開院時間
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住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
今月末に神楽坂の鳥茶屋本店が閉店します。
神楽坂の目抜き通り、神楽坂に面した路面店で毘沙門天のほぼ向かいに位置する鳥茶屋本店。30年以上の歴史に幕を閉じます。
今年は私の関りのあったところで多くの閉店がありました。
としまえん、東京メトロ食堂街、えぞ松。青春の一ページでもありますし、日常的に利用していたところでもありました。ここに挙げたものは再開発というテナントの事情であります。
しかし鳥茶屋本店はおそらく新型コロナウィルスの影響によるものでしょう。
神楽坂では名店と言われたお店が結構閉店しています。
子どもが好きで利用したことのある串カツ田中神楽坂店も無くなりました。
テレビで紹介されただけで行ったことは無かったのですが、某有名野球選手が通ったお店も閉店しました。
他にも路面店で閉店したお店がちらほら。
ポルタ神楽坂という商業施設に入っていたお店も随分様変わりしています。
これらはテナントの建て替えでなければ新型コロナウィルスによる営業不振ということが原因だと考えられます。
ここ最近は本当に神楽坂という一大観光地の目抜き通りでシャッターが閉まっているところが目につくようになりました。特に神楽坂下と言われる飯田橋駅よりのエリアに。
大久保通りを挟んで東西線神楽坂駅寄りの神楽坂上の方がより健在というように見えます。神楽坂上は地元色が強く、神楽坂下は観光地色が強い感じがします。観光客が来なくなったことで飲食店の経営は厳しくなっていたのでしょう。また神楽坂下は東京理科大学、法政大学、日本歯科大学ら近隣大学生の存在も大きかったと思うので大学が休校であると大変でしょう。東京理科大学卒業生ですので実感があります。
鳥茶屋本店は、旅館のような作りをしており接待や大きな宴会に利用されるタイプのお店です。店員さんは着物を着て働いておりお座敷もありました。外観も内装もどこか京都辺りに旅行に来たかのような気持ちになる空間でした。
私も結婚時の両家顔合わせや両親のお祝いに利用したことがあります。ここぞという重要なイベントには鳥茶屋本店を選択するという気持ちがありました。もしも初めて神楽坂に初めて訪れるお客さんを案内するとしたら、料理のジャンルに指定がなければ、鳥茶屋本店のうどんすきを勧めることにしています。立地といい、雰囲気といい、味のクオリティーといい、神楽坂らしい神楽坂を代表するお店の一つだと思っています。
その鳥茶屋本店が閉店すると知って寂しくなりましたし、ここまで飲食業界が厳しくなっているのだと痛感しました。緊急事態宣言が解除されてからはなるべく地元のお店に入るようにしていました。言い換えると大丈夫かなと不安になるところに足を運んできました。
まさか私の中の王道中の王道、鳥茶屋本店が閉店するとは夢にも思っておりませんでした。閉店の報せを知ってから一人でうどんすきを食べに行きました。ランチ時でしたが心無し利用者は閉店を知って駆け付けたお客さんのように見えました。
私はお酒を飲まないですし、会社員でもないので企業の飲み会、接待とは縁がありません。そのため実感がわかなかったのですが夜の宴会ができなくなるとこれだけ経営が厳しくなるのかと。
一つの飲食店が閉店すれば仕入れの食材業者、什器を扱う業者、酒屋、アルバイトなど多くの取引先や関係者にも影響を与えます。負の連鎖にならないように願うばかりです。幸いなことに身軽な一人営業であるのでコロナ禍も生き延びていますが、明日は我が身と気を引き締めていこうと。
幸いなことに別亭は継続するということなので別亭の方にもう少し足を運ぼうと思います。
生まれてから気が付けば毘沙門天の向かいに在った鳥茶屋本店。色々な思い出をありがとうございました。できれば閉店前にもう一度行ってみたいものです。
甲野 功
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