開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
令和2年。2020年もあと少しになりました。昨年、~2019年の出来事~というブログを更新しました。去年から始めたこの企画。ことしもこの1年間の出来事を振り返ってみます。今年はとにかく新型コロナウィルスの影響を受けた1年でした。世間の状況も添えて月ごとに書いていきます。
1月
まだ昨年と変わらない社会状況でした。東京オリンピック開催の年だと信じていました。
家族で愛知県に旅行に行きました。トヨタ博物館とレゴランドホテル、レゴランドへ。1月の終わり時点で中国では新型コロナウィルスという未知の病気が発生しているという情報がでていましたが、この頃は多くの中国人観光客がレゴランドに訪れていました。この旅行で個人的に一番の興味は浮上式リニアモーターカーに乗ったこと。小学生の頃に夢の乗り物として紹介されたリニアモーターカーを実用化されていることをここで知りました。
2月
新型コロナウィルスが段々と現実味を帯びてきた時期でした。
2月は学生関連のイベントが印象的です。アジサイ塾として、学生向けセミナーを開催しました。以前から個人的に非公開で行っていたものを、参加者を一般に募って行うことにしました。図らずも午前と午後の2部制になり、鍼灸師と鍼灸用品メーカーの営業担当者も参加。特に鍼灸マッサージ教員養成科で学んだことを中心に話をしました。
そしてその教員養成科の一大イベント、卒業論文発表会を例年通り参加しました。サプライズで校長からスピーチをする機会を得て話をしました。
また学生ペア割引というシステムの検討をしました。現役の鍼灸マッサージ学生さんの要望から始まり、学生さんの意見を聞くためのパイロット版で開催してみました。
3月
日本でも新型コロナウィルス感染者が増してきて公立小学校中学校の休校が始まりました。この時期、あじさい鍼灸マッサージ治療院は特に変わらず、換気と消毒をより意識して営業している感じでした。患者さんの動向にも変化が見られませんでした。
2月に検討を始めた学生ペア割を実施。母校、他校を問わず鍼灸マッサージ学生が来院されました。何を求めてくるのか(知りたい、聞きたい、体験したい)は分からない(こちらがこれを見せますよと指定しない)ため総合的な力がつきます。完全な一般人(鍼灸マッサージのことを知らない素人)ではないですがプロでもないのでその塩梅が難しいです。学年と学校によって勉強している内容が違いますし。
3月は一般公開しない、以前から面識のある学生さんを相手にした、マーケティング関連のセミナーを開催しました。
そして一般公開のセミナーを月末にする予定が新型コロナウィルス感染拡大を受けて中止に。結局その後も一般に参加者を集めるセミナーは年内開催しませんでした。色々とスケジュールが合わず。
4月
遂に緊急事態宣言が発令された4月。患者さんは激減して色々と考える月でした。
休業要請対象外になった以上、患者さんから依頼があれば対応することを決めます。そしてこの状況下でできることをやっていこうと決意します。一つはオイルマッサージの強化。スウェーデンマッサージの本を買い勉強。これまでの常識に別の視点を入れることができました。
5月
緊急事態宣言は続き、例年なら行っているチャリティカフェも開催見送りを決定します。
開院6周年を迎えましたが異例尽くしの周年記念となりました。
4月の前年比売上50%を下回る結果を受けて持続化給付金を申請します。ネットから申請できて素早い入金。経営者としてはとても気が楽になり前向きになりました。
4月よりは業績が上向いてきましたがまだまだ。外に出られない分情報発信をしていこうと決めて4月から「あましって何?」ということをTwitterで毎日呟きました。鍼灸師でもよく知らない人が多い、あん摩マッサージ指圧師(略してあまし)。故意なのか無知なのか知りませんが「あま師」と表記する人もいる有様。指圧はどこに消えたのでしょう?
