開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
※こちらのお店は閉店しました
都内屈指の観光エリアと言える神楽坂。
伝統のある情緒とフランス料理のお店が立ち並びます。激戦区と言われて新陳代謝が激しいです。気が付くとお店が変わっていることも珍しくありません。そしてこのコロナ禍で名店がいくつか閉店する状況も加わっています。
かつては花街として栄えた神楽坂は和菓子屋がいくつもあり、そのレベルが高いと言えるでしょう。これまでに何店か紹介しましたが、立地面で特に良いところにあるのが紀の善さんではないでしょうか。今回はその紀の善を紹介しましょう。
神楽坂と言いますが最寄り駅は飯田橋です。JR各線(総武線、中央線)、地下鉄各線(メトロ東西線、南北線、都営大江戸線)が繋がるハブ駅である飯田橋。とても交通の便が良いです。
その飯田橋駅に近く、これから神楽坂の目抜き通りに入りますよという言わば神楽坂エリアの入り口付近と言えるところに紀の善はあります。
通称神楽坂下と言われるという外堀通りから大久保通りまでのエリアがあります。テレビ番組で紹介される映像の多くはこの神楽坂下を移しています。より観光色が強い場所。
坂を上りきり少し下ると大久保通りに出ます。大久保通りを挟んで東西線神楽坂駅に向かう側を神楽坂上といい、比較的地元色が強くなります。
交通の便が良い飯田橋駅寄りの神楽坂下の方が観光客が多くなるわけです。そこで老舗和菓子処として長くあるのが紀の善です。目抜き通りの路面店で、とても良い立地です。
神楽坂の和菓子と言えば想起される定番中の定番という感じがします。目に入りますし普段の週末は人が並んで入店を待っているのが珍しくないですし。
2階建てで1階は店頭販売と座席、2階にも飲食スペースがあります。和菓子屋さんが多い神楽坂において店内で飲食できるお店は実は少ないのです。店頭販売のお店が多く、席について落ち着いて食べるところは紀の善くらいでしょうか。あとは和カフェである茶寮くらいしか思いつきません。和菓子を前面に押し出したカフェ形態は神楽坂で稀有な存在かもしれません。
神楽坂らしい内装とメニュー。奇をてらうことしない定番という感じがします。近くに居すぎて分からない部分がありますが、遠方から観光に来た方が想像する神楽坂らしいお店ではないかと思います。保守本流といいますか。その意味でも神楽坂を代表するお店の一つではないでしょうか。
看板商品は抹茶ババロアです。店頭販売もしています。
私は入ると定番過ぎて敬遠するところがあり、別のメニューを頼みがちです。あんみつとかを食べてしまいます。
2階には座敷のスペースもあります。椅子席ではないので子どもがまだ小さい時に家族で入ったときに助かりました。普通の椅子では子どもに高すぎますし膝の上にのせておくのも結構大変で。昨年は開催できませんでしたが神楽坂阿波踊り大会を2階の座敷から見たら最高だろうなと思ってしまいます。
二宮和氏主演ドラマ「拝啓、父上様」でブームとなり一気に人気が再燃した神楽坂。その前からずっとあり顔の一つであった紀の善。私にとっては定番中の定番という感じがして、ちょっと人に紹介するのが敬遠してしまう気持ちになります。それはずっと当たり前のようにお店があって賑わっていたからです。
この厳しい環境でも残ってほしいお店です。
甲野 功
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