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~能動的に学ぶこと~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 山に咲く紫陽花
山に咲く紫陽花

 

2月22日は厚生労働省管轄の第28回あん摩マッサージ指圧師免許国家試験、次の日23日は同じく第28回はり師・きゅう師国家試験でした。私も10数年前に受験した試験です。


国家試験前後には受験生や専門学校教員の心模様がSNSに散見しています。自己採点で合格ラインに達した受験生は安堵しています。それと同時にずっと勉強する日常から解放されて拍子抜けしているような投稿も見受けられます。私も国家試験が終わった直後は試験勉強から解き放たれてとても清々しい気持ちになりました。ただすぐに就職活動をしなければならなかったので、また別のプレッシャーに襲われました。

 

あまりにもよく言われることですが国家試験合格はゴールではなくスタートです。

臨床に出て患者さんに按摩・マッサージ・指圧・鍼灸の施術を行えるようになります。そこからどう活躍するのかは、今後の頑張り次第です。

医師免許でもよく言われるようですが<国家試験前より国家試験が終わってからの方が学ぶ量は多い>と。本当にその通りで、この職業を続ける以上ずっと勉強しないとならないでしょう。医療従事者である限り。

 

卒業後にどれだけ学ぶかは、収入に直結することになります。
新人時代は差がないかもしれませんが、数年経てば大きく差がつくものです。国家試験が終わった瞬間に学校で習ったことは忘れてしまったという人に会うことがありますが、冗談ではなく本気でそう言っているとすると、とても危険だと思います。学生時代に勉強をしなかった、成績が悪かった自慢をする人も基本的に信用できません。
我々は知的労働に入る分野ですから、患者さんや一般の方よりも医学知識を勉強していないといけないです。ただでさえ現代医療は日進月歩で進化していますから、学ぶ姿勢がなければ時代についていけません。この業界に入るときに先輩に言われた「この仕事は一生勉強しないといけないよ」という言葉は納得できます。

 

 

先週行われた東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科卒業論文発表。毎年参加していますが、開会の辞は八亀副校長が務めることが多いです(国家試験直前のため不在の場合もあります)。


今年の八亀副校長はこのような話をしました。

 

(卒業する2年生に向けて)僕が受け持った最後の授業のことを覚えていますか?

おそらくほとんど覚えていないでしょう。

人間の記憶は2週間で20%くらいしか覚えていない。

それくらい記憶に定着しない者です。

しかし今日の発表は何年、あるいは何十年と忘れないことでしょう

長期記憶に保存されるはずです。
それは卒業研究が目標→方略→評価という学習のプロセスを経ているからです。

このように自ら目標を立てて行う能動的学習は長期記憶に残るのです

 

能動的学習は長期記憶に残るという点に感心しました。確かに私も6年前に発表した教育養成科卒論発表会のことは鮮明に記憶していますし、研究内容も詳細に覚えています。それは苦しい、大変だった、という苦労の思い出もあるのでしょうが、そもそも能動的に学習した結果だということ。それこそ今後何十年も忘れないでしょうし、この経験がその都度助けてくれると予想しています。

 

 

学校を卒業する。独立開業をする。そうなると学習自体が能動的にしか行わなくなります
学生ならば定期試験、あるいは国家試験に向けて嫌でも勉強しないといけません。職場に勤めていれば職場環境により勉強すること習得することが何かしらあるはずです。私の今の状況では勉強や学習などしなくても構わないのです。するとするならば自らの意志で行うのです。

 

個人事業主の自営業になれば様々な業務をこなします。実務に集中して誰かに教えてもらう、料金を支払ってやってもらう、というのが正しい姿かもしれません。それでも一人しかいないのですから経営なり、実技習得なり、情報収集なりの能動的学習は必須です。


そもそも論ですが、学習しないで安泰でいられるほど環境は恵まれていません。嫌でも能動的に学習していかないといけない状況なのです。
開業すれば勝手に患者さんが集まるのならいいのですが、そうはいきませんでした。集客するため、経営を成り立たせるため、多くの本を読み、必要ならばセミナーに参加し同業者のところへ訪問します。患者さんが来てくれるようになったらなったで、扱ったことのない症状に出くわしてその都度必死に学ばないといけません。毎日が能動的学習です。

 

本当に学生時代よりも今の方が忘れていません。


正直なところ、授業でやったかなくらいで内容をほとんど思い出せない学生時代の授業内容もあります。試験前に強引に覚えて記憶に残っていない科目もあります。
対して開業後に勉強した内容はほぼ記憶に残っています。これが能動的学習の賜物なのでしょう。少なくとも学生時代の義務感を伴った学習よりも今の方が楽しいです。そして楽しいから学習しようという気になっているのでしょう。卒業論文発表会で八亀副校長の話を聞いて改めて納得しました。効果的な学習プロセスを踏んでいるのだと。

 

今年の当院のテーマ「臨床能力を上げる」。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2020年のテーマ
2020年のテーマ

 

 

強制的にこの学習プロセスを行うために、セミナーを開催して学習する場を作っています。ひとまず今年1年間はこのようにより能動的学習を進めていきます。


現在の鍼灸マッサージ専門学校のカリキュラム、教科書、国家試験を見ると間違いなく私の学生時代よりも内容が高度で範囲も広くなっています。ベースの部分で現役学生の方が優秀であるということです。負けずに学習することで私自身に還元されて臨床能力向上に繋がるものと信じています。

 

学習あるのみ、です。

 

甲野 功

 

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