～卒園・進学・進級遠足～

あじさい鍼灸マッサージ治療院　彫刻の森美術館足湯 — 彫刻の森美術館の足湯に入りました

新型コロナウィルスの感染状況にまだまだ日常が左右されます。

次女が先日保育園を卒園しましたが、例年行っていた親子スキー、卒業親子遠足、保護者が集まる懇親会などのイベントが全て行うことができませんでした。通っていた保育園では最終学年に茶道を習うのですがそれもできず。長女のときとは大きな違いでした。特に卒業親子遠足は３月になればできるかな、と淡い期待があったのですが緊急事態宣言延長により夢と終わりました。他のお子さんの保護者とともに高尾山で精進料理を食べるなかなかできない体験。個人的にとても行きたかったです。

せめてもと思い、年度が変わった４月１日に子ども達を連れて箱根に行くことにしました。

制度上は入学式前でも４月１日になった時点で小学一年生となる次女。進学です。長女も進級したことに。保育園で行けたはずの卒業親子遠足を個人でやろうということに。あまり遠出せずに子ども達が行きたい場所ということで昨年秋に続いて箱根小涌園ユネッサンに行く計画を立てました。しかし調べてみると春休みは混雑を避けるために最大３時間までの滞在しかできないことが判明しました。ユネッサンは屋内外の温水プール施設で本格的な温泉森の湯が併設されています。昨年は家族露天風呂も良かったのでそれもセットにするつもりでした。子ども二人を連れて行くので着替えに時間がかかります。露天風呂も入れたら３時間などあっという間に過ぎてしまいます。時間をかけて箱根まで行くのにそれはあまりにコストパフォーマンスが悪いということでユネッサン行きを断念。

やはり昨年秋に行って良かった箱根大涌谷に行って黒たまごを現地で食べる方針に。ロープウェイに乗って異世界のような風景を楽しみつつ火山の硫黄で作った黒たまごを食べる。これがしたいという子ども達の希望でした。

それはいいとして大涌谷まで行って黒たまごを食べて戻るというのも時間が余るような気がするので私は「彫刻の森美術館」を提案します。彫刻の森美術館はとても有名な美術館で私が子どもの頃からある老舗美術館。しゃぼん玉の城という子どもが中に入って遊べる作品がありました（今は無くなっていました）。近年（といってももうでできて年数は経っていますが）ネットの森という大きな遊具施設のような作品もできました。子ども達が遊ぶにはもってこいだと考え紹介してみたのです。長女は物心つく前、２歳のときに彫刻の森美術館に行ったことがあったのでした。そのときはネットの森で遊ぶには小さすぎて、屋内の乳児向け施設に行きました。そこで何度も何度も滑り台で遊びました。また館内のビュッフェスタイルのレストランで食事をしたのです。当人は全く覚えていませんが、当時の写真をみせてみました。次女も行ってみたいと言います。

よって４月１日に大涌谷で黒たまごを食べて彫刻の森美術館で遊ぶという保育園卒園、小学校進学、小学校進級をお祝いする個人的親子遠足のプランが決まりました。

そしてロマンスカーの手配に。私が好きなのもありますが子ども達もロマンスカーが好きです。時間でみると東京駅から東海道新幹線で小田原まで出るルートもあるのですが、旅費と新宿駅に出る方が東京駅に出るより遥かに楽なのでロマンスカーを使って箱根湯本駅まで行くルートを使います。時刻を調べると普段よりも早い便でMSE車両があることが分かります。これはMSEに乗らなければ！とすぐにその時刻初の券を取りました。ここでいうMSEとは。ロマンスカー好きならばすぐに分かると思いますが青色のロマンスカーなのです。

