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~京都訪問からみた新型コロナの影響~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 京都の街並み
街並みに史跡があります

 

 

4月11日(日)に日帰りで京都に行ってきました

東京都では4月12日から「まん延防止等重点措置」が適用されましたからぎりぎりでした。何か月も前から決まっていたことなので行きましたが、タイミング的に本当にぎりぎりでした。11日時点でも大阪の新型コロナウィルス新規感染者数は増加しており、関西も要注意となっていました。

 

元々昨年4月のはじめに京都に行く予定で、第一目的のイベントが延期になったために今年4月に訪れたのです。1年後は収まっているであろうと期待しての事でしたがなかなか綱渡り状態だったと思います。

 

ここ数年は毎年一度京都に仕事関連も含めて日帰りで行っていました。昨年はもちろん無理でした。2年ぶりに京都を訪れて感じたこと、特に観光関連で、気になったことを今年の京都訪問を振り返りながら書いていきます。

 

4月11日の早朝。4時頃起きてJR飯田橋駅に向かいます。東京駅始発東海道新幹線のぞみに乗るためです。早朝ですが総武線、中央線には人が思ったよりも乗っていました。5時半より少し前に東京駅に付くとまだ東海道新幹線の改札が開いていませんでした。新型コロナウィルスが流行してから新幹線に乗ったことが無かったので、駅の施設がやっているか心配でした。改札が開き中に入ると売店が開いていて助かりました。新幹線内で食べる朝食やお茶を買いました。天下の東京駅なのだから当然かもしれませんが、お店が早朝から開いているのは助かったのと同時にほっとしました。

 

始発なので新幹線内は随分と空いていました。私は近年一人で京都に行くときは毎回東京駅始発6:00発ののぞみに乗るのですが、以前と比較すると乗客が少なかったです。日曜日ですから新型コロナウィルス流行前であればもっと人がたくさん乗っていたと思います。東海道新幹線はドル箱路線と言われてJR東海を支えていると言われており、それが始発とはいえ日曜日でこの状況というのはやはり寂しいものです。

 

8時過ぎに京都駅に到着。いつも京都駅は朝から人でごった返していた印象ですが、かなり人出が少ない印象です。当然のようにかつて大勢いた外国人観光客がいません。静かな駅です。

 

京都駅を出て南方面に進みます。まず東寺を目指します。京都タワーのある駅北側よりも商業施設が少ないです。近鉄線に乗るルートもあるのですが街並みをみたいので敢えて歩いて東寺に向かいます。観光地ではあるのですが地元の人が生活している感覚を強く感じます。民家が多い。東京に比べて空が広いのは高い建物が少ないから。朝8時半頃の様子は普段と変わらない印象を受け、いち都市という感じです。

 

ひときわ広い東寺を散策し、次の目的地へ向かいます。10時近くになり活気が出ている感じを受けました。車もたくさん走っています。ただ観光客が大挙して歩いている感じはなく、私のように一眼レフカメラを首に掛けたいかにも観光客という人は目立ちません(今はスマートフォンで撮影するから一眼レフカメラを持たないとは思いますが)。かつてたくさんいた動画撮影しながら京都の町を歩く外国人をみません。代わりに当たり前のように景色に溶け込む史跡や社が目立ちます。こういうところは本当に京都らしいと東京人の私は思います。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 羅生門跡
羅生門跡という史跡

 

 

羅生門跡近くにある癒しマッサージ鍼灸院を訪問。ネイティブな(?)京都弁を聞いて、ああ京都なのだと実感します。開業したばかりということですがまあまあ人が来てくれているという話。地元住民相手にしているので観光客がいないということは影響していないようです。そして人がたくさん住んでいる、それも長い間住んでいるということを伺えます。一軒家や個人商店の多さがそれを物語っているようで。

 

