開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~ミズノ接骨院・ミズノ鍼灸マッサージ院~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ミズノ接骨院・ミズノ鍼灸マッサージ院
ミズノ接骨院・ミズノ鍼灸マッサージ院

 

先週、東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科の同期である水野アグスティン先生の院に行ってきました。水野アグスティン先生はこの新型コロナウィルスで大変な時期、今年4月に開業しました。水野アグスティン先生がどのような人はこちらのブログを読んでいただければわかるかと思います。改めて少し説明すると、東京医療専門学校の柔道整復師科、鍼灸マッサージ科、鍼灸マッサージ教員養成科を卒業しています。面識のある方では唯一私と同じ学校学科を卒業されている方です。柔道整復師、鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持ち、かつ鍼灸マッサージ専門学校の教員免許も取得しています。私と違うのは柔道整復師がキャリアのスタートとなっていること。私は最初に鍼灸マッサージ科に入学したのでそこが異なります。

 

鍼灸師と柔道整復師の両方を取得することをこの業界ではダブルライセンスと呼ぶことがありますが、同じダブルライセンスでも何を最初に学ぶかでその人の特性が出るものです私は鍼灸マッサージ科、特にあん摩マッサージ指圧師の色が濃く出ています。徒手療法を一番に学びたいと考えてキャリアをスタートしました。対して水野アグスティン先生は柔道整復師から。主に急性外傷を扱う柔道整復師がキャリアのスタートとなりました。

 

私はこれまでに多くの院を訪れましたが、柔道整復師色を強く出した、つまり接骨院をしっかりと前面に出した開業者のところに行くのが初めてでした。接骨院は柔道整復師が行う外傷治療を扱う施術所。個人で開業するのに業態を接骨院(整骨院)にしても「外傷対応できます」と明確に打ち出す個人院は今では珍しいと思っています。私も柔道整復師の端くれですが、接骨院を名乗るだけ満足な外傷処置ができないと判断し接骨院の業態を持たないようにしています。水野アグスティン先生は整形外科での勤務経験が長く、きちんと外傷処置の経験を積まれています。そこがまず私との大きな相違点でありましょうか。開業形態において柔道整復師を手放した私としっかりと残している水野アグスティン先生。ミズノ接骨院の外観からそれが伺えます。

 

ミズノ接骨院 ミズノ鍼灸マッサージ院

水野アグスティン先生の院はミズノ接骨院とミズノ鍼灸マッサージ院が併設されている形です。なお、あじさい鍼灸マッサージ治療院は鍼灸マッサージ院のみの届け出となっています。

東京メトロ地下鉄赤塚駅、東武東上線下赤塚駅から歩いた、幹線道路沿いにミズノ接骨院・ミズノ鍼灸マッサージ院はあります。看板が設置され外にはディスプレイが置かれています。中に入ると受付が作られております。接骨院らしい造りといいましょうか。投資するところにしっかりとお金をかけていることが見て分かります。外からの印象とは裏腹に、奥行きがありベッド3台があります。接骨院スペースと鍼灸マッサージ院スペースが分けられています。室内は日本家屋の内装を残しており、人様のお部屋にお邪魔したような印象を受けます。

開業当初であればお祝いの花を持参して訪れるところですが、もう数ヵ月経過しています。お菓子を手土産に持っていきましたが、目的はネパール棒灸を受けることが一番です。なんだかんだでお互い術者であるので正規料金で施術を受けることが正当なお祝いかと考えています。ネパール棒灸。そのことについてはまた別の機会にしっかりと触れます。ネパール棒灸とは日本人鍼灸マッサージ師の畑先生が考案した製品名であり技術名でもあります。ネパールで作られた棒灸を用いた施術方法といいましょうか。


水野アグスティン先生は海外ボランティアの経験もあるのです。過去2回、畑先生が主宰するネパールヘルスキャンプという鍼灸ボランティアに参加しています。もちろん場所はネパール。医療を受けることができない現地の方々のために無料で鍼灸をするという取り組みです。水野アグスティン先生は自費でネパールに渡り現地で鍼灸をしたのです。院を訪れた当日は待合室でテレビ局が密着してドキュメント番組の映像を見せてもらいました。そこにはネパールにいる若かりし頃の水野アグスティン先生も映っていました。

 

