開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
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住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
昨年の先行投資でiPad Proに純正iPad pencilそしてキーボード付きカバーを購入しました。
当院を訪れた鍼灸学生さんの勉強方法をみた際にiPadを活用して効率的な勉強をしている人がいることを知ります。また学生さんが制作するもの(資料やアニメーションなど)が非常にレベルが高く驚きました。学生でこれだけのものを作れるのかと。普段パソコンやスマートフォンを使う私ですが、これはiPadのことを知らないといけないと思ったものです。
昨年秋にiPadを入手してみたものの、androidスマートフォンしか使ったことのない私にはiPhone文化が馴染めずずっと箱の中で眠っていました。
今年に入ってiPadを活用している学生さんを招いて勉強会を開いてもらいました。何となく名前がついた「アップル会」。しかしそのとき私がしたことはユーザー登録からアプリケーションをインストールするくらい。それ以降もiPadは実質動画を見るためだけのタブレット端末でしかないものでした。高機能を全く活かせていません。
前回のアップル会から2ヵ月ほど。もう一度くだんの学生さんに来てもらってもう少し実践的なことを学ぶことになりました。そして複数のアプリケーションをインストールし、初歩的なやり方を学んだのです。
40過ぎの開業鍼灸マッサージ師が現役の鍼灸マッサージ専門学校学生さんにiPad Proの活用方法を学ぶ報告第2弾です。
まず前回の時点でインストールしたアプリケーションGoodNotes。
これはデジタル上で紙のノートように使うことができる、学生にはうってつけのアプリケーション。私が最後の専門学校である鍼灸マッサージ教員養成科時代は紙のノートにシャープペンで書き込みスタイルで勉強していました。もう7年前。当時は誰もがそうだったと記憶しています。
iPad pencilを使ってタブレット端末に文字を書き込みことができます。かつデジタルであるためキーボードでの文字入力ができますし撮影した画像も簡単に差し込めます。必要ないところを消したり位置を変えたりすることも簡単にできます。
学生さんの授業ノートをみたときに時代が進んでいることをまざまざと痛感しました。それくらい衝撃的でした。また最近学生ペア割で来た鍼灸学生さんはiPadでメモを取っており、その場で写真撮影をしてpencilでメモ書きを加えており今の実技授業はこういう感じなのだろうなと思い知りました。凄いなあと。
他に特に便利だと思った機能がフリーハンドで描いた線や図形を自動的に整えてくれること。がたがたの線が綺麗な直線に。ぐにゃぐにゃした丸が綺麗な円に。これだけでも資料つくりに大きな可能性を感じます。フリーハンドとデジタルの精密さを兼ね備えることができますので。他のアプリケーションにも搭載された機能ですが感動しました。
そしてTextScan。
こちらは画像に取った文字を文字データ(テキスト)にしてくれるものです。OCR(光学文字認識)というものです。買った本やパソコン上の文字をテキストにするのに役立ちます。画像として取り込むためにカメラと一体化したタブレット端末だからこその機能です。文字認識機能がここまで発達しているとは思いませんでした。ブログを書く時に重宝します。資料作成の可能性が広がります。すぐに活用できそうなアプリケーションです。
今回教えてもらったアプリケーションeasypose。
人物のイラストを描く時に重宝されるようです。マンガ家が絵を描く際に昔は人形を参考にしていましたが今はこういうのを使うようですね。任意のポーズを取らせることができます。しかも3Dで色々な方向から見ることができます。頭上から俯瞰することも床から見上げることも。人体の動作を説明するときの資料を作るのに使えそうです。
そしてこの利点は各関節で3次元で動きを指定できること。この機能は人体動作を理解する上でとても分かりやすい手助けになります。例えば肩関節には外転、内転、水平外転、水平内転、屈曲、伸展といった動作分類があるのですがビジュアル的にこのアプリケーションを使うととても理解しやすいのです。これは副産物の利点で、人体の関節の動きを任意にシミュレーションすることができる優れもの。資料作成だけでなく運動学の学習にもなります。
最後に前回インストールしたアプリケーションProcreate。
プロの方も利用する作画ソフトだそうなのですが資料にも学習にも使えます。インストールしたものの一切触っていなかったので今回使い方の基礎を教えてもらいました。
読み込んだ(スクリーンショットあるいは撮影、スキャンした)データを重ねてフリーハンドで線画にして色を塗ったり、補助線を入れたり、テキストを加えたりできます。レイヤーという階層を分けることで任意に表示内容を分けることが可能に。GoodNotes同様フリーハンドの線を自動で補正してくれるのでスッキリとして補助線にすることができます。上に挙げたeasyposeで人体の動きを決めてそれをトレースして余計なものを省いたり必要な情報を付け加えたりします。これは資料作成の練習ですが使いこなせればできることが一気に広がりそうです。
iPadで作成したデータ(主に画像データ)をOneDrive経由でノートパソコンに持っていって作業します。同期してくれるのでiPadで操作したことがノートパソコン上のファイルにも反映されるわけです。まだまだマウスを用いてノートパソコン上で編集した方が作業がスムーズなのでしばらくはこの方法で練習をしていこうと考えています。
慣れてきたらこれまでに作成した資料をiPadで作り直すことをしてみようとも。この先にはアニメーションで動かすことや新たなアプリケーションを用いて患者さんの動作評価や説明にiPadを使う展望も見えてきました。
会社員になってExcelを覚えた時に似たわくわくした感覚があります。ツールを使って何を成すのか。重要な命題でツールを使いこなすことで新しい成果物を生み出したいと自分自身に期待しています。
教えてくださった学生さんありがとうございました。
甲野 功
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