癒しマッサージ鍼灸院を出て地下鉄烏丸線十条駅まで歩きます。やや大きい道路沿いを真っ直ぐ東に歩いて行きます。観光地らしい設備がありませんが地元の学校や公共施設、コンビニエンスストアが見えます。少し歩けば京都駅ですが大都会という感じはなく人々が暮らしている様を感じます。シャッター通りということは一切なくお店もたくさん開いていました。時間は11時半頃。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 東寺前の道
東寺前の道に野生の鳥が。

 

 

十条駅から地下鉄に乗り烏丸御池で乗り換えて東西線蹴上駅へ。地下鉄構内、電車内はそれなりに混んでいましたが密集するほどではありません。春の日曜日。桜のピークは過ぎていますが予想以上に人が少ないと感じました。蹴上駅から南禅寺へ向かいます。

 

京都でも有数の観光地南禅寺。駅から道はそれまでと違って観光客が多数歩いていました。目立つのは着物を着た人々。若いカップルやグループが多くて着物レンタルをして京都観光をしているというように見えました。南禅寺入り口の売店は大賑わいとは言いませんがたくさんの人がアイスやお菓子を店先で食べており、これまでの記憶通りの京都らしくなっていました。山門の前の駐車場には観光バスが何台も乗り入れて集団の観光客が来ています。タクシーも何台も並び送り届けたタクシー運転手とお客待ちの運転手が幾人もいます。

 

さすがの南禅寺といったところでしょうか。風景も建物も一級品。南禅寺については別の機会に書きますが、ここまで来た価値があると思わせる力を感じます。旗を持ったガイドさんがグループの観光客を連れて歩いています。観光ツアーがあるのにほっとしました。感染予防の観点からは良くないことかもしれませんが経済、そして文化を守る意味では喜ばしいことだと思います。観光客が来ないと拝観料が取れないので施設を維持できなくなりますし。

 

また気になったのは若いカップルが多いこと。

南禅寺で特に有名な疎水(水路)。アーチ状のフォルムが近代建築の味となり多くのカップルが写真や動画撮影をしています。見る限り日本人ばかりで、日本人観光客がこの人が少ない時期に楽しもうという感じです。南禅寺を訪れて少し安心しました。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 南禅寺の疎水
アーチが美しい南禅寺の疎水

 

 

南禅寺周辺を散策して、次は蹴上駅から東西線で二条城前駅へ。これまた京都でも屈指の観光スポット二条城。それを目の前にしたANAクラウンプラザホテル京都へ。後輩のダンスパーティーに参加します。以前書いた通り多くの制限のある中、できる範囲で非日常の空間がありました。社交ダンス業界が厳しいことは分かっていますがホテル側も楽ではないでしょう。設備を維持するだけでも本当に大変だと思います。会場がなければパーティーができませんので外国人観光客が激減した1年をしっかりと生き延びていると思うと京都の強さを見た気がします。

 

夜7時50分頃ホテルを出て地下鉄で京都駅へ。乗り換えがスムーズにいき想像以上に早く京都駅に到着しました。余裕をもってお土産を買うことができました。以前ですと駅構内のお土産物屋さんもひどい混雑でおちおち選んでられなかったものです。今回はほとんど並ばずにすみました。

 

8時39分京都発の新幹線に乗ります。東京駅到着が夜11時くらいですから関東圏からすると終電に近い新幹線です。行きとは大違いでほぼ満席です。指定席を取っていたのですが車両の9割くらいは埋まっていました。それも京都駅で大量に乗車したのではなくその前から。新大阪や新神戸、あるいはその先から乗客が乗っていたわけです。長距離移動自粛前の最後の行楽だったのかもしれません。人は多くいますが向かい合わせにできないことも関係するのか社内は静かなものでした。

 

新型コロナウィルスで京都はどうなっているのか気になっていました。当然外国人観光客はいないだろうと予想していましたが。確かに人出は減っていましたが活気が完全に消えてわけではありませんでした。日本人観光客が人気スポットには来ていて。帰りの新幹線は混んでいて。あとどれくらいいわゆるコロナ禍というのが続くのか予想できませんが、踏ん張ってまた世界一の観光都市京都に戻ってくれることを願っています。

 

甲野 功

 

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