大江戸線牛込柳町駅南東口より徒歩３分、
東西線神楽坂駅Ａ２出口より徒歩１５分
◆小さなお子さん連れでも入れる
◆社交ダンサーに特化
◆地域密着総合治療院
開院時間
平日: 10:00 - 20:00（最終受付19：00）
土: 9:00 - 18:00（最終受付17：00）
休み：日曜、祝日
電話：070-6529-3668
mail：kouno.teate@gmail.com
住所：東京都新宿区市谷甲良町２－６エクセル市ヶ谷B２０２
とてつもない大ヒット作品となっている映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。国内最短記録で興行収入１００億円突破したと思ったら数々の記録を打ち立てながら現在進行形で記録を積み上げています。
＜映画『鬼滅の刃』国内の歴代興収１０位、公開１７日で１５７億円突破＞
どの作品も牙城を崩せないと思われた「千と千尋の神隠し」を超えるかもしれないと期待されています。毎日のように記事がアップされています。
映画の記録はもちろんのこと、「鬼滅の刃」は元々少年ジャンプ誌で連載されていた少年マンガで原作のコミックも凄い売れ行きです。
＜『鬼滅の刃』が史上初となるオリコンランキングの１位〜２２位を独占＞
１０月３０日発表されたオリコン週間コミックランキングでは発売された全２２巻が同ランキングの１位～２２位を独占するという快挙。原作のコミックは２２巻まで出ていないのです。１２月に最終巻の２３巻が発売されればもしかすると１～２３位独占という可能性も。
今年の春先から「鬼滅の刃」というマンガが凄い人気であると耳にして、これも社会勉強と思い全巻買って読み始めました。何より子どもが登場するキャラクターのことを話すので合わせないといけないなと。
アニメから火が付き、そこからマンガが売れ出し、そしてこの映画公開。社会現象と言える一連の流れを観察しつつコンテンツを楽しんでいます。「鬼滅の刃」フィーバーは国内を越えて世界的な話題になっているのです。
＜「鬼滅の刃」やはり中国企業に狙われていた すでに２０社以上が商標登録申請、許可待ち＞
＜「鬼滅の刃」、台湾公開３日で興収３億６千万円突破 「君の名は。」上回る＞
＜鬼滅・煉獄杏寿郎が世界的に人気…海外メディアが異例の特集、「鬼殺隊の完璧な模範」と絶賛＞
＜韓国で「鬼滅の刃」フィーバーに「転売ヤー」ホクホク 反日不買なのに関連グッズ大高騰＞
＜「鬼滅の刃」の韓国公開発表 「文在寅」の「反日不買」運動を一瞬で破壊した底力＞
新型コロナウィルスが世界的に流行して活動制限がされる中、わざわざ映画館に足を運びこれだけの売上を出しているのです。ハリウッドがあるアメリカも巨大映画市場を持つインドも映画館での上映が厳しい中、日本の異常なヒットは目を見張ることでしょう。
２０２０年、令和２年。１００年に一度と言われる感染症、新型コロナウィルスの影響を受けて東京オリンピックが延期となった今年を象徴する事件ではないかと思っています。
この時代を体験する意味でも、映画館で本作を見てみようと考えました。きっと数年後にあの年にあの映画を映画館で見たという経験は話のネタになることでしょう。（余談ですが、私は小学生のときに初めて公開された「となりのトトロ」を映画館で見ています。このとき同時上映で「火垂るの墓」もあり、どちらを先に見るかで帰りのメンタルが大きく影響を受ける、という経験をしています。今でも話しのネタになります。）
最も多いときは単一映画館で１日４８上映をしたという新宿へ。３つの大規模映画館があるのでどの時間でもだいたい観られます。当初のＴＯＨＯシネマズは時間に間に合わなかったので少し歩いて新宿バルトに移動しました。本当に新宿の至る所、至る時間で上映しています。
既に子どもと放送されたアニメを見ていましたから同じ制作会社ということで作品のクオリティーが高いだろうと予想していました。しかし原作を読んでいるのでストーリーは完全に把握しています。「無限列車編」という言葉からどこまで描くのかも分かっています。
