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~子ども達の箱根ガラスの森美術館体験~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 箱根ガラスの森美術館での体験
箱根ガラスの森美術館に連れて行きました

 

 

昨日、子ども達二人を連れて箱根ガラスの森美術館に行ってきました。

 

箱根ガラスの森美術館は今年25周年を迎えた、箱根仙石原にあるヴェネチアンガラスの美術館です。美術館でありながら脅威のリピート率を誇り、箱根に美術館ブームを起こしたと言われています。有名観光地である箱根においても、かつては施設が無い不人気であった仙石原エリア。以前から彫刻の森美術館や箱根美術館が登山鉄道沿いにあり、箱根には美術館がある印象がありましたが、やはりそれはアクセスの良い場所に偏っていた感じでした。

箱根ガラスの森美術館が仙石原にできて人気を博し、その後どんどんと箱根に美術館ができていったのです

 

ざっと箱根にある有名な美術館を挙げて、その開館年と所在地をみてみましょう。

 

箱根美術館 1952年(強羅・ケーブルカー公園上)

彫刻の森美術館 1969年(強羅・登山鉄道彫刻の森美術館)

箱根芦ノ湖成川美術館 1988年(元箱根・芦ノ湖湖畔)

ここまでは昭和時代からある老舗という感じですね。

 

箱根ガラスの森美術館 1996年仙石原

箱根★サン=テグジュペリ星の王子さまミュージアム 1999年仙石原

箱根マイセン庭園美術館 2000年仙石原)※2011年に強羅に移転し箱根マイセンアンティーク美術館となる

ポーラ美術館 2002年仙石原

箱根ラリック美術館 2005年仙石原

箱根駅伝ミュージアム 2005年(箱根町・芦ノ湖湖畔)

岡田美術館 2013年(小涌谷)

 

いかかでしょう。箱根ガラスの森美術館が完成してから仙石原エリアに続々と美術館が作られたのが分かるかと思います。現在は休館しているようですが箱根武士(もののふ)の里美術館も仙石原にあります。

 

昨年は「ミュージアムフリーパス」という企画があり、箱根ラリック美術館、箱根ガラスの森美術館、ポーラ美術館、星の王子さまミュージアム、彫刻の森美術館、成川美術館の6館を巡ることができる企画を小田急電鉄が実施。箱根は温泉だけでなく美術・芸術の街でもあることを印象付ける取り組みでした。

その箱根ガラスの森美術館。これまでに何度も足を運んできました。個人的に一番好きなのはやはり紫陽花の咲く時期。私達の結婚式披露宴のために作ったウェルカムボードはここで撮影した写真を使用しました。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 結婚披露宴ウェルカムボード
結婚披露宴ウェルカムボード

 

 

二人の娘たちはもっと幼い頃に箱根ガラスの森美術館に来ているのですが、どちらもその記憶がありません。長女3歳、次女0歳のときです。どこかで紫陽花のシーズンの箱根ガラスの森美術館を体験させてあげたいと願っていました。

 

私もそうでしたが子どもの頃は芸術作品に興味がなく、何が楽しいのかさっぱりわからないものです。箱根ガラスの森美術館は花と景色が綺麗なので、その点は子ども達も楽しめると予想していました。今年の4月に行った彫刻の森美術館では園内を案内マップ片手に散策するのが楽しかった様子。箱根ガラスの森美術館も地形を活かした高低差のある作りなのでそれも楽しめるだろうと。加えて次女も一眼レフカメラを持つようになったので写真撮影もできますし。

そのような目論見で緊急事態宣言が解除されたら行ってみようと企画をしていました。

 

長女はそれら以上に興味を示したのがサンドブラスト体験です。サンドブラストとはガラスのコップに細かい粒子を吹きかけてミクロの傷をつけて模様をつけるものです。ホームページで作品をみて是非やってみたいと。工作や絵を描くことが大好きな長女は紫陽花柄のサンドブラストをするとずっと楽しみにしていました。

 

週間天気予報で雨の箱根。台風5号まで発生して確実に雨は免れないと思われた日曜日。天気が悪化しないと信じて箱根に向かうと、その期待通り一度も傘をさすほどの雨には出くわせませんでした。紫陽花は雨の方が生き生きとするのでそうなったらなったで仕方ないと思っていましたが。

 

父娘3人で園内の写真撮影と散策をします。一眼レフカメラを始めたばかりの次女は失敗を重ねながらも気になる被写体を撮影していきます。ほとんど姉や私の撮るものを撮影していましたが。ISOやホワイトバランス、手ブレを実体験で学んでいました。園内にいる大人はみんなスマートフォンで撮影するなか小さな女の子が一眼レフカメラを構えていてちょっと注目されていました。

 

長女の方はもう慣れた手つきで撮影していきます。カメラの扱いは相当なもので撮影技術は私より上手いかもと思うほど。適度に雨に濡れた紫陽花やバラを撮影していました。長女のポリシーでパソコンで画像編集をよしとしません。カメラの設定だけで撮影後は一切手を加えないのです。どうしてそのような考えになったのは知りませんが芸術家肌なのを感じます。

 

続いてサンドブラスト体験です。

 

二人とも自身の名前の由来となる紫陽花と朝顔の絵柄を選択します。紫陽花は難易度4、朝顔は難易度3と子どもには大変だとスタッフさんに言われましたが迷わず選択。アルファベットで名前も入れることに。ベースとなるコップも少しいいものにして青色がついているものにしました。

丁寧にデザイン画から余計な部分を剝し、転写シールにつけた上でコップに貼り付けていきます。複雑なデザインほど細かいので繊細な作業になります。コップにデザイン画を貼り付けたら他をすき間なくマスキングテープで保護します。露出した部分だけに粒子が吹きかけられてガラス表面が削れて柄になるのです。次女には私が手伝いましたが長女は一切手助けされることなく黙々と作業していきます。本当に職人のような感じで精密に作業していきます。専用の機械でコップを加工し完成。

マスキングテープやデザイン画を剝して表面を綺麗に拭くと美しい模様が浮き上がりました。相当な自信作らしく自宅に帰ってうっとりと眺めていました。

 

昨年から新型コロナ感染症対策で多くのことが制限されています。自分の年齢だとある程度経験したのでそこまで悔いはないのですが子ども達は知らずに過ごしているのが不憫です。今の時期しかできない、感じない感動や体験をさせてあげたいと願っています。

 

甲野 功

 

 

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