ロマンスカーは車体の種類が幾つかあり色も異なります。私が子どもの頃は赤色ばかりでしたが、新車両の開発が進み色のバリエーションも増えました。EXE、VSE、LSE、GSEなどがあるのですが、MSEは東京メトロを走るロマンスカーなのです。Mはメトロ。ロマンスカーが走る小田急線は代々木上原駅から東京メトロ千代田線に乗り入れます。そのため千代田線を通るロマンスカーとして生まれたのがMSE。これにより北千住から乗り換えなしで箱根湯本駅まで行くことが可能となったのです。そして色はロマンスカーの歴史でも初の青。赤、オレンジ、白、茶色、シルバーといった色が他にあるのでが、原点の赤色から離れた青色は当時画期的でした。ただ地下鉄にいくロマンスカーであるため、新宿を通ることが少なく、新宿駅を利用する我が家には幻に近い車両なのでした。

長女にはMSEに別の思い入れがあります。３月で転校してしまうクラスメイトのために得意な絵を描いて渡すことにした長女。転校する子はマニアといえるくらい鉄道が好きで鉄道の絵を描くことに決めました。ただあまりに詳しくて好きな鉄道を車両でいるのです。キハとかE系とか。〇〇線と言ってくれればいいのですが車両分類で言われてもよく分かりません。変に調べて間違ったものを描くのも悪い、というより怖いので、長女は学校にあった鉄道図鑑の表紙にあったロマンスカーMSEを模写して渡したのでした。青く色を塗った車両の絵。

MSEに乗れると言ったらとても喜んで、早起き頑張る！と言ってくれました。

当日は早起きして家を出発。余裕をもって新宿駅に付きおだむすびで朝食。飲み物とお菓子を買って念願の青いロマンスカーに乗りました。乗って一つ問題が。向かい合わせの４席なので向かい合わせのボックス席にしていたのですが、新型コロナウィルス対策のため向かい合わせが禁止ということに。家族しかいないのに。昨年秋のときはこのようなルールが無かったのに。つくづく新型コロナウィルスは行動を制限してきます。

あじさい鍼灸マッサージ治療院　青いロマンスカーMSE — 青いロマンスカーMSE

箱根湯本駅から先は箱根登山電車。幸いなことに最新車両に乗ることができました。窓が大きくて足元までガラスになっています。景色がよく見えます。登山電車に乗って更に問題が。長女の気分が悪くなります。長女は乗り物酔いが激しい体質で過去に箱根旅行で二度吐いています。朝食をしっかりとらないとロマンスカーで気分が悪くなります。箱根の登山バスは極力乗らないように気をつけます。バスを使わずに行けることが（登山電車でいける）彫刻の森美術館を選んだ理由の一つです。まさか登山電車も酔うとは思わず、吐きそうなのを我慢しているという声を聞いて過去２回登山バスでの悪夢を思い出しました。

それならばということで予定を変え、彫刻の森駅で降りて先に彫刻の森美術館に行くことにしました。実質初めての長女と本当に初めての次女。パンフレットの地図を持って広い敷地を歩いて行きます。

あじさい鍼灸マッサージ治療院　彫刻の森美術館入り口 — 彫刻の森美術館の入り口。二人で先に進みます。

目当てはネットの森。並ぶ彫刻にはさほど興味を示さずネットの森に向かいます。地図を見て探すのが楽しいようで二人できゃっきゃいいながら歩いていました。

あじさい鍼灸マッサージ治療院　彫刻の森美術館ネットの森 — ネットの森。外観はお洒落で中は色鮮やかなネットの遊具。

ネットの森は大人が中に入れない遊具施設（一応芸術作品でもあるようですが）。中に入られると外からはほとんど見ることができないので私は外で待っているだけ。読書をしていました。

とても楽しいようで長時間遊んでいました。ひとしきり遊んだ後は他も見てみてみたいということで星の迷路、ステンドグラスの塔などを巡りました。彫刻の森美術館の目玉と言えるピカソ館は足を踏み入れることもなく。小学生には芸術作品はまだまだ分からないようです。私もそこまでピンときませんが。

昼食は園内のレストランへ。新型コロナウィルスなので中止していると思っていたビュッフェスタイルがやっていました。約７年ぶりにまたこのレストランで食事です。懐かしい気持ちと潰れずに残っていて良かったという安堵の気持ちがありました。子ども連れには好きなものを好きなだけ食べられるので便利です。飲み物もデザートもありますし。