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~プレ学生向けに美容鍼セミナーを開催しました~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 アジサイ塾美容鍼についてスライドタイトル
美容鍼についてセミナーを行いました。

 

 

先週の土曜日に、これから鍼灸マッサージ専門学校に進学予定の方に向けた美容鍼に関するセミナーを行いました。参加者は3名で皆さん何度か当院に訪れているメンバー。この春に専門学校入学を控えている方もいます。

 

全員まだ鍼灸学生では無いのですが、鍼灸の道に進むと話すと周囲から「美容鍼」のことをよく言われるそうです。そこで美容鍼とはいかようなものか、という疑問が生まれたよう。

昨年11月に以下のような問いかけが、私の知り合いの専門学校進学予定の方から出ました。

 

学生未満でも受講でき、業としての在り方がきちんとしている所での、美容鍼の座学などのセミナーはありませんでしょうか

 

知っている方ですのでうちでやりましょうか、と私が声を挙げました。メンバーや日程を調整した結果、年が明けた1月に開催する運びになりました。実現までにまあまあ時間がかかりました。その間に、まだ鍼灸マッサージ専門学校にも通っていないプレ学生に向けて何を伝えようか見せようかと考えました。専門学校で授業を受けているわけではない人を対象に、美容鍼とはどういうものなのか。

 

昨年はある鍼灸専門学校の学生さんが、当院が行っている『学生ペア割引』というシステムを使って美容鍼を体験しに来ました。このときの学生さんの様子は、これまで授業でやってきた鍼灸実技と美容鍼とでは何が違うのだろうかと、まだ授業でやっていなから興味があります、という感じでした。そう比較する基準のようなものがありました。

今回の場合はこれまで鍼灸の知識を学んできてはいますが鍼を持ったことがない方です。また周囲からの美容鍼への興味を感じ取っているようです。

 

開催まで時間があったので鍼灸がどのように美容分野に関わっているのか、どう変わっていったのかを解説しようと決めて少し調査をしました。

 

私が美容施術に関わったのは結構早い時期で15年くらい前でしょうか。当時東京医療専門学校鍼灸マッサージ科1年生の頃、同級生の女性で美容に携わる方がいて技術を見せてもらいました。その頃は今のように美容鍼が世間に浸透している状況はありまえん。

そして私は鍼灸師になり、柔道整復師科に進学した際に同級生の鍼灸師が美容鍼を行っているので個人的に教えてもらったのが美容鍼との出会いでした。10年以上前のこと。どんどん美容分野へ鍼灸が広がっていく様を目の当たりにしてきました。

鍼灸マッサージ教員養成科でも美容鍼の授業がありました。あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業した後もそれまで知らなかった美容に関する技術を学んできました。新しい技術が生まれ混沌とした状況が生まれているように私は感じています。

 

これから鍼灸マッサージ専門学校に進学するプレ学生に向けて、なるべく俯瞰した見方で美容鍼そして美容施術に関することを座学で説明しました。社会学に近いこと、理論的なこと、鍼灸師としての利点や特徴、業界状況など。どこまで理解してくれるかは定かではありませんが、できる限りのことを伝えようと試みました。

 

最後の方は甲野があじさい鍼灸マッサージ治療院にて行っている美容鍼に関する技術、技法を紹介しました。座学後に見てみたい、受けてみたい技術はありますかと参加者に問うたところ、低周波パルス通電と刺入しない美顔鍼のリクエストがありました。この2つを2名の参加者に行いました。

 

低周波パルス通電を初めて見る、受けるというので被験者にも様子が見える大腿四頭筋(太ももの前にある大きな筋肉)にしました。そこで神経のこと、活動電位のこと、筋収縮の種類、電気の基礎知識などを説明しつつ低周波パルス通電を行いました。

 

 

大腿四頭筋のパルス
参加者提供 パルス通電の様子

 

 

もう一人には毫鍼(体に刺入する鍼)を用いない方法で顔にアプローチする一連の方法を行いました。体のバランスを見ることや審美六鍼、かっさを用いた手技を体験してもらいました。

 

セミナー終了後に大腿四頭筋に低周波パルス通電を受けた方の感想がありました。セミナーを受けて気持ちの変化を綴っています。紹介します。

 

 

参加者のTwitterつぶやき1
参加者Twitterつぶやき2
参加者のTwitterより

 

 

個人的な感想

 

参加する前は、美容は自分とは縁遠いし、入学後にも授業以外ではそんなに勉強しなさそう…と思っていたけれど、鍼灸師になる上で適当にするのではなくきちんと学ぶ必要がある分野だと思うようになったのが変化1。

 

パルスがどんな感じなのか知ることができたのが変化2。

 

細胞や神経伝達の仕組をなんで学ばなきゃいけないのかをようやく少し理解して、これまでそういう部分を読み飛ばしてたのをちょっと反省したのが変化3。

 

あじさい塾は今回で4回目(たぶん?)の参加でしたが、毎回学びと気付きがあり、入学前にここまで色々と考える機会を頂けて本当に有難いです

 

これから鍼灸師になるにあたり美容分野とどう向き合うのかを考えてくれるようで良かったと思います。鍼灸がカバーするジャンルは本当に多岐に渡ります。その中で美容鍼がここまで世間に認知された以上、本人がやるやらないは別としてきちんと知っておくジャンルだと私は考えています。そこが伝わったのかなと。

 

低周波パルス通電は刺激が比較的強いのです。強い刺激が苦手な方はちょっと敬遠するものですが、この機会に体験してもらいました。それを進学後どう活かすのは参加者次第ではありますが入学前に得た体験として残ることでしょう。そして低周波パルス通電を話しの起点として生理学の事を伝えられたことが個人的に良かったことです。技術は習えばできますがパルスをすると身体にどのような反応が起きているのかを理解できるのか。生理学(細胞、神経伝達など)、物理学(電流、電圧、周波数など)、解剖学(骨格筋、筋収縮など)、パルス理論(パルス波、効果、歴史)なども踏まえて話しました。ほとんど理解できなかったようですが国家資格を取るということはそこまで勉強しないといけないという覚悟を持ってもらえたようです。

 

生理学の神経は本当に難解で理解しづらいもの。理屈はどうでもいいからできればいいや、では許されないのが国家資格というものです(国家試験で問われます)。学校に入れば、こんな細かいところまで勉強しなければならないの?、と戸惑うことでしょう。その気持ちをあらかじめ持ってもらうだけでも意味があるのではないかと思います。

 

 

今は情報社会。専門学校に入学する前からこれだけ学ぶ意志がある方がいます。そして学ぶことができる環境が生まれています。新型コロナウィルスはオンラインセミナーを一気に普及させて自宅にいても講義を受けることができるようになりました。やる気があれば進学前のプレ学生でも参加して学ぶことができます。ありきたりの表現ですが私が学生時代の15年前とは大違い

このような方々が進学し3年の学習を経て国家試験をパスし臨床に出る頃、社会はどうなっているでしょう。新しい世代に期待しながら観察しています。

 

甲野 功

 

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