私は妻と知り合うまで国際協力とかボランティア活動というものに全く興味がなく情報もありませんでした。誰か物好きがすること、くらいの無関心さ。妻は大学時代から国際協力の世界に身を置き、今も活動・研究をしています。妻から国際協力、国際ボランティアの実際を教えてもらい自然と知識を得て興味がわいてきました。水野アグスティン先生と教育養成科で知り合ったときに、彼が国際協力に興味がある、ネパールに行ったことがあるという話を聞いて意気投合したものでした。キーワードにネパール棒灸があったのです。教員養成科卒業後に水野アグスティン先生からネパールヘルスキャンプ関連の会合に顔を出さないかと話を受け、畑先生にお会いしたりモクサアフリカジャパンの山川先生を紹介されたりしました。他にも海外で鍼灸マッサージを用いて現地の人々を支援している人物、団体があることを知るようになりました。詳しいことは次の機会に書きますがネパール棒灸は鍼灸の一技術だけに留まらず色々な想いが詰まっているものです。水野アグスティン先生は教員養成科の卒業研究発表においてネパール棒灸をテーマに選択し、研究と発表をしています。その際に私は被験者として体験しているのでした。今回は実験ではなく、いち患者としてしっかりと受けてみたいと思い6年越しのネパール棒灸体験を楽しみに訪れたのです。

 

同級生から卒業して6年、開業して自分の院を持った水野アグスティン先生の施術。ネパール棒灸については改めて書くので按摩、指圧(世間の方が認識しているいわゆるマッサージ、以下マッサージと表記)について触れていきましょう

水野アグスティン先生のマッサージは忖度なしに本当にうまかったですここまで上手な人はそうそういません。今まで受けてきた中で上位中の上位に入ります。受けていて舌を巻きました。東京医療専門学校の鍼灸マッサージ教員養成科時代にはたくさん実技を行う時間がありました。按摩やマッサージといった徒手療法の実技授業もあったのですが、その場合鍼灸しか持っていない生徒とあん摩マッサージ指圧師も持っている生徒がペアになるようになっていたので水野アグスティン先生の手技を受けたことが無かったのです。実技試験は各種鍼灸実技が多かったので練習するのは鍼灸ばかり。互いに鍼灸をしたことはありました。そのため初めて受けた水野アグスティン先生の技術にとても驚きました。手が大きく触る面が広い。圧を入れて抜くときの技術がずば抜けて高いのです私はあん摩マッサージ指圧師が取りたくて東京医療専門学校に入学しました。よって徒手療法については特にこだわりがあります。押すことよりも圧を抜く方が技術的に必要でかつ難しいのです。手の感覚はもちろんのこと重心を移動させるために下半身が安定していないとうまくいきません。グリグリ押すだけのマッサージを山ほど受けてきたので、圧を丁寧に抜ける人は手放しで賞賛します。また水野アグスティン先生のマッサージは柔道整復師に多いテンポが速いやり方です。短時間で全身を揉むことが多い柔道整復師はこういうやり方をする人が多々いますが、雑になっていることがとても多いです。水野アグスティン先生の手技は柔道整復師らしいリズムなのですが雑ではないのです。頭が揺れません。つまり力の入れ具合、抜き具合が正確で愛護的なのですだからといって効かないということではなく、しっかりと圧が体に入ってくるのですあのスピードでこの正確さ。同業者としてあん摩マッサージ指圧師として、感嘆するのと、自分自身ができているのかという不安と、感情を揺さぶられました。足を押されているのに血の巡りが良くなって腰や背中が緩んでくるのが体感できますし、一気に眠くなって意識が遠のきそうになる。本当に久しぶりに徒手療法で凄い技術を体験したと思いました。柔道整復、鍼灸、あん摩マッサージ指圧、さらに教員免許も持つ人の技術かと感嘆しました(私も同じなのに)。大変失礼ながら水野アグスティン先生がここまで腕が立つとは思っていなかったので恥ずかしいのと申し訳ないのと、自分も頑張らなければという焦燥感がありました。


よくよく考えれば卒業して6年も経過しています。卒業後もずっと実務経験を積んできたのですから学生時代の記憶とは別物であるわけです。私も学生を終えて6年間でどれくらい成長したのかなと思い返してみたり。

 

独立開業するということは全て自分の一存で決めるということ。院の立地、外観、内装、施術内容、などなど。全てが水野アグスティン先生のもの。想いや理想が院に具現化するものです。私は私の理想であじさい鍼灸マッサージ治療院を作りました。水野アグスティン先生は先生の理想でミズノ接骨院・ミズノ鍼灸マッサージ院を作ったのでしょう。色々なこだわりが見えて訪問でした。そして同じ術者、特に完全に同じ学歴・資格免許であるからこそ負けてられないと強く感じました。あのマッサージの衝撃は強く、自身の技術アップに大きな気づきを与えてくれました。

 

甲野 功

 

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