どんな話なのだろう？
どんな結末なのだろう？
そういった期待は皆無。これでヒットするというも凄い話です。
私は一時期邦画にはまって週に４本みるペースで映画館に通っていた時期があります。今はできませんが映画館で映画を見ることが大好きです。映画好きの観点から本作を見るとなかなか興味深いものがありました。
まず事前の説明が一切ないのです。
アニメ作品の続編ですので突然蒸気機関車に乗る場面から始まります。どんな意図で話が進むのかは話が進む過程で説明されていく感じです。話題作だからと前情報なしに観ると最初は誰が誰で何のために戦っているのか分からないでしょう。実際にそのような方は多数いたようです。
そしてアニメでもそうでしたが、原作では入っているナレーションが一切ないのです。第三者の声が無いのでこれは何？どういうこと？となるシーンがあるなと。私は原作を読んでいるので分かりますが、ナレーションがないと映像からまあこういうものなのだろうなと納得するしかないでしょう。映画を見たら原作コミックも買いたくなるのが分かりますし、コミックを読んであのシーンはこういうことだったのか、と理解するでしょう。
説明しすぎないことが映画の特徴であり（時間が限られているのでその暇が無いという事情も）、アニメ映画にしては少々難解なところがあると感じました。
話が大きく変わる。
細かく書くとネタバレになりますのでぼかして書きます。映画の前半と後半で大きく変わります。メインとなるキャラクターも話も。原作を読んで知っているから素直に受け入れますが、もしもオリジナル作品だとして見たら凄くユニークなストーリー展開と言えるでしょう。普通はまずこのような作り方はしません。全く情報を得ないで映画が初めての「鬼滅の刃」という人は驚くことでしょう。だからこそ感動するとも言えますが。
アニメもそうですが映画も原作をとても忠実に再現しています。エピソードを分かりやすく入れるタイミングを変える部分がありますが基本は原作通りのストーリー。元々週刊連載している作品の一部分を抜き出して映画にしているから当然なのですが、一つの映画作品と考えると斬新な話の展開です。どちらが主人公なのか？ということで。
あまりにシンプルなエンドロール。
これも細かくは書きませんがエンドロールがとても珍しいものでした。エンドロールは映画製作に関わったスタッフや企業が出てくるもので、見ないで席を立ってしまう人もいるものです。映画好きはエンドロールまで含めて作品と捉えますが、本作が終わったらもう興味なしという人も。一般大衆向け作品はエンドロールにも趣向を凝らして最後まで席を立たせないように工夫しがちです。ジャッキーチェンの映画はＮＧ集を上映することが有名ですね。単館系のメッセージ性が強い作品や監督になるとエンドロールがシンプルになりがちです（予算があまり無いという現実もあるでしょうが）。
「鬼滅の刃」はヒットが確実に見込めるコンテンツですから製作費はあるはず。エンドロールもそれなりのものにするだろうと予想していましたが。驚きました。そう来るのかと。あのエンドロールでまた泣く人がいるだろうなと思うもの。シンプル。監督は勇気がいったのではないかと。
アニメーション技術の高さ。
これはもう今の日本はここまでできるのかと感心しました。動き、効果（エフェクト）、声優、音楽、演出。どれも子どもの頃に見ていてアニメとはレベルが違いました。映画館という大スクリーンと音響設備の力もあるでしょうが、これだけのクオリティーが出せるのかと圧倒されました。日本が誇る重要な技術であり財産だと思います。新型コロナウィルスで海外への渡航がほぼできない今、日本を救う重要なコンテンツになると感じます。
原作を読んでいて、かつとても忠実にストーリーに落とし込んでいる作品。次にどうなって、どのようなセリフなのか分かってみています。それでも声優の声、連続した動き、コマ割り、効果音、効果演出。それらが加わると情報量が格段に増えて新たな世界になります。原作マンガを読んでちょっと分かりづらい、無理があるなと思うところが映画で補ってくれたという気がしました。これはストーリーを知っていても映画館で観たいと思うわけだと納得しました。