6月
緊急事態宣言が解除されて段々と街に人が出始めた6月。それでもリモートワーク、時短営業などの影響が世間にありました。現在の当たり前となる光景をこの頃手探りでしているようでした。これまでの環境と一変したせいか、おかげなのか、本当に近隣に住む方が新規でいらしてくださいました。社会環境の変化を感じました。
持続化給付金が入ったことで金銭面に精神的余裕ができた私はリーフレットとチラシをリニューアルすることを決めます。幸いなことに同じ鍼灸師で信頼できる野村先生が新たに会社を興して対応してもらえることに。複数の販促物を作るにあたってかなり話し合いをして意見・意志の摺合せをしました。葛藤もありましたが無事に完成しました。
7月
例年ですと旅行を考えるのですが大きな移動は自粛。まだまだ大人数でのイベントも無理そうな夏。本当は東京オリンピックがこの東京都新宿区で開幕するはずだったのに、と思いながら涼しい夏を過ごしました。
この時はこれから鍼灸マッサージ専門学校への進学希望者に対する学生ペア割を行います。実は学生ペア割のシステムを決める際に、現在は学生ではなくともこの業界に興味がある、来年から進学するという一般の人も対象に入れることを決めました。それは専門学校への進学希望をしている方をTwitterで知り情報のやり取りをしていたからです。これまでに何名か進学の相談を受けて、実際に私の母校に進学した人もいました。プレ学生にも広げることが業界のためになると考えています。ここで来年から鍼灸マッサージ専門学校に入学する方と将来進学したいという二人が来院したのでした。言ってしまえば素人であるお二人に対して専門用語をいかに平素に表現するかを考えながら東洋医学の説明をする講義、そして実技を行いました。
8月
遂に暑い夏が到来。人の移動が段々と活発になった月でした。
8月は各種、出会いがあったことが印象的でした。神奈川県藤沢ラクダハウスさんまで行って鍼灸師同士の交流会に参加しました。久しぶりに5名以上の同業者と交流することができました。
学生ペア割は鍼灸学生と一般の人という組み合わせが実現。説明をどうするのか神経を使いました。
別の学生ペア割ではあまり表に主張していない美容鍼を見てみたいという要望がありました。
そして当院に関係した鍼灸専門学校進学予定者、希望者の交流会を実施。初対面の未来の鍼灸師を引き合わせる場を作ることができ、進学前から横のつながりができると思いました。これは当院らしいイベントをできたと思っています。
9月
新型コロナウィルスも怖いが昨年の台風被害が記憶に残り、天災にも気を付けないといけないと思う時期でした。
この月はお灸について見聞を広げました。ミズノ鍼灸マッサージ院でネパール棒灸を鍼灸マッサージサロンなごみで紫雲膏灸を体験しました。同じお灸という技術なのに対照的なもの。私にとって灸術は、まだまだ練習が足りていない分野であり大いに刺激を受けました。
8月はプレ学生達の交流会を開きましたが、9月は現役の鍼灸マッサージ学生と来春からその後輩になる方を引き合わせる交流会を行いました。現在進行形で学校に通う学生さんの生の意見を伝えることができました。
10月
経済を回そう、消費をしよう、という世間の雰囲気。Go toキャンペーンが盛んになり活気がでた月でした。当院の売上が激減しましたが社会に明るさが戻った感じがしました。子どもと2週連続で箱根旅行に出かけました。
10月は毎年恒例のチャリティーマッサージ。5月のイベントが開催できなかった分、10月は気合を入れて広報活動をしました。過去最高額を新宿子ども食堂に寄付することができました。
10月も9月とは異なるメンバーで現役の鍼灸マッサージ専門学生と進学希望者を交流させるイベントを開催しました。そこで講義も行いました。このような場を設けることで自分自身が学ぶ機会を得ることができます。
11月
再び新型コロナウィルス感染が拡大し第3波と言われる状況に陥った11月。あじさい鍼灸マッサージ治療院は10月とは打って変わって忙しくなりました。
毎年恒例の母校(東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科)での特別授業。今年は、対面授業はおろか開催さないと踏んでいたので関東鍼灸専門学校の内原先生と一緒にできたことは幸運でした。昨年はたくさんあった鍼灸師同士の大規模イベントは無くなり、オンラインイベントばかり。代々木校舎で教員養成科の先生方や生徒、内原先生と顔を合わせて話ができたことに感謝です。
その数日後には大阪から鍼灸マッサージ専門学校の学生さん4名が来てくれました。時期が遅かったら東京に来ることは難しかったでしょう。決して安くない旅費、滞在費を支払って会ったこともない東京のいち開業鍼灸マッサージ師に会いにきてくれたことに感謝と感動。自分史上最大規模のプレゼン資料と実技披露を行い、6時間という長丁場になりました。
あん摩マッサージ指圧師専門学校進学を考えている方が相談を兼ねて来院されました。また同じように専門学校進学を考えている方がご友人の治療を見学に来るという出来事がありました。
12月
今月。どうもイギリスから変異した新型コロナウィルスが入ってきたのでは、という話になり過去最高感染者数を更新し続けています。Go toキャンペーンは中止。入出国制限の強化。この文章を書いている段階では今後どうなるのか分かりません。
月の始めには葉月先生と審美六鍼の研究会を行いました。今年は学生相手の話、誰かの院で施術を受けることはありましたが、術者同士の技術交流のようなものは8月のラクダハウスさん以来。ほとんど技術交流ができなかった1年だったので貴重な時間でした。
唐突な依頼でしたが武蔵野市ボランティア団体からセルフマッサージの講師をお願いされて講義をしてきました。学校関係を除くと初めての外部講師。状況を把握できないまま現場に到着し、探りながらやり切りました。学生ペア割や学生向けセミナーの経験が活きた出来事でした。
今年はいつもできていたことができなかった1年であり、新しいことに取り組み始めた1年でもありました。持続化給付金のおかげでむしろ金銭面で余裕ができたので名刺、ショップカードもリニューアル。設備投資もかなりしました。経済をまわすという使命も感じており、意図的に消費を増やしました。現実に地元神楽坂でも繁華街の新宿や飯田橋、高田馬場で店舗の閉店が目立ちました。この年末年始の自粛要請で年を越せない、年明けには撤退という例も少なくないでしょう。経営者として考えることが多かったです。
きっと世界史に残る2020年。あじさい鍼灸マッサージ治療院としても多くの気づきがある年でした。
甲野 功
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