開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
本日2021年(令和3年)5月15日をもってあじさい鍼灸マッサージ治療院は開院7周年を迎えました。これも普段ご愛顧してくださる患者さんや私の家族、交流のある皆様のおかげです。
個人で出張専門鍼灸マッサージ師として独立してから9周年。まずは来年の独立10周年を。そしてその先のあじさい鍼灸マッサージ治療院開院10周年を目指します。
7周年も緊急事態宣言下となりました。昨年の6周年も緊急事態宣言の中、迎えました。2年連続とは。
昨年の6周年のブログでは初めて経験する状況に困惑しつつ、何とかやらなければならないという気概が文章から出ています。
<このブログを後々読み直したときに、ああ、あの頃はたいへんだったなあ、と懐かしくなれるように今日を頑張っていきます。>
という一文があるのですが、1年後はまだ大変だったと懐かしむ状況にありません。
しかしながら、昨年と今年では同じ新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言でも状況が違います。良くも悪くも東京都、特に新宿区は新型コロナウィルス流行に慣れた感じがあります。散々夜の街と名指しでやり玉に挙げられた歌舞伎町に、都知事が発信する本拠地都庁。どちらも新宿区内であり新宿です。1年前と異なって折り合いをつけながら普段の生活をしているように感じます。
ですから昨年5月15日のような悲壮感や不安はあまりありません。今も休業要請対象外の医療関連施設という区分でありますから感染予防をしながら院を開けています。患者さんも昨年5月よりもたくさん来てくださっていますし。2020年を経験して何が起こるか分からないことを大いに経験したので、数値目標よりも行動目標に焦点をあてることにしました。
2021年のテーマが「知識技術を届ける」。SNSで発信することやセミナーを開く。何より患者さんに来ていただいて私の知識技術を体験してもらう。これらの行動をしていこうと取り組んでいます。
昨年後半から経営に関することを話す機会が増えてきました。従業員もいない、いたって小規模の個人院なのですが。
依頼される理由を推察したときにまず考えられることは続いていることだと。開業して5年以上経過しているとさすがにまぐれという風には見えないでしょう。きちんとした経営基盤ができていると判断されるような気がします。
母校東京医療専門学校の鍼灸マッサージ教員養成科で耳にした話ですが、開業3年が一つの節目になるそうです。3年を持たずに閉院・廃業するところが多く、3年を超えると安定して続いていくという。周りをみていると確かに納得できなくもありません。
私は「継続が力なり」ということわざが「継続が信用なり」に変化してきていると感じていて、この変化の激しい現代では続いていることが大きな信用となり、ひいては信用が力とイコールになるのではないかと。
特に新型コロナウィルスが世に広まってから近所でも多くのお店が閉店においやられました。中には街の顔と言えるような名店もありました。そしていまだにテナント募集で空き家になっている場所も。
経営規模が大きければ大きいほどコロナ禍のダメージは深くなるものです。新陳代謝が進んで新しいお店が入ってくれればまだいいのですが次が一向に入らない。コロナ前に比べて遥かに経営を続けて行くことが困難になっていると感じます。
無事に開院7周年を迎えて、また1年以上経過したコロナ禍での経営について振り返ってみます。
やはり幸か不幸か地域密着型というやり方が良かったと考えています。外出自粛、リモートワーク・テレワーク、不要不急の外出を控える、など人の行動が大きく制限されてきました。学校は休校に、イベントは中止・延期に、遠出は控えるように。そのような環境でも住宅街にある当院は人が居ました。住宅街には住んでいる人がいるわけで会社や学校に行かなくても自宅にはいます。そのため昨年5月でも近隣に住む方は足を運んでくれました。
次に鍼灸院・マッサージ院といった「施術所」が休業要請対象外になったこと。施術所とはあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師が保健所に申請して審査を受けて開設する施設です。保健所職員の現地調査があり、換気設備・消毒設備を確認されます。
施術所は医療機関にカテゴライズされたことで堂々と営業を続けることができたことは本当に良かったです。医業類似行為とされる分野ですが、国家資格を持たないお店では休業要請対象になりますので、緊急事態宣言によって社会に対する立ち位置が明確になった気がします。
個人院であることで密集が避けられます。
一人で全てを行いベッド一つなので人が密集することがありません。過去にベッド6床の職場で働いていたのですがそこではスタッフも患者さんの数も多くて院内で人が密集していました。うちは人が多くなるという懸念がありません。またスタッフを雇っていないので出勤させていいのか(通勤経路で感染する不安や働かせるのはどうか)という判断をしなくて済みます。当然人件費もかからないので休業補償なども。
経営面で一番大きかったのはローリスク体制でいたことでしょう。開業当初から儲けるより続けることに重点を置いてきました。初期投資も低く、ランニングコストも下げて大きな利益よりも潰れないことを優先させてきました。それがコロナ禍でも大きかったです。
出ていくものが少ないから昨年4月や10月の売上激減の時期を乗り越えられたといえるでしょう。乗り越えられるが運営継続に繋がりひいては信用となる。結果的に外部から話を聞かせてくれと依頼に繋がるという流れになったと分析しています。
8年目はどうなっていくのか。これから本格的に新型コロナウィルスワクチン接種が広がっていくでしょう。東京オリンピックも開催されるか分かりません。緊急事態宣言も5月末で解除されるのかどうかも。今年のテーマにしたように行動に注目した目標を踏まえて臨機応変に対応していくしかないと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
甲野 功
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