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~3代目腕時計~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 3代目の腕時計
3代目となる新しい腕時計

 

 

腕時計を新しくしました。開業してから3代目となります。

 

私は腕時計のヘビーユーザーです。腕時計の使用にヘビーユーザーという概念があるのか謎ですが、普段から外出するときは必ず着けています。腕時計はつけるのですが、仕事柄、臨床現場では腕時計を必ず外します。そのため、一日に取り外す回数が自然と多くなります。また事務仕事をするときも邪魔なので外しておきます。つまり外では着けて、室内や仕事をするときは外してしまうという感じです。時間を知りたいならばスマートフォンを見ればすぐにわかるのですが、学生の頃から現在時刻がすぐにわかるようにしておかないと嫌な性分でした。腕時計が無いと時間を確認するのにひと手間かかるのです。そのひと手間が煩わしい。
大学生の頃に腕時計が手元に無い時期があり、その場で時間がわからないと困るので自宅の使っていないエアコンのリモコンをポケットに入れて学校にいったことがあります。あたかもPHS(当時は携帯よりもPHSを持つ大学生が多かったのです)のようにエアコンのリモコンを取り出して液晶を確認するということをしていたのです。

 

私は基本的にファッションにほぼ興味がありません。好きな服装はありますが、このメーカーでないとダメ、デザインが気に入らないと着ない、毎月服を何着も買う、などがありません。和柄が好きなのですが、最低限着られて寒く無ければそれでいいという考えです。高校生の頃は山岳部でした。登山において着用する服は装備であり生命に関わることがあるので靴も含めてきちんと選んでいましたが、私服はどうでもよい感じでした。オシャレを気につける年ごろでしたが、いかにそれっぽい(オシャレにみえて)安いものを見つけられるかにこだわっていました。当時高田馬場と早稲田に格安デニムのお店があってよくそこで買っていました。ユニクロが登場するはるか前の事です。980円のジーンズを履いていました。

大学生になるともっと気を遣うかと思いきや、競技ダンス部に入ったせいで逆になります。服装よりも体形、姿勢の方が重要になります。身体を鍛えて立ち姿でみせる、という意識に。競技会では燕尾服という最上級の衣装を着るため、普段の私服がどうでも良くなりました。周りの男も安い服ばかり着ていて、服よりも身体つきが大事だよね、という感覚でした。まず東京理科大では実験があるので綺麗な服を着てくることにリスクがあるという。

社会人になっても必要な最低限の分だけ服を買うという感じです。着られれば10年でもずっと同じものを着ています。

 

そのような私ですが腕時計についてはこだわりがあります以前も書きましたが、仕事上指輪をしないので結婚指輪の代わりにペアウォッチを妻と購入しました。腕時計は結婚指輪の代わりという気持ちがあるのです。

初代の腕時計はSWISS MILITARYという海外メーカーの腕時計でした。もうなくなったしまった新宿の時計専門店で、入籍を機に妻と買いました。子どもの頃、父親が金属ベルトのややごつい腕時計をしていた記憶があり、それに近い腕時計に憧れていた面もあります。結婚してからずっと使っていました。幾度と電池交換、ベルトの損傷、内部破損で修理に出しました。そして数年前に長女を抱っこしているうちにベルトが外れてどこかになくなってしまったのでした。限界だったのでしょう。どこで落としたのかは分かりませんでした。

そこで買ったのが2代目の腕時計。同じSWISS MILITARYのもので、初代よりも高機能のものにしました。長女が自分のせいで腕時計をなくしてしまったことを気に掛けていたので同じシリーズの上位機種にしました。実際には店頭にそれしか置いていなかったというのが真相なのですが。
2代目腕時計も毎日つけて外出し行動をともにし続けました。頻繁に外しては着けることを繰り返しました。そして今年に入り止まってしまいました。電池が切れたのだろうと電池交換をお願いするも動きません。腕時計が故障するのには慣れているので購入したヨドバシカメラに持って行って修理を依頼することにしました。調べた結果、内部部品に破損が見つかり、部品が日本では調達できず修理はスイスに郵送しないとできないと判明しました。

そうすると修理に長い時間がかかる上に、新品に買い替えるのと差が無いくらいの費用が発生します。腕時計そのものに愛着がありますが、あくまでも実用品として使えないといけません。腕時計が無いのは本当に不便を感じるので、勿体ないですが新しい腕時計を買うことを決断しました。
動かなくなった2代目は院内のインテリアとして飾ることにしました。初代はどこかに行ってしまいましたが2代目は手元に還ってきたのでそれだけでもよしとしましょう。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 二つの腕時計
初代と2代目の腕時計

 

 

そして次は修理の困難さを考慮し、国内メーカーの品にすることにしました。繰り返しますが、腕時計は毎日着け外しをする頻繁に利用するものです。故障することは仕方ないとしています。その場合に国内メーカーならば修理も簡単であろうと思って。頻繁に買い替えることは避けたいのでできるならば長く使いたいです。腕時計は相棒のようなものなので。そう考えて再びヨドバシカメラ新宿本店の時計館に出向きました。建物全て時計に関するもの、という専門店。普段は駅から近いビッグカメラを利用しますが腕時計はヨドバシカメラと決めています。商品の品揃えもそうですが、店員さんのレベルが高いと感じていてプロフェッショナルが見て取れるのです。

 

ヨドバシカメラ新宿本店時計館で国内メーカーの中からデザインと価格に折り合いがつくものを選びました。デザインはこだわりますがブランド志向では無いのであまりに高い時計は選びません。日用品であり消耗品でもあるので。決めたのがこちらです。セイコー製品で「WIRED(ワイアード)」というブランドのものです。その中の「THE BLUE」というコンセプトのものです。

 

WIREDホームページ

 

陳列された数ある腕時計を眺めて、デザインと価格のみで選んだのですが、結果てとしてセイコーという国内時計のトップメーカーのものでした。あとでホームページを見てコンセプトやブランドイメージを知りましたが、完全に見た目のインスピレーションで選びました。趣味に合うものがあって良かったです。ポイントは金属ベルトで汚れが目立たない黒。そこに院のイメージカラーであり、好きな色であるブルーが印象的なものとして選びました。初代、2代目とも似たデザインで違和感なく継承していけそうです。価格もメーカー価格だと躊躇しましたが、ヨドバシカメラの企業努力なのか随分とお手頃価格になっていました。3代目はこれにしようとすぐに決断しました。

なお、未練たらしく海外メーカーフロアーのSWISS MILITARYコーナーを覗いてみました。初代と2代目の腕時計が店頭にあって、またこのどちらかにしようかな、と少々迷いました。やはり修理のことを考えてここはやはり国内メーカーに変えようと気持ちを鈍らせないようにしました。

 

私が腕時計にこだわりがあることを知っている長女は、腕時計を見せると綺麗だね、いいね、と言いました。激動の2020年。後半はこの3代目腕時計と一緒に過ごすことに。

 

甲野 功

 

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