開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
キングコング西野。年末にかけてたくさんのテレビ番組やYouTubeチャンネルに出演したよしもと所属の芸人です。
私はつい3年くらい前までその存在を知りませんでした。
「はねるのトびら」という人気バラエティー番組で若くしてMC(司会)を務めた、史上最速に近いくらいで売れたコンビがキングコングだと。その頃の私は社会人を経て専門学校に通って勉強している時期。お笑い番組やバラエティー番組をほとんど観ていませんでした。そのためキングコングという芸人がいるということも知らなかったのです。
キングコング西野という芸人を知るようになったのは「革命のファンファーレ」という著書を知ったときでした。本の内容を一部ネットに公開していて、それを読んで面白そうだなと買ってみようと思ったのです。
今もそうですが、当時もビジネス書籍を読み漁っていて経営やマーケティングのことを勉強していました。これは学ぶことがたくさんあった名著で、自分のいる業界と照らし合わせて考えることになりました。そしてこの本が縁となりたくさんの同業者との出会いに繋がるのでした。
~マネタイズのタイミングを後ろにずらす 「革命のファンファーレ」を読んで
私にとってキングコング西野に芸人さんという感覚はなく、優秀なビジネスマンに映っていました。
その後も他の著書を買いブログや記事に目を通してきました。実行力があり、成人式直前で着物業者がいなくなり成人式に晴れ着が届かない事件があったときには“リベンジ成人式”と称してイベントを実行していました。目に見える活動をリアルタイムで追っかけることができるので経営者や学者、コンサルタントの本よりも内容が具体的で分かりやすいのです。
「革命のファンファーレ」と出会ってから年が明けて、西野亮廣氏のオンラインサロンに入会します。現金主義、アンチクレジットカード派だった私がそのためにクレジットカードを作ったほどでした。西野亮廣氏はマーケティング、世間の動き、エンターテイメントの話など勉強するための対象として今もあります。
その西野亮廣氏が昨年末に出した最新刊がこちら。
西野亮廣著 「ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある」 KDOKAWA
(以下、「ゴミ人間」と表記)
魔法のコンパス
革命のファンファーレ
新・魔法のコンパス
新世界
これまで勉強のために買って読んできました。これまで同じように習慣のように「ゴミ人間」も買って読みました。
内容はこれまで知っている話がほとんどで、私にとっては目新しい内容はあまりありません。しかしこれまでの著書で最も感情が伴った物語がある内容でした。
西野亮廣氏は8年前から映画を製作するために活動してきました。そして現在映画「えんとつ町のプペル」が公開中です。映画公開までの道程を感情の変化、行ってきた施策、待ち受けてそして乗り越えた困難、といったことが綴られています。
本人も認めていますが映画「えんとつ町のプペル」を見てもらうために出した「ゴミ人間」。この本を読むと映画のストーリ、キャラクターのセリフの意味合いが納得できます。
そして新型コロナウィルス流行により、予定していたことがひっくり返り広報戦略を練り直すこと、反対に曲げずにやり切ること、知り合いが経済的困難に陥って手助けする様子、などコロナ禍で西野亮廣氏がどう行動したのかというドキュメンタリーでもあります。私も含めて個人事業主、自営業、経営者、家族を持つ人にとって現在進行形のコロナ禍で生き残っていくためのヒントがたくさんあります。
西野亮廣氏は類まれなるアイデアを出して成功しているイメージがあるかもしれませんが、実は愚直に努力をしているということが分かります。
圧倒的に人よりも努力をして作品の質を上げる。毎日絵本にサインを入れて郵送する。毎日オンラインサロンに記事を投稿し、ブログを書き、音声配信を行い、動画配信を行っています。他にもYouTubeチャンネルに出て、テレビ番組に出て、執筆をして。それを映画製作をしながら。絵本の制作を進めながら。ブロードウェイミュージカルの制作を進めながら。
とにかく行動力があります。やり切るのです。
センスとか時代の流れだとか言い訳はいらないからひたすら努力をしろ、行動しろ。実はそれだけの話。
そうことが書かれています。
努力して行動するから、例え失敗しても「データが取れたから問題なし」という捉え方(メンタル)で次に迎えるのです。
そのことが本当によく分かる内容でした。
私は毎日オンラインサロンの投稿を読み、この「ゴミ人間」を読んだ上で映画「えんとつ町のプペル」を観に行きました。映画公開は西野亮廣氏にとって一つのゴールであり、その確認をしに。この3年ほどですが西野亮廣氏がやってきたことの成果は何だったのかを。映画の感想は次回書きますが、努力して行動した結果はこうなのか、というものを目の当たりにしました。
年末にこれらの出来事があり当院の今年のテーマを考えたときに、自分が持つ“作品”を届ける努力を怠っていたと感じました。それは前回書いた通りです。
自慢ではないですが開業するまで長い時間と多額の学費と努力をして今の知識や技術を習得しました。それを本当に必要な人々に届ける努力をしてきたのか。考えさせられました。
「ゴミ人間」に書かれていましたが、西野亮廣氏は当初絵本製作に没頭し、売ることは会社や本屋さんに任せていました。それが正しいクリエーターの姿だと。しかしそれは“育児放棄”であると考えを改めます。必死に生み出した作品=子を世間に届かせなければ子は存在しないに等しい。親であるクリエーターが届ける努力をしなかったら言わば“育児放棄”。その表現を読み、自分も“育児放棄”をしていないかと。
新型コロナウィルスが世界に広まった昨年。どこかで仕方ないよねと達観していたところがありました。緊急事態宣言にオリンピック延期という前代未聞の出来事に胡坐をかいていたような。そのような状況でも西野亮廣氏は映画を届けるための努力をずっと続けていました。映画製作と同時進行で。自分には届ける努力をしていたか、行動していたか。それを考えさせる本でした。
この文章を書いている時点で東京都に緊急事態宣言が再び出されることは確実なようです。また制約が増えるかもしれません。だからできません、という考えを捨てて、それならばできることは何か、という考えにすることにします。
甲野 功
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