開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
年内営業最終日。ほぼ業務が終了しました。ほぼというのは、まだ会計処理やデータ管理が残っているからです。自営業には仕事とプライベートの区別がほとんどなく、業務はずっと続きます。
ひとまず今年のことを振り返ってみましょう。ここ数年の恒例行事として。
今年2020年を振り返るために、今年の仕事始め1月4日に投稿したブログの最初を載せます。
『
今年は何と言っても東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。世界的なイベントであることはもちろんのこと、この東京で行うことが大きいのです。あじさい鍼灸マッサージ治療院がある東京都新宿区がメイン会場の一角を担います。新しくなった国立競技場はもちろん、コズミックセンターもパラリンピックには重要な施設となります。開催期間にどのようなことが起こるのか想像できません。すでにマラソンが札幌で行うという前代未聞の事態が起きておりますし。
世間が大きく変化すると予想していますが、私の業務に関しては地に足をつけたものにしようと考えています。
ここ数年、毎年恒例となった年始のテーマを書きます。
ちなみに2019年は「願う」、2018年は「ハングリーでいる」、2017年は「取捨選択」がテーマでした。
2020年のテーマは
「臨床能力を上げる」
です。
昨年、開業5周年を終えて新しいステージに入ったと考えております。5周年を終えて6周年を迎える今年は、もう一度勉強をして臨床能力を上げることをテーマにします。
』
今読み返すと東京オリンピック・パラリンピックを見据えた内容になっていて、まあそれはそうだろうね、という気持ちになります。“世間が大きく変化すると予想しています”という点はある意味当たっていて、年末の現状をみれば“世界が大きく変化した”と言えるでしょう。
年頭に掲げたテーマが「臨床能力を上げる」。これは東京オリンピックで日本全体が景気が上向き、良い意味で大きく変化(前進する)ので今一度地に足をつけて経営面に注力しがちだったものを臨床面に目を向けてしっかりとした臨床力強化をしましょう、という意味合いでした。そのために学生向けセミナーを一般公開して、月に1回はアウトプットする場を持つことで自身の勉強をすることを促そうとしました。
「臨床能力を上げる」というテーマは当初の想定とは少々異なりましたがある程度達成できたと感じています。前回振り返った通り、学生向け公開セミナーは2月初めに行い2回目を新型コロナウィルス流行のために中止しそのまま今年を終えました。しかし学生ペア割という取り組みは始まり、まずまずの反応で学生さんや専門学校進学希望者の方々が応募してくれました。他にも不定期でセミナーを行ったため学習や復習が否応なしにすることができました。
奇しくも新型コロナウィルスにより院や自宅に籠る時間が増えたため、新版の東洋医学概論教科書や参考書を購入して読むことができました。学生さんのメールによる質問もあったのでその都度調べて答えていたため復習ができました。
知識だけでなく臨床面でも研究・練習できたものがありました。
一つはオイルマッサージ。あん摩マッサージ指圧師であることが臨床技術の土台となっている私は、按摩と指圧はしっかりとやってきた自負がありますが、肌に直接触れるオイルマッサージは男性ということも関係し、実戦が足りませんでした。そこにちょっと負い目を感じており、「スウェーデンマッサージ入門」という書籍を買い学び直しました。そこにはこれまで習ってきたオイルマッサージとは異なる視点があり、按摩や指圧の要素を組み込んでもいいのだという考えに至ります。そして緊急事態宣言が解除された後は練習する機会を作り、そうすると不思議と患者さんからの依頼も出てきて理論と実践が噛みあってきます。奇しくも今年最後の患者さんもオイルマッサージがありました。
私は“あはき師”とか“三療師”と言われるはり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の3つの国家資格を持ちます。これを別個に考えるのではなく鍼灸と徒手療法を上手に組み合わせることを考えています。これまで鍼灸と按摩指圧という組み合わせは多用していましたが、ここから鍼灸とオイルマッサージという組み合わせを強化していこうと考え、今年そのことが形になってきたと思います。
もう一つ、臨床能力に関する負い目がお灸です。もともと鍼と灸ならば灸の方が受けるのが好きでした。煙、火傷の恐れがあるため現場では鍼重視できました。ここ数年お灸も多用するようになってきましたが、灸術に関して実力不足という自覚がずっとあります。艾(もぐさ)を捻る灸法が満足にできません。それ以外の灸術に関しても鍼や徒手療法に比べると知識・技術ともに劣ります。
そこで今年は3つの大きな体験がありました。一つはミズノ鍼灸マッサージ院の水野先生によるネパール棒灸。二つ目は鍼灸マッサージサロンなごみの有山先生による紫雲膏灸。三つ目が教員養成科お灸講師の福島先生の鍼灸。手法が異なるものを体験しました。大きな財産です。
お灸はまだまだ練習が足りません。結局、知識と体験は増えましたが実践が伴わない状態です。年末、というより今日やっと強力な脱臭機が院に届きました。これを使って匂いを気にせず練習できる環境が整います。来年に持ち越しですが灸の練習や臨床を強化していきます。
「臨床能力を上げる」というテーマに関しては達成度80%くらいかなと思います。
新型コロナウィルスで想定したものと大きくかけ離れましたが、変化した環境でやることができたと思います。また持続化給付金のおかげで金銭面はむしろ昨年より余裕ができたので年末にかけて設備投資をしました。環境を整えて練習に取り組みやすいようにしました。術者でいる以上、臨床能力を上げる努力はずっとついてまわるのでこのテーマは来年も継続になります。
現時点でも新型コロナウィルスの状況は予断を許しません。年明けはどうなっているのか分かりません。少なくとも忘年会、新年会、初詣といったイベントは例年通り行えません。再び緊急事態宣言が出るかもしれませんし。どのような状況になっても続ける、生き延びるために来年に向けて考えていかないとなりません。先行き不透明の現実ということを身に染みて分かった1年でした。
しかし、想定よりも売り上げの落ち込みがなく、今月12月は過去最高の月別売り上げを記録しました。このような状況でありながらありがたいことです。これまで培ったことと、関わってきた皆様のおかげです。
2021年、令和3年も引き続きあじさい鍼灸マッサージ治療院、甲野功をよろしくお願いいたします。
今年1年ありがとうございました。よいお年をお迎えくださいませ。
甲野 功
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