいたいものです。リニューアルしたラカグに期待です。
甲野 功
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