開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

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休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~ミャンマー市民のために寄付をしました~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ミャンマー寄付 明細
振込明細 振込先の情報を消した加工をしています

 

 

軍事クーデターが起きたミャンマーの、市民の生命を守る為の活動に寄付したことを報告します

 

当院は毎年5月にチャリティカフェという企画をしています。

あじさい鍼灸マッサージ治療院は2014年5月15日に正式オープンしました。1年後の2015年から開院周年イベントをし毎年5月に開催してきました。チャリティカフェとして院内を開放してお茶やケーキを振る舞い、寄付を募ります。集まったお金を全額ミャンマーの孤児院を支援するNGO団体に寄付する取り組みをしてきました。また毎年5月は無料ハンドマッサージオプションとして来院された患者さん全員に肘から先をクリームでマッサージすることを追加で行ってきました。

 

昨年5月は最初の緊急事態宣言が東京都に出ており、当然チャリティカフェは中止しました(無料ハンドマッサージオプションは実施)。寄付活動は行いませんでした。

今年2021年の5月は昨年同様、緊急事態宣言中でありチャリティカフェは今年も行わず。

しかしミャンマー情勢が大きな変化があり、寄付活動をすることを決意しました

 

今年2月に起きたミャンマーでの軍事クーデター。

長らく軍政だったミャンマーが民政移管したのが10年前の2011年。それが今年2月1日に軍は政府関係者らの身柄を拘束軟禁しました。それから軍は市民に銃口を向けて反対する一般人を殺害する暴挙を続けています。昨年はできませんでしたが、毎年支援をしていたミャンマーにおいて、市民が本来守るはずの軍に攻撃されるという不条理な状況になったのです。当院のある東京都新宿区はとてもミャンマー人が多い地域で(高田馬場に特に多くのミャンマー人が住みリトルヤンゴンと称される)、他人事ではないと思っています。

 

何より軍が一般市民に銃口向けるということが非常に許せないのです。国際社会には交戦権という概念があり、外交手法の手段として他国と戦闘することが実質認められています。そのためにあるのが軍隊であり、その戦力は他国の軍隊に対してであり自国民に向けるものではありません。それはもう軍隊とは言わないでしょう。

 

ミャンマー市民は軍に対して「CDM(Civil Disobedience Movement)市民の不服従運動」という非暴力の抵抗運動をし、軍政への不服従を示しています。暴力的な抵抗運動を行えば武力攻撃する大義名分を生み、よりひどい軍からの攻撃を受けるからです。

 

このような状況で市民への医療を行う医療従事者も軍隊に殺害されるといいます。戦争時でさえ傷病者の保護はジュネーブ条約で規定されているのに。医療系国家資格を持つ私は特にこのことを遺憾に思うのです。軍から見つからないように医療活動を行う人の手助けになりたいと思いました。

 

2009年に私たちが結婚したときにミャンマーへ寄付をしました。妻からミャンマーではお祝い事があると寄付をする文化があると教えてもらい二人で相談して行いました。後に支援先の孤児院と日本の支援者側とがスカイプで話をするイベントがありました。画面には支援を受けて看護師の学校に通えることになった女の子がいました。支援したことで一人の人生が変わるのだと実感した瞬間でした。

 

こういったことを踏まえてチャリティカフェはできないのですが、何か支援活動をしたいと考えるようになりました。特に軍の脅威に晒されながら市民への医療活動をしているミャンマーの市民の手助けをしたいと

 

緊急事態宣言でイベントはできませんので院の売上から出すことに決めます。そこで普段では絶対にしない、既存の患者さんに4000円以上のコースは一律1000円引きにすることをお知らせします。期間は今年の5月いっぱい。

今年5月の売上が昨年5月の売上を上回った分から増加した額の何割かを寄付することに決めます。連絡がつく患者さんにはこのように知らせたのです。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 7周年記念告知
既存患者さんにお知らせしたニュースレター

 

 

最初の緊急事態宣言で例年よりも売上が低かった2020年5月。その時よりは売上が良くなるだろうし、良くするしかない。その意味と、開院7周年記念でこれまで来てくれている患者さんへサービスになるとも考えて。ハンドマッサージオプションを無料でするより1000円引きの方が喜ばれると思いましたし寄付金を確保するために昨年よりも来院してもらいたかったのです。

 

結果は色々な要素がありましたが今年5月の売上は昨年同月に比べて127,980円上回ることになりました。そこからお釣りはミャンマーの寄付にあててほしいという金額を含めて40,000円をミャンマー市民を守る活動に寄付することに決めました。

 

問題は寄付先です

ミャンマー国軍に歯向かう者は危険が及びます。冗談ではなく本当に。日本国内にいるミャンマー人が軍に対して抗議する意思を示して素性が見つかった場合、ミャンマー本国にいる親類関係者に危害が及ぶ可能性があるのです。現地ではもちろん日本からも公に支援していますとみつかると繋がりのある者を調べ上げられてしまうかもしれません。それほど深刻なのです。

 

そのため寄付先に選んだのは信用できる情報から、ミャンマー市民への緊急医療チームへの支援をしている団体にしました。私も具体的にどこに支援しているのか分かりません。

 

寄付行為は、何より本当に必要とされる人々に支援が届くのか、が重要です。例え多額の寄付をしたとしても途中で中抜きされたり、没収されたりしてしまうことはままあること。いくらあるいは何を寄付したかも大切ですが、“どこに”寄付するのかも非常に重要です。

 

しかしミャンマーの情勢ではそこを確認すること、公表することは危険であるのでしませんし、できません。得られた情報を信じて口座に振り込みました。

 

このブログを見てくださっている方には間接的に寄付をしていただいた人もいるのですが、諸事情により寄付した団体のことは非公表とさせていただきます。というより私にも分かりません。状況が状況ですので全面的に信用するだけです。ご了承ください。

 

ミャンマー市民の生命が守られることを祈っています。

 

甲野 功

 

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