制作の「ｕｆｏｔａｂｌｅ」は初めて知ったのですが、今のアニメーションは凄いなというおっさんの感想です。
今後どれだけ記録を出すのか分かりませんが、この日本中が話題にしている感覚。私には既視感があります。
それは２０１１年の女子サッカーワールドカップ優勝のとき。
２０１１年３月１１日に東日本大震災が起きました。直後から地震による、津波、火災、原子力発電所事故、などたくさんの被害が報道されました。直接影響を受けなかった首都圏でも交通網が大混乱。食料品が消えて計画停電をするという事態。今もなお東北の復旧は道半ばですが２０１１年のあの頃は今とは違う先行き不透明な不安に襲われていました。
その時に女子サッカーなでしこジャパンが番狂わせと言われながら決勝まで勝ち進み強豪国アメリカから劇的な勝利をおさめ初優勝をします。決勝戦は楽勝とはいかず、最後の最後に同点に追いつきＰＫ戦に持ち込み、奇跡的なキーパーのセーブもあり勝利をおさめます。東日本大震災という大災害を受けた直後に、本当に希望となる出来事でした。
あのときと似たような感覚をこの「鬼滅の刃」ブームで感じているのです。
計り知れない経済損失がある中で経済を回す。感染が怖い中、人々を映画館に運ばせる。同じ料金で動画配信を利用して自宅で観るのは違います。映画館までの交通費（電車賃、ガソリン代、駐車場代など）、会場でのグッズ購入、行き交えりの飲食といった付加される消費があります。会場スタッフの賃金も発生します。近隣のお店も少なからず影響を受けるでしょう。何より人を外出させて交流するきっかけになります。政府が金を出すから外出するな、というやり方は短期間はいいかもしれませんが、結局経済を衰退させ文化を消滅させて沈んでいくもの。
「鬼滅貧乏」などの言葉が生まれるくらいグッズが売れていることは、今の日本に大きな希望だと思うのです。２０１１年に世界一になったなでしこジャパンのように。
その影響は地方にもあります。
＜「ＳＬ鬼滅の刃」初日はお見送りに約３４００人参加 大正時代の蒸気機関車が熊本～博多間を走る＞
＜鬼滅の刃「無限列車」のモデルが京都に！？コスプレイヤーも注目するＳＬを紹介＞
この無限列車のモデルになったと言われているＳＬが、鉄道の歴史を知れる「京都鉄道博物館」に展示されているという。
「鬼滅の刃」は大正時代の日本が舞台であるため昔の服装です。そのため伝統工芸品とも相性がよくグッズ展開によって助かっている人々もいます。
＜『鬼滅の刃』の“置き畳”＆“畳縁キット”が登場。竈門炭治郎、煉獄杏寿郎などをイメージした全６種類がそれぞれラインアップ＞
＜鬼瓦に「鬼滅の刃」、記念碑完成に組合「いぶし銀の良さ知って」＞
国の伝統的工芸品「三州鬼瓦工芸品」の生産地である愛知県高浜市で、人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを彫刻した瓦の記念碑が完成し、３０日に除幕式が行われた。「鬼師」と呼ばれる鬼瓦職人が造ったもので、三州瓦工業協同組合（同市）の関係者は「鬼瓦と縁の無かった若い人たちが、いぶし銀の格好良さを知るきっかけになれば」と期待している。
日本を代表する筆産地・広島県熊野町の「熊野筆」アイテムが登場。 グッズ企画販売会社「アルマビアンカ」（本社：東京都中野区）の担当者は、「作品の和の世界観と伝統工芸の融合を目指しています。熊野筆という上質な伝統技術の商品で、『鬼滅の刃』ファンの方に喜んでいただけるグッズを作りたいと思いました」と話す。
数年後に
２０２０年が新型コロナウィルスでオリンピックも延期になり大変な年だった。そんな年に「鬼滅の刃」が大ヒットした。
と振り返ることになると思います。
甲